食パンをふんわりさっくり焼く
『朝食はパン』という人は結構居ると思います.そしてその大半の人は,食パンを焼いて食べていることと思います.
しかしこの食パン,普通に焼くと,食べられない程不味くはないけど,どうも美味くない.ホテルのルームサービスやお店で食べたパンとは違ってパサパサしている.パンが違うのかと思い,ホテルで同じパンを購入して家で焼いてみるが,やはりホテルで食べた味にはならない.
そうです.焼き方にコツがあるんです.
と,いうことで,今回は食パンを『外はサクサク,中はふんわり』にうまく焼く方法について.『こんなもんかなぁ』と,普段あまり気にしていない人も一度御試しあれ.
いきなり脱力されるかもしれないけど,一番手っ取り早く美味しく焼く方法は,ポップアップ式のトースターを使うこと.例えば(ちょっと高級なホテルで)ルームサービスを頼むと,大抵は小型のポップアップ式のトースターが共に出て来ますよね.あの味が再現できます.
うちでは現在,埃よけのために蓋が閉まるタイプのトースターを5年以上使っています.それ程高いものではなく,数千円でした.
1枚焼き,冷凍パン焼きにも対応.
ちなみに食パンを数日以上保存する際には,1枚ずつラップに包んで冷凍保存すると良いです.常温や冷蔵室でもある程度保存出来ますが,すぐに乾燥してしまい,焼いた際に不味くなります.『買って来た当時は美味しいんだけどなぁ』と,思ったことがある人は,一度お試しあれ.
ポップアップ式の良い所は,発熱体がパンの近くにあること.高温で一気に焼きあげるため,外はカリッと焼きあがるけど,中はパサパサにならずにふんわりします.
オーブントースタータイプの場合,外にしっかり焼き目が付くくらい焼こうとすると,(発熱体がパンから離れているために)加熱開始後の温度変化が緩やかです.そのため,この間に中から水分が飛んでしまい,パンがパサパサになってしまいます.
ポップアップ式の場合,この辺りを何も考えずにカションとパンをセットするだけなので,とても楽チン.そして出来た物も美味しい.食パンを焼くこと以外には使えないという短所がありますが,パン食の人は買っておいて損は無いでしょう.
DeLonghiのCTM2023J-Eが,デザインの点でも焼き上がりの点でも高い評価を得ているようです.何年も使うものですし,新規に購入するのであれば,良いものを購入したい所.
とは言え,『うちはオーブントースターしか置けないし』と,いう人も居ると思います.そんな人向けに,オーブントースターでパンを美味しく焼くためのライフハックをご紹介.
普通の人は,パンを入れてからタイマーをセットして焼き始めると思いますが,この手順を変えます.方法は至って簡単.パンを入れる前に空の状態で予め加熱しておき,十分に熱くなってから(*)パンを入れて焼き始めます.こうすることで,パンの中の水分が必要以上に飛ばず,焼きあがり時のふんわり度をアップさせることが出来ます.
(*)1~2分くらい.色々試して調整してみて.
原理はというと,ハンバーグやステーキを焼くときの理屈と一緒ですね.
次は一般的な話ではないのですが,アウトドアクッキングでのパン食について.
アウトドアで米を炊くのは結構大変なので(*2),パンをささっと焼いて食べることが出来たら,実に手軽に炭水化物を取ることが出来て便利.そして単に『食べられれば良い』という感じではなく,『美味い!』という感じであると,とても幸せな気分になれますよね.
(*2)近々この辺りの話を書くかも.
シングルバーナーの他に用意するのは,Primus IP-9222F.最近売れているためか(?)在庫切れのショップが結構あるようです.Amazonでも現在扱っていないようです.
これは何かと言うと,『フォールディングトースター』とあるように,組み立て式のトースターです.
このように折りたたんだ状態ではペッタンコの形状をしています.バーナーに当たる側は目の細かい金網になっています.
パンを置く側は格子状のステンレス.
パタッと開くとこのような形状になります.取っ手が長くて大きいのが特徴的.
本体のアップ.
パンをそのまま火で炙るのではなく,金網部分に火が当たって赤熱し,その輻射熱で焼く形になります.
では早速焼いてみましょう.今回も例によって『なんちゃってアウトドア』@ベランダ(笑)
パンはトースターに少し傾けておくのがコツです.こうすると,パンが網に貼り付いても,剥がし易くなります.なお,注意書きにあったように,ゴトクの上に置いてはいけません.輻射熱がガスカートリッジを加熱してしまうので危険です.常に手で持ち,少し浮かせて使用します.
ある程度焼けたらひっくり返します.
いい感じです.
で,焼き上がりですが,ポップアップ式以上に『外カリカリ中ふわふわ』で美味く焼けました.やっぱり火力が強いと違いますな.なお,外側を満遍なく焼くのは難しいのですが,そこは適当でもオッケーです.
あまりに美味しく焼けるので,焼き上がる度に速攻で子供達に取られて行きました….一度に1枚しか焼けないので,複数枚焼く必要がある場合は辛い所.
なお,このトースターはロースターとしても使えます.ただし,脂が滴る系の料理の場合,バーナーが汚れることになるので,掃除がちょっと辛いかも.
最後にメンテナンスに関してですが,金網以外はステンレスなので耐久性はバッチリ.しかし金網部は鉄製で,何度か使った印象では,痛むの早そうな感じがしました(ヘビーに使うと1~2年?).この部分,容易に交換できるようになっていたら嬉しかったんだけどな.あと,同じ理由で水をきちんと切らないと金網部からサビが出るのでご用心.
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