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今回紹介するペンは，ピュアモルト ジェットストリームインサイド MSXE5-2005-07です．ピュアモルトシリーズとは，樽に使われていたオーク材を軸に利用したペンで，独特の風合いと手触りが人気です．そして商品名にある『ジェットストリームインサイド』からも分かる通り，あの油性インクとは思えないような，滑らかな書き味を実現したリフィルを使用しています．

• 油性BPで書き味の良いリフィルを使用した物
• １本に４色BP＋0.5mmシャーペンをコンパクトにまとめていること
• 玩具のようなチープな感じがしない物
• 価格がそこそこ安い物
• （軸の握り心地も含めて）書き味が秀逸なこと

と，いった条件を全て満たしたペンを探している人には，うってつけです．

発売は昨年だったと思うのですが，先にも書いたとおり，長らく品薄な時期が続いていました．それがこのところ流通量が復活して来たようで，店頭/通販で在庫有りの所が増えてきました．

ペン本体は，化粧箱に収めて売られている場合と，ビニールの簡易な包装で売られている場合がありますが，中身は同じです．

まずは化粧箱．

箱は紙製で，中身は次のようになっています．説明書が何故か2枚同じものが入っていました．

簡易包装の場合はこのような感じ．人によるとは思いますが，中身が重要なので，簡易包装で十分．

簡易包装の方は，クリップの所にこのようなタグが付いていました．

そしてこの部分が『ピュアモルト』の由来．１本１本表情が異なり，同じ物はこの世に2つとありません．そしてキャッチコピーの受け売りですが，『樹齢100年，熟成50年』の重み．

ノックはこのように色分けしたチップが付いています．

0.5mmシャープがクリップの部分にアサインされおり，その両サイドが（よく使用する）黒と赤のBPにアサインされています．配置を覚えておけば，目視確認しなくてもOK．

キャップを外すと消しゴムが出てきます．

リフィルはねじ込み式の軸の部分を外して交換．

よく見慣れた形状のリフィルです．0.5mmのシャーペンの芯の交換/補充が少し手間だけど，4～5本入りますので，交換頻度は低いでしょう．

標準で使用されているリフィルは，SXR-80-07シリーズ（0.7mm）です．0.5mmや1.0mmのシリーズも出ているので，細い/太い方が好みの場合は交換してみてください．

軸が黒色のため，ズッシリと重いと思われるかもしれませんが，実測で25g程．重いわけではありません．

そして重心が中央部に近い所に来ている他，ラバーコーティングされているため，筆記時にとても扱いやすい．（好みにも依りますが，単芯の場合は重心がペン先に来る方が個人的には好きですが，多色ペンの場合は中央に来た方が使い易いです）

廉価な多機能ペンは，プラスチッキーなチープさが目立っているものが多いのですが，このペンにはそんな感じは微塵もなく，何とも言えないオーラを纏っています．

そして油性BPリフィルというのも大きなアドバンテージ．ゲルインクに比べ，筆記距離が長く，速乾性，耐水性，耐候性，保存性の面でアドバンテージがあります．そして書き味に関しても，ジェットストリームの採用で，最強なペンに仕上がっています．

仮にメインユースで無かったとしても，ペンケースに１本入っていると心底安心出来るペンです．メインのペンが故障/インク切れになったとき等に，油性BPの特性を生かし，バックアップしてくれるでしょう．