GoogleDriveにやられちゃった件
前々から予想されていた(リークされていた?)GoogleDriveが,ようやく発表されました.
予想されていた通りサービス名は『GoogleDrive』で,無料の容量が5GB.Win, Mac, iOS, Android向けにネイティブアプリが出る予定になっており,各プラットフォームに死角なし.いやー目出度い,目出度い…って,ちょっと待って下さいよ.
ふとGoogleのAccount情報を見てみたら,『Your current plan is no longer offered.』の表示.そうなんです.ストレージの扱いがGoogleDriveの登場に伴って大きく変更になったようです.えらいこっちゃ.そして大ダメージ.
こちらにポストしたように,私はGoogleのストレージサービスを使用しています.このサービスのアドバンテージは主に,1)安い 2)早い の2つあります.
私は400GBの契約をしているのですが,旧 storage planでは年間$100でした.Dropboxを見てみると,年間$99で50GB.同じく$199で100GBしか借りられません.そしてSugarSyncでは$99.99で60GB,$149.99で100GB.Dropboxより少し割安だけど,あまり料金は変わらず.Googleが圧倒的に安い.
そして速度に関しては言わずもがな.帯域が大幅に制限されていると思わしきDropboxやSugarSyncと比べ,Google Docsは上りも下りもサクサクです.
小さなファイルをコマメに同期するような使い方の場合は問題無いのですが,大容量データのバックアップをまとめて&安価に行うような場合は,Googleがベストだったわけです.
* * *
では,Googleのstrage planの比較ページを見てみましょう.
なるほど.Google DocsがGoogle Driveにスライドし,各プラットフォーム向けにネイティブアプリを提供するという構図ですな.
次に価格表を見てみましょう.
旧storage planから2倍以上の値上げです.これは酷い.
前述の通り,私は$100/yearで400GBを借りています.今月契約を更新したばかりなのですが,新しい料金体系で400GBを維持しようとすると,年間$239.88もかかる計算になります.約2.4倍に値上げ.
一応価格表の下の方に,現状の旧プランの契約は維持できる旨書かれていますが,急にチャラにされる可能性もゼロでは無く…うーん.これはちょっと困りましたねぇ.
それともう一つの問題は,GoogleDriveのWin/Mac向けネイティブアプリが完全同期型の動作をしそうなこと[訂正あり.エントリ末尾の追記部分を参照のこと].こちらのエントリでまとめたように,私は完全同期型が嫌で,DropboxよりもSugarSyncをメインに使用しています.
[SugarSyncでは,お友達招待キャンペーンやってます.こちらからアカウント登録をすると,無料プランの場合は500MB,有料プランの場合には10GBのストレージが無料でプレゼントされます.よろしければ是非.共に幸せになりましょう.]
完全同期型の何が嫌かというと,ローカルディスク上に全データの完全なコピーを保持する必要がある点.つまり,Google Driveに400GBのデータがある場合,ローカルディスク上にも400GBの容量が必要であるということです.現在使用中のSSD 128GBのMacBookAirや,同じくSSD 128GBのThinkPad X100でどないせぇっちゅうねん.
マシン毎に同期フォルダの設定を変えたり,ディスクが大きなマシンの場合は完全に同期しておき,容量の小さなマシンからは必要に応じてデータを落としてくる/アップするという使い方をSugarSyncでしている私にとっては,Google Driveのネイティブアプリは使いにくいものになりそうです.
そんな訳で,最近v4になって安定度の増したGladinet Cloud Desktopを使い続けることになりそうです.
[2012/04/27追記]
ようやく『準備が出来るまで待っててね』待ち行列から抜け出したので,Windows用GoogleDriveネイティブアプリをインストールし,実際に使用してみました.すると,同期型ではあるけれど,全領域を同期するのではなく,同期フォルダを選択できることが分かりました.手順は次の通りです.
1.Google Docsでフォルダを作成しておく
Webブラウザで,トップ階層にフォルダを作成します.
2.Google Driveのインストール時に,"Advanced Setup"を選ぶ
Googleのアカウントを入力した後の画面で,画面左下の"Advanced Setup"を選びます.
2.同期オプションで詳細設定をする
次に表示される画面で,"Only sync some folders to this computer"を選び,表示されるリストの中から,同期するフォルダを選びます.
これで行ける…筈.今,scanning中なり…終わった.設定ダイアログにも1行書いてありましたが,トップ階層にベタ置きしているドキュメントがそのままGoogleDrive内にコピーされ,逆方向も然りの点以外は,特筆することは無いかな.GoogleDrive側でフォルダを作るケース,特にGoogleDocs側で既に存在しているフォルダと同じ名前を付けた時は面倒なことが起きそうだけど,エンジニア的視点で『危なそう』と思ったことはしてはいけません(笑).
なお,インストール後は,タスクトレイ内のGoogleDriveアイコンを右クリックし,Preferencesで設定できます.
とりあえずこれで『契約容量未満のストレージか持っていないマシンでの利用』もOKになりました.ただ,『同期』を選んでいないフォルダ内のデータを引っ張って来るのはWebブラウザを使用したGoogle Docs経由でないと出来ないっぽい.この辺り,SugarSyncみたいに手軽に行えるネイティブアプリが欲しいなぁ.
それと,やっぱGoogleのとんでもない利用規約が何とかなんないかなぁってとこが残念.
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