ワンアクションで筆記可能な小型ボールペン.microSDカードリーダ付きもアリ〼:ゼブラ ワークダッシュ
メモ魔の場合,ペンとメモ帳が身近に無いなんて事態は許容し難いわけだけど,行く先々にヘンゼルとグレーテルのパンくずの如く,筆記用具一式を点々と置いておくのは厳しい.いや,正確には,不可能ではないけれど,効率が悪い.そして何の兵站も得られない出先でのことを考えると,やはり一式を持ち歩くのが確実.
まぁ最近はスマートフォンのお陰で,この状況はかなり変化しているわけだけどね.
とは言え,やはりペンは持ち歩いていた方が便利.当blogでは,LAMY PICOを紹介したことがあったけど,個人的には神々しい雰囲気のTOMBOW XPAも好きだし,PFit
も質実剛健で好きだし,アウトドア用品店で購入したinka penもラフに持ち出す際には重宝する.そしてこの手のペンとして一番最初に使い,色々な所で助けられたペンポッドには今も思い入れがある(現在廃番?).
で,昨今の文房具ブームのおかげで,各社から新製品が多数投下されつつあるように思うのですが,このジャンルにもゼブラが新製品を出しました.店頭で見かけて『ほほ~』と感心し,早速購入してみました.カラバリは白,黒,青,ピンクの4色ですが,唯一スケルトンでない白をチョイス.
パッと見,『何これ?』なスタイルですが,れっきとしたペンです.
裏側から見ても,ペンっぽく無いですな.
シールには,
- 上向き筆記を避けてください
- クリップ面と裏側面を持ち,ペン先の反対側を押し替芯を交換してください
- 替芯:4C-0.7芯
の説明書き.
替芯の型番からも分かる通り,4C仕様のリフィルを使用しています.本体のカラバリやリフィルの交換方法に関しては,このショップの製品紹介ページが分り易いかな.一見をオススメ.
写真ではやや分かりにくいかもしれませんが,クリップとリングがあり,ポケットやノートに挿して持ち歩く以外にも,社員証をぶら下げたネックストラップにリングを通したりも出来ます.
なお,リングは簡単に分離しますので,リール形式のワイヤーでぶら下げてなくても,変な体勢で(笑)筆記しなくて済みます.
で,肝心の使い方ですが,
このように本体を持ち…
掴めば/挟めばペン先が『にゅっ』と出ます.そして即,筆記出来ます.
『ペンを持つ→キャップを開ける/ノックする→書く』というアクションを必要とせず,『ペンを持つ』というワンアクションだけでサッと使えるということです.そして仕舞う時は手を離せばOK.捻りの効いた素晴らしいアイデア.
サイズはこんな感じです.
大きさ&重さが手頃だし,価格的にもお試し購入可能な価格帯(税込126円で買える).そしてリフィルが一般的な4Cなため,種類が豊富で入手性も上々.普段持ち歩く物に付けておけば,何かと重宝するでしょう.
***
で,東急ハンズでワークダッシュの横の棚を見たら,このような上位機種(?)も売られていました.比較的大きめの文具屋にしか置いてないっぽいですが,Amazonでも買えます.
本体むき出しで売られていたノーマルタイプと打って変わって,こちらはきちんとしたパッケージ入り.値段も千円弱でして,別セグメントの製品.
『業界初!!』の部分に注目.『君ィ.これじゃインパクトが足りないよ』って中の人が上から言われ,急いで何とかしたのかな….あ,いや,注目する点はそこではなく,『microSDアダプター付』の部分.
このワークダッシュ+Uには,本体にmicroSDアダプタが収納されているのです.
メディアはmicroSDHC対応で,32GBまで行けます.
本体の大きさや基本構造は,ノーマルタイプと同じです.
唯一異なるのは,リング部分.『+U』の方は,本体のサイドにストラップが付いています.このストラップは取り外しにくいので,ネックストラップからぶら下げて持ち歩く場合は…筆記時に少々面倒なことになるかも.
使い方は同じ.掴めばOK.
スケルトンタイプは,中の構造が見えて楽しいですね.
で,これが『+U』の部分.microSDアダプター(microSDカードリーダー)です.
本体から取り外し,PCのUSBポートに接続するようになっています.
収納されている部分は,このような構造になっています.抜き差しを繰り返した場合,耐久性がちょっと心配かな….
USBのコネクタ部分にmicroSDカードを挿す構造になっています.この構造は,小型のmicroSDカードリーダーでよく見ますね.
横に置いたのは,このエントリーでちらっと触れたコレ.サイズも構造も同じです.
そのようなわけで,ワークダッシュの『+U』の部分に収まります.いや,だからどうしたということでは無いのですが,ちょっと試してみました.
使い方ですが,microSD/microSDHCカードをこのように差し込み…
奥まできっちり差し込み,コネクタ部分が面一になればOK.
この手の構造の製品では,挿入が甘い場合に接触不良になり易いです.『あれ?使えない?』となったときには,一度メディアを抜き,奥まで挿しなおしてみててください.
このような状態であればOKです.
LEDが内蔵されており,使用時には青く光ります.
あまり頻繁にメディアを抜き差しするような物ではないので(端子の耐久性や接触不良が…),想定されている使い方としては,常にメディアを入れっぱなしにして持ち運び,データを受け渡す際に本体から分離して出撃する…という感じでしょうね.
***
『+U』の方は,リングの取り外しやすさを犠牲にして機能追加をしています.この点,正直言って微妙かなと思います.
やはり『筆記用具』なわけですから,メイン機能やメインの使い勝手を犠牲にしてはイカンと思う次第です.その一方で,『普段はクリップで挟んで持ち運ぶ』という人にとっては,この点がデメリットになりませんので,『あ,そのデータをこれにコピーして!』が簡単に出来る分,大きなアドバンテージかも.
んー.昔のラジカセであった異常なほどの合体進化の過程のように,他の製品との差別化を図ろうとした場合は『+α機能』を追加するのが手軽で良いのですが,文房具の場合はなかなか難しい感じですね.メモリカードリーダの場合,『殆どの人が普段持ち歩いているであろう』携帯のストラップにぶら下げておいても良いわけですし,『+U』の合体技はちょっと邪道に踏み込んだ感じがします.
と,いうことで,オススメはノーマルタイプです.
壊しても,無くしても,複数購入してもそれ程ダメージを受けない価格帯ですし,ラフに使える持ち歩きペンを探している人は是非試してみてください.リュックやベルトにカラビナでぶら下げて持ち歩くのが一番合いそうな感じです.
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