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2013年3月28日 (木)

WiFiで繋がるポータブルNAS(3):TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/W

前回はこちら.ちょっと時間が空いてしまったけど,今回は TAXAN MeoBankSD MBSD-SUR01/Wについて.

これはバッテリ内蔵のワイヤレスSDカードリーダーという位置付けでは無く,どちらかと言うと小型の無線LAN APにバッテリを内蔵したような感じ.

最近の無線LANの親機にはUSBポートが付いており,USBメモリやHDDを接続することにより,NASとしても使えるのが一般的.MeoBankSDはこれに更にSDカードリーダーを付けたという感じかな.

機能的には『ワイヤレスストレージサーバ』と『無線LAN AP』の良い所取りのような感じです.

その一方で,多機能を追求した合体技のこの手の製品では,どっち付かずの中途半端な物になってしまう場合もありますので,注意が必要です.『ワンツール,マルチユース』が良いのか,それとも単機能の『シンプルツール』が良いのか微妙な所.

では,このMeoBankSDはどんな感じなのか見てみましょう.

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発売当初は超人気商品で品薄でしたが,1月に入ってから徐々に流通量が回復し,現在は普通に購入することが出来ます.価格もAmazonで約5000円となり,一時期の高騰が嘘のよう.

この製品の主な機能はこの4つ.バッテリは1050mAhと小容量なため,3時間しか使用できないというのが少々心許ないけど,充電時間は2時間と比較的短い部類.

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専用アプリを使用することにより,iPhone/iPadのようなiOS端末や,Android端末のストレージを拡張(外付けディスクのようなイメージ)することを意図した使い方が出来ます.専用アプリの対応フォーマットは下の写真の通り.基本的な所は一通り押さえてあるかなって印象.

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箱はかなり大きいけど,本体はこんな感じで小さいです.

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中には本体,マニュアル,USBケーブルが入っています.うーん.もっと箱をコンパクトにして欲しい所.

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で,これが本体.上面にステータスランプが並びます.

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側面にリセットボタンのホール,充電/SDメモリカードとしてPCに接続するためのUSBポート,そしてEthernetポートが並びます.

USBポートがmicro Aではなく,mini Bである点に注意.充電用のケーブルはmicro Aが多いので,他と共用出来ないのがちょっと辛いかな.

あと,最近の製品にしては珍しく,ぽてっとした厚さ.薄くありません.Etherポートのせいもあって厚みが必要なのは分かるけど,2/3くらいにはなると思うんだけどな….鞄に入れる際には,体積よりも厚さの方が利いてくるので,これはマイナスポイント.サイズは57x51x25mm.

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反対側にはSDメモリスロット,USBポート,そして電源スイッチ.SDメモリは当然SDXC対応.

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ステータスランプの見方のページ.備忘録代わりに.

あと,設定リセットは,1)電源ON 2)電源LEDが点いてからリセットスイッチを3秒以上押す 3)WiFi LEDが消えるのを待つ 4)リセットスイッチを解放 の手順.

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USBメモリを共有するときはこんな感じ.

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SDメモリカードを共有する場合はこんな感じ.筐体から飛び出るので,常に入れっぱなしという使い方では無く,使うときに挿すという感じ.

なお,USBストレージとSDカードを同時に使用することは出来ません.これもちょっと仕様的にマイナスポイントかな.同時に使うシチュエーションは少ないと思うけど.

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裏側.『接続URL: http://10.10.1.1/』と書かれている点に注目.そうです.ブラウザで諸々設定が出来るんです.

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使い方ですが,まずはMeoBankSD_*****(MACアドレスの一部が入る)というSSIDを探し,繋いで下さい.そしてWiFiが暗号化無しに設定されているので,まずはWiFi設定を変更した方が良いでしょう.専用アプリ内,もしくは,ブラウザでhttp://10.10.1.1/に接続して設定できます.

次にsambaを有効にしましょう.するとSMBクライアントソフトから接続できるようになり,専用アプリでハンドリングできないファイルも(適切なソフトを使えば)再生したり操作出来るようになります.また,当然ながら,WinやMacからも直接マウントして操作出来るようになります.下の写真のように.

ベンチマークで計っていないけど,転送レートは2MB/secくらいかな…という印象.普通に動画を見る分には十分なレートです.あと,AirStashでは再生中にたまに引っかかる現象が起きるときがあるけど,MeoBankSDでは今のところ起きていないので,帯域的,CPUパワー的に余裕がある印象.

それにしても…タイムスタンプを見ると,色々試してからエントリーを書き始めるまでに,随分寝かせてしまっていたことが分かるなぁ.もう少しテンポ良く書いてアップしたいところ… orz

Meobanksd_mount

実際に使ってみての印象簡単にまとめると次のような感じ.

(1)(2)と比べてのアドバンテージは,USBストレージが使えること,そして有線LANに接続するタイプの無線LANの親機として使えること,そして比較的コンパクトなことでしょうか.また,AirStashのようなファイルシステムの制約が殆ど無く,NTFS等,PCで利用可能な物は大抵OKなので使い易い.

その一方で,少々筐体が(形状的に)収まりが悪いかったり,バッテリの持ちが今一つな点がマイナス.それとFAQに載っていますが,給電しながらのWiFi利用はバッテリの寿命を縮めるのでNGとのこと.ネットには『壊れる』なんて物騒な話も出てます.

『ホテルで有線LANを無線LANに変換するポケットルータ的に「も」使おう』なんて考えている人は,おそらく常時給電しながら使うでしょうからご注意を.これって結構致命的な注意事項のような気もするなぁ.そういう意味では,本製品は万人にお勧め出来る物では無いような感じもするかな….

なお,最近同じように有線LANの変換用にも使える製品として,プリンストンテクノロジーのToaster Proや,PQIのAir Bankが出ました.前者は前評判が良かった(仕様に対する期待感が高かった)ので注目していたのですが,接続性がメタメタな様子.後者はまだユーザーのレビューを読んでいないので何とも言えませんが,使用しなくても数日でバッテリが空になってしまうコレよりは遙かに良いのではないかなぁなんて期待しています.

無線LAN製品は当たり外れが大きく(一般向けに市販されているのにマトモに使えない物もある),相性問題も発生しやすいので,かなり慎重に選びたい所.そういう意味では,MeoBankSDでは接続性に関して悪い評判を聞かないので,ある意味,無難な選択肢とも言えるように思います.いや,むしろ,WiFi利用中の給電に制約があることに納得出来るのであれば,鉄板製品とも言えるかも.

私は機能を分割し,コレと次に紹介する予定のRATOCのアレの組み合わせの方をオススメしますけどね.

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