SIGMAレンズを持って京都町家に泊まる(1)
前回の京都旅行の後,京都町家に泊まって四条・五条近辺を散策する機会があったので,そのときのレポ.
行ったのは9月の始めだったのだけど,まだそのときは夏真っ盛り.暦の上では秋なのに,日向に出ると溶けるような暑さで難渋しました.まぁ京都らしいと言えばそうなんですが.
で,このとき持って行ったのは,EOS KissX5用のレンズとしてSIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMと単焦点のコレ.そしてサイドアームとして持って行ったNEX用に,コレ.気が付いたらレンズがオールSIGMAになってました(^^;
なお,下の一葉はSIGMA 30mm F1.4 EX DCで撮影していますが,特に断りの無いものは,SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMで撮影しています.
宿泊先は『葵 KYOTO STAY』です.河原町の四条や五条近辺の京都町屋を一軒まるごと借りて逗留するというシステムです.嫁さんが『たまにはゆっくりしたら?こういうの好きでしょ?』との涙の出るような言葉と共に,予約を入れてくれました.
部屋の写真を見て大騒ぎしていたので,実際の所は(先の言葉は)大義名分って感じですが(笑)
そして五条大橋近くの町屋に宿泊.
スタッフの方とは近くの喫茶店前で待ち合わせ.高瀬川沿いの歩道から町屋の玄関に入ります.写真で見て左側の通路が玄関へ通じる歩道です.とても道幅が狭く,初めて行った人は驚くかも.
家の構造は町屋なのですが,家具類は今風になってます.和洋折衷でゆったり寛いで下さいという感じ.
1Fはリビングの他にもう一間有り,この奥にはキッチンと檜風呂があります.
建物には相当手が入っていて,水廻りはとても綺麗な最新型にリフォームされています.なので,『古民家で不便な部分も侘び寂びとして楽しむ』というような感じはありません.
2Fは広い寝室が一間.そしてその横にはトイレやシャワールームも.3LDKなのに,トイレや浴室が2つずつという構成.ちょっと変わってます.
で,2Fの奥は写真のように大きな窓がありまして,ソファーに座りながら高瀬川を見下ろしてぼーっと過ごすと和めそう.でも貧乏性の私としては,折角河原町まで来たのに,部屋でじっとして居られるわけがない(笑)
とりあえず小腹が減ったので,『和なデザートでも食べに行きましょうか』と,いうことで,近辺の店の位置関係を地図でさっと確認してから出撃.
が,道迷い.修学旅行で訪れたことのある人は御存知の通り,京都の街並みは東西南北に走る道が碁盤の目のように交わって構成されています.しかし,細い道は微妙にカーブしていたりクロスしていたりするので,ちょっと気を抜くと迷います.
『迷ったでしょ?ねぇ,道に迷ってるんでしょ?』と,言われつつ,背中に突き刺さる家族の視線に耐えつつ前進.たとえ道に迷っても,前のめりに生きるのだ.
が,最後はGoogle map様のお導きにより何とか辿りつけました.iOS6のマップでは絶対に無理.iOS5のときで良かった.着いた店は弥次喜多です.
写真は抹茶のかき氷.とても濃厚な味で満足.嫁さんは濃すぎると言っていたけど,私はこのくらいの方が好き.子供達は冷やし善哉を食べてました.これも中々.
なお,この写真はこのレンズで撮影.
食後に『宿に戻ってゆっくりしよう』と提案する嫁を引き摺って更に北上.高瀬川沿いの道は風情がありますな.
少し歩くと四条に出ます.ここは四条大橋のすぐ近く.
知っている人は知ってると思うけど,京都は景観を守るための様々な条例があり,派手な色の店舗や看板などが極端に少なくなっています.
例えば『マツモトキヨシ』も京都に建つと,こんなに控えめな建物に.
マクドも『M』以外はとっても控え目です.小豆色をした店舗もあります.
で,ここが四条大橋.
鴨川から見る夕日を撮ろうと思ったのだけど,天気が今ひとつで残念.
鴨川のアベック等間隔の法則はこの写真からも見て取れますね.
京都の夏の名物といえば,鴨川沿いの『床』です.詳しくはこちらのページを参照.資料的なものも含め,素晴らしくまとめられいるので読むべし.
店にもよるけど,敷居(一見さんで入れるかや値段)は高くないので,夏に京都に観光で来たら一度行ってみてください.風情があって楽しめます.
四条通りを西に向かうと,風景ががらっと変わってビル街です.新しいものと歴史あるものが同じ場所に混ざり合って共存する街,それが京都でございます.
雨がぱらつき出したので,急いで宿に帰ることに.道中,風情のある旅館や民家が沢山あります.
個人的には,京都のこのような雰囲気が大好きです.同じく歴史ある街の奈良にも似た所があるけど,やはり微妙に違います.
町屋にはレコードプレイヤーが用意されていまして,戻った後はノスタルジックな雰囲気に浸りつつしばし休憩.子供達はレコードにファーストコンタクトで,えらく興味津々でした.
レコードのチョイスが中々渋く,ビートルズとジャズ系を中心に置かれていました.
食事の後,外を見ると雨もすっかり止んでおりまして,貧乏性の私としてはジッとしていられず,NEXを持って夜の散歩へ.
ゆっくり・ゆったりしようとすると,何故かハードに動きたくなる不思議.
五条大橋(牛若丸と弁慶が出会ったとされる場所)から見る夜の鴨川沿いはこんな感じ.四条の方はとても明るいのですが,五条の方は閑静な感じです.時刻はまだ8時頃なので,若者にとっては『これから』な時間なのですが.
昔は四条の方ばかり行っていたのであまり知らなかったのですが,五条の落ち着いた雰囲気を再認識.通り沿いにこのようなカフェが数軒ありました.今度来たら行ってみよう.
とにかく体を動かしたくて仕方ないので,ひたすら歩くことにした.
夜なので観光客は既におらず,清水寺に向かう坂道に人通りがほぼありません.ちょっと怖いくらい.
清水寺は当然閉門の時間.ここで折り返し.良い運動になったけど,京都の蒸し暑さはかなりキツイですな.金沢の夏も非常に辛かったけど,質が違う感じ.
五条大橋に戻り,南の方を見ると京都タワーが見えました.感覚的には京都駅から結構離れた場所だと思っていたのですが,実際にはかなり近いですね.
で,初日は終わり.
***
翌朝は4時起床で5時頃には宿を出て,鴨川の河原を一人でEOSを首からぶら下げて散歩.
運が良ければ朝焼けが見られるかもと思ったのだけど,雲が多くてちょっとダメな感じ.秋口になれば,燃えるような綺麗な朝焼けが簡単に見られるかもだけど.
朝の鴨川は実に清々しい空間です.
5時台は人が少なく,歩いていて実に心地良いです.夜の喧騒が嘘のようです.
日が昇る頃には早朝ジョギングの人達で賑やかになるので,こんな雰囲気を楽しめるのは,約1時間くらいかな.
次第に空が明るくなって来ました.残念ながら朝焼けは見られず.そして雲は夏の雲.
鴨川の川面を見ていると,引き込まれるように上流の方に足が向いてしまいます.
たまにアクセントもあるけれど,基本はゆったりとした流れ.
時間を忘れ,鮭のようにひたすら遡上.
気が付くと,星が瞬く夜空から青空にゆるやかにスイッチ.
川の中にはサギや鴨がたくさん遊弋しています.見ていて飽きません.
気が付くと一時間以上上流に向かって歩いてました.距離にして2-3Kmくらいかな.
ここは二条通をもう少し北上した所で,飛び石の上を歩くことによって,川を渡れるようになっています.ウユニ塩湖じゃないけれど,川面に写った空が綺麗です.石の上に座って何時間もぼーっとしていたいくらい.
あまり長時間抜け出すと,朝起きてきた家族に捜索願を出されてもアレなので(何も言わずに出てきた&携帯も忘れた),宿に戻ることにしました.夏なので6時半を過ぎるとすっかり明るくなります.
それにしても鴨川は綺麗だなぁ.近くに住んでいる人が羨ましい.
予定よりも遥かに北上してしまったので,急いで戻らなければと思いつつも頻繁に足を止めて景色に見とれてしまいます….
ようやく四条大橋の袂まで戻ってきたのですが,今一度取って返して賀茂大橋の上流に行き,高野川と賀茂川が合流して鴨川になる所を見ようかなぁ…と一瞬思ったけど,時刻が既に7時近くになっていたので諦めた.次回リベンジ.
ふと北の方を見ると,比叡山の山頂付近が雲に覆われています.雲量から言って,今日も夕立が来そうだなぁと思いつつ帰還.
部屋に戻ると,既に家族は朝食を食べ終えていました.近所のパン屋さんからのデリバリーなのですが,体を動かした後で食べる食事は実にうまい.
そしてこの日に帰る予定だったのですが,ちょっと嬉しいことがあって急遽予定変更.別の町屋にもう一泊することに.そして部屋の準備が出来るまで少し時間がかかるとのことで,外出.
空には既にやる気満々の積乱雲がニョキニョキと沸き上がってきています.おまけに暑い.
で,いつか行こうと思っていた文具店が近くにあることを知り,この機会に行く事にしました.上の子も(私の英才教育のせいか)『文房具屋へ行く?』と聞いたら『行く!』と二つ返事.嫁さんは渋々同行(汗)
以下,NEXで撮影した写真です.
目的の『裏具』の場所は少々分かりにくいです.鴨川の東側を一本奥に入った通りの四条と五条の間くらいにあります.周りには舞妓さん体験のお店が何軒かあり,この人形が見えたら近くです.
出されている店の案内.ひっそりと控えめに出されているので,周囲に注意しながら歩かないと見落としてしまうかも.
店舗は道路沿いではなく,奥まった所にあります.
この路地を抜け…
突き当りを右折したら暖簾が見えるので,そこで左を向くと…
ここがお店です.
中は6畳ほどの広さの場所に様々な和文具を並べてある,実に趣のあるお店です.店に一歩足を踏み入れた瞬間,私も娘もアドレナリンが出まくって大変でした.
次から次へとお客さんが来られ,ファンの多さを伺わせます.
私はというとメモ帳を中心に購入したのですが,戦果報告はまた後日.散々迷った挙句に結局購入しなかった巻物,帰った後で買っておけばよかったと絶賛後悔中….
旅行記はその2に続きます.
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