写真を撮る楽しみを味わう:Canon EOS Kiss X5 (2)
と,いうことで前回の続きです.
ミラーレスにせずにデジイチにした理由の1つとして,『使いたいレンズがある』ということに触れました.それがこのSIGMA 30mm F1.4 EX DC
です.
このレンズは所謂『単焦点』と呼ばれるレンズで,ズームが出来ません.なので,アップにしたりする場合は,自分が移動する必要があります.
『それって不便なんじゃ?』と,思う人も居るかも知れませんが,
- レンズが明るい
- 色味も良いものが多い
- 小型・薄型のタイプがある
と,いうメリットがあります.アップにしたいときは被写体に寄り,引いて撮りたい時は離れればいいんですよ.アラーキー師匠も,TC-1で『寄って撮れ』って言ってたし.
と,いうことで,今回はこのSIGMAのレンズと,標準ズームレンズの撮影について,実際の撮影画像も含めて短めにレポしたいと思います.
と,いうことで,SIGMA 30mm F1.4 EX DC
ですよ.欲しかった&使いたかったんだよね,このレンズ.
ググれば沢山のレビューが引っかかると思うけど,このレンズの特徴を簡単にまとめると,
- とにかく明るいレンズ(F1.4)
- 青みがやや強く,クールな色味
- 空気すら撮れるような素晴らしい描画力
と,いった所でしょうか.
『明るいレンズ』には色々とメリットがあるのですが,特にに有り難いのは以下の2つかな.
- 多少暗い所でも,イメージセンサに無理させずに綺麗に撮れる
- 同,シャッタースピードを落とさなくても良いので,ブレた写真になりにくい(手ブレ,被写体のブレが起きにくい)
このレンズは,『人の目に映るものであれば写せる』と言われる程に暗い所での撮影に定評があります.例えばコンデジでは屋内撮影の際には全体的に暗くなってしまったり,ゲインアップしてノイズが乗ったりしてしまうことが多いでしょう.かと言ってフラッシュを焚くと,色味が変わってしまったり等色々と副作用が出てきてしまいます.
そんな悩みを抱えている貴方には,打って付けのレンズです.(コンデジにこのレンズは付かないので,本体も必要ですが…)
と,いうことで,高級感溢れるSIGMAの箱.
中にはマニュアルとソフトケースに収められた本体.
ソフトケースはクッション材付き.いいですね~.
本体の他に,花形のレンズフードも付いてきます.
『SIGMA』のロゴが輝いてます(うっとり…)
今回購入したのは焦点距離30mmのモデルです.この他に,焦点距離50mmのSIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
もあります.
キャノンのAPS-Cの場合,35mm換算する際には1.6倍すれば良いので,30mmと50mmはそれぞれ35mm換算で48mmと80mmということになります.少し望遠寄りです.人によって違うと思うけど,個人的には,30mmの方が扱い易いと思います.
で,こちらにも,レンズを保護するためにレンズプロテクターを取り付けることにします.購入したのはKenko PRO1D プロテクター 62mmです.
レンズフードを付けてボディーに取り付けるとこんな感じ.様になりました.これを使えば,素晴らしい写真が撮れそうな感じになって来ます.ゴールドのリングの輝きが,また実に美しい.
ちなみにこのレンズ,ズッシリと重いです.『詰まってる感』的な高級感があるのですが,移動時やカメラを首から下げてるときは『もうちょっと軽ければな~』と,思う時もあります.
標準で付いていたEF-S18-55mm F3.5-.5.6 IS IIを取り付けるとこんな感じ.これはこれで良い感じ.広角から中望遠までカバーできるので,レンズを1本だけしか持っていけない場合は,このレンズが重宝するかな.
レンズフードは純正のEW-60C
です.
そしてこちらはダブルズームレンズキットに付いてくるEF-S55-250mm F4-5.6 IS II.レンズフードは ET-60です.結構ゴツイですな.
レンズフードは,不要な光がレンズに入るのを防ぎ,画質の低下を防ぐぐために使います.具体的には,ゴーストやフレア等を防ぎます.
ちなみに純正のレンズフードは丸型なので,野暮ったく見えますが,フォーカス時にレンズが回転するタイプのレンズの場合,この形状でないといけないんです.回転するレンズの場合,『格好良いから』という理由で花形を使うと,画質的には逆効果になりますのでご注意あれ.
* * *
モノの写真ばかりだとつまらないと思うので,実際に撮影したサンプルをいくつか上げてみましょうかね.なお,写真クリックで拡大して見られますが,リサイズしてあります.オリジナルサイズではありません.また,月の写真はトリミング後にリサイズしてあります.
ではまず1枚目.
このように背景をぼかして撮影することにより,小物がより映えます.ただ,SIGMA 30mm F1.4を開放で撮影すると,ピントの合う範囲がかなり狭くなるので諸刃の剣.
少し絞り気味で奈良公園の鹿を撮影.毛の質感もうまく描写出来ています.
猿沢の池.グラデーションも綺麗に写ってますね.
京都・奈良に修学旅行で来たことがある人は必ず通ってるはずのおみやげ屋.日没後であり,店内の淡い照明のみですが,この明るい写り.流石です.
完全に日が落ち,まばらな街灯のみの夜道でもこのくらい写ります.変に作られた絵にならず,ほぼ目で見た通りの写りになるのが好印象.
次は2011年12月10日の皆既月食.ズームレンズの出番です.
コンデジで撮影した場合は殆ど点にしか写りませんが,標準の望遠レンズでもこれだけ寄れてこの写り.流石にオートフォーカスはキツイときがあったので,たまにマニュアルフォーカスを使いました.そして信じられないかもしれないけど,以下全部三脚なしの手持ち撮影です.ベダンダから身を乗り出し,体を捻って空を見上げて撮りました.
手振れ補正機能がバリバリに役立ってます.三脚+超望遠レンズで写せば,更に上を狙えたんでしょうけれども.
じわじわと月が地球の影から抜け出します…
次第に明るくなり…
月が輝きを取り戻します.
『あぁ,あの影が地球の影なんだ』と思うと感動的ですな.
次は年末に帰省した時に撮影した浜松の風景.東向きに見てます.
右奥が御前崎で,地平線に近い右端の方にちらっと見えるのが浜岡原発.近くに風力発電の風車が林立しているのは何ともシュールな風景です.
[追加]ズームするとこんな感じ.もう50mm程欲しいかも.それとズームするとやはりモヤッとしますな.ただ,海岸線に沿って風車があるのはシッカリ見て取れます.
そして夜景.空気がユラユラと揺れているのまで写っている感じです.
最近はやりのミニチュアエフェクト.EOS Kiss X5にも入ってます.面白い効果ですね.
そして最後に
[追加]元旦早朝の写真.私は右肩が上がるクセがあるみたいですな…
そしてズームして2012年元旦の富士山.日の出直後の撮影です.初日の出の方は遠州灘方向に雲があって見えなかったのですが,幻想的な一時でした.皆既月食,『ズーム』と説明している写真はEF-S55-250mm F4-5.6 IS II,それ以外はSIGMA 30mm F1.4 EX DCでの撮影です.
んー.京都の大文字や紅葉,大阪港や関空,海遊館もEOSを持って回りたかったなぁ.目で見て記憶に残せと言われるけれど,やはり綺麗に写真でも残しておきたいものです.
2011-2012 (C) T.Adachi
# EOSネタはもう少し続きます.
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