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2012年3月20日 (火)

ブックリーダーとして実用的に使えるようになった第三世代iPad

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iPhoneだけでなく,iPadも2年毎に買い換える習慣が出来つつあるような感じです.何れも毎年新製品が出るのですが,『1年目で新製品,2年目に熟成させ,3年目にモデルチェンジ』というサイクルになっているので,2年毎に購入するというのが,最も満足度が高いかなという感じ.

で,3/16に発売になった第三世代のiPadですが,iPad2からの大きな変更点を挙げると,

  • 処理能力の向上(CPU,GPU,メモリ容量)
  • 液晶の解像度の向上

の2点と言って良いでしょう.他にも変更点が多々あるのですが,それ程大した違いではありません.そして処理能力に関しても,『そこまで本当に必要?』と,いう意見もあり,iPad2からの買い替えは正直微妙に感じている人が多いと思います.

しかし,私のように2年毎,つまり初代iPadからの移行の場合は非常に大きなジャンプです.そしてiPad2からであっても,後者に魅力を感じる方にとっては買い換えは大いにメリットがあります.

この解像度,実に凄いです.『写真やWebページが綺麗に見られるようになった』程度の利点ではなく,『ブックリーダーとしてようやく実用的になった』という感じです.

既に数多く写真がアップされていますが,一応お約束の開梱の儀式から入りましょうか.

今回はiPad(White)本体およびiPad Smart Cover(赤・革)AppleStoreで注文し,そして液晶保護シートとしてコレをAmazonに注文しました.最終的に本体が一番遅くに届いたのですが,一通り揃ったのは3/19の朝のこと.

実は3/8の昼に本体をAppleStoreのカートに入れておいたのだけど,その後打ち合せだ何だかんだで夜に注文を確定しようとしたところ,『16日にお届け』となっていたのが『19日までに発送』に変わっていたという流れです.やはり何事もスピードが大事ですな.

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箱を開ける瞬間がやはり一番幸せを感じますな.

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iPadの箱を外箱から出すとこんな感じ.個人的には,写真をもう少し捻って欲しいなぁと思ってみたり.

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今回購入したのは64GBタイプです.

様々なデータをネットワーク上に置いてはいるものの,巨大なファイルをダウンロードするのは結構時間がかかるので,(可能な限りですが)必要なものを一通りローカルに保存しておく方が便利であります.

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蓋を開けるとこんな感じ.Whiteタイプだと,箱と一体化しているかのように見えます.

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本体の下からは,ACアダプタとケーブルがこんにちは.

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本体裏側.Appleマークとアルミの光沢のコントラストが美しいですな.

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今回は刻印を入れてみました.

気の利いた名言でも入れようかとアレコレ考えたのですが,結局コレに."No Guts. No Glory."を入れようか最後まで悩んだのですが,ちょっと暑過ぎるかなぁと(笑)

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液晶保護シートはコレ .指紋がベタベタ付かない光沢タイプのお気に入りのシートです.欠点は滑りが悪いことだけど,これは個人の好みによるかな.

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気泡一つ入らずに綺麗に貼れました.シートにクロスや埃除去用のシールが同梱されているので,落ち着いてやれば誰でも綺麗に貼れるでしょう.

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でもってカバーはiPad Smart Cover(赤革) .所謂『風呂蓋』.

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ご存じない方のために説明すると,これは軸がマグネットで本体に吸着するようになっておりまして…

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このようにパタパタと4枚の連なった『こざね』を開いたり閉じたり出来るようになっています.そして完全に液晶にフタをするとマグネットスイッチで検知して,iPadがスリープ状態になります.

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全てを背の方に折り返し…

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このようにすると,ちょっとした傾斜台にもなるという寸法.よく考えられています.

あと,赤の他にもカラバリがあり,素材も革の他にポリウレタンのものもあります.詳しくはAppleStoreのページを参照してみてください.

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初代iPadから新iPadへの環境移行は,iCloudでの復元およびiTunesでの復元の両者を試しましたが,どちらも問題なく出来ました.一部アプリでアカウント情報やパスワードの再設定が必要ですが,作業的には実に楽チン.

特にiCloudを使用した方法は,WLANさえ繋がればPCレスで出来るので便利やね.ただ,元々データを詰め込んでいた場合は復元にメチャクチャ時間がかかるので,iTunesでやった方が良いでしょう.

なお,初代と第三世代とでは初期状態での空き容量が若干異なるようなので,ギリギリまで詰め込んでいた場合は,復元時に『容量が一杯なのでコピでー来ませんでした』というエラーが出るかもしれません.ご注意を.

それと初代からの移行で感じた不便は,薄型かつエッジのRがきついため,コネクタにケーブルを挿しにくいのと,スイッチ類が押しにくいことくらい.次の機種辺りで,iPhone4/4Sのような形状になれば嬉しいな.

***

で,冒頭に挙げた『ブックリーダー』としての使いやすさについて.

液晶サイズは9.7inchのままですが,第三世代はiPad2の1024x768 pixelから2048x1536pixelに解像度が向上しています.縦横それぞれ2倍で,画素数としては4倍です.

画素数が大幅に増えたこともあり,従来は中間色を使用したアンチエイリアシングに頼って表示していた物が,ビシッ表示できるようになりました.

実例で見た方が分り易いと思うので,ブックリーダーの超定番とも言えComicGlass(Retina液晶に対応済)の画面キャプチャで見てみましょう.表示ている書籍は,宮崎駿の雑想ノートです.

iPadを横にし,見開きで表示するとこんな感じに表示されます.

Book1

そしてiPadを縦にして1ページだけ表示するとこんな感じ.

※画像をクリックした際に別ウインドウに表示される画像は,初代iPadで表示された実際のデータ(1024x768)を640x480にリサイズした物です.

Book2

これが9.7inchの液晶に表示されるわけです.

元が文庫本や新書程度のサイズのものであれば,見開き表示であってもVGAで充分実用的に表示出来るでしょう.しかし,本書のように約30x20cmサイズの大型本の見開きをVGA画面に表示するのはかなり厳しい.

実際,見開き左ページの上部をピクセル実寸で切り出すと,次のようになります(画像クリックでオリジナル表示).文字の部分にアンチエイリアシングがかかり,かなりボケボケになっているのが分かると思います.これを読むのはかなり厳しい.

Book11

その一方で,第三世代のiPadでは次のように表示されます.
こちらも画像クリックでオリジナルを表示してみてください.ビシッとボケることなく表示されているのが分かると思います.そして縦横pixel数がそれぞれ倍になっていることも分かると思いますが,これが初代iPadと同じ物理サイズにキュッと収めて表示されるわけです.

Book12

[2012/03/20追記]もう少し分かりやすくするために,同寸でどのように表示されるかの比較画像を追加.iPad/iPad2の場合はモヤッと表示されるのがよりハッキリと分かると思います.

Book13

***

これまで私は,『自炊した書籍を読む環境としてiPadは限定的な物である(完璧なものではない)』と考えていました.と,言うのは,コミックや新書以上のサイズの本を表示する場合,字が読みにくいために拡大表示しなければなりませんでした.すると表示位置を移動しながら読まざるを得ず,小さな窓から全体を覗き込むような不便な使い方しか出来ませんでした.

しかし第三世代のiPadであれば,見開き表示でも全然問題なく読むことが出来ます.実に素晴らしい.これで雑誌等も実用的にiPadで読めるようになります.

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