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2011年5月10日 (火)

GW中に観た映画:『阪急電車』,『八日目の蝉』,『岳』

始まる前は『凄く長いGW』とか思っていたけど,終わってみたら,あっという間でしたね.皆様は如何お過ごしでしたでしょうか.

私はというと,小旅行に映画三昧,そして家族サービス(という名目で自分も楽しむ)等々といった感じで,かなりの密度でオフを堪能しました.その代わり,『今度の休みにやろう』と,思っていた家の事が殆ど片付いていないため,これからの週末のことを思うと気が重いです…部屋の片付けとか,堆く積み上がっている書類/雑誌の整理とか…

と,そんなことは横に置いておいて(笑),私がGW中に観た邦画3本の感想を書いてみます.観に行こうかな…と,悩んでいる人の参考になれば幸いです.


まずは『阪急電車』.オフィシャルサイトはこちら.そして原作本はこちら .そして公式twitterはこちら(最近つぶやきが止まってる).

 

 

阪急今津線の,宝塚駅から西宮北口駅間の片道15分の区間とその沿線の話です.内容はと言うと,複数のストーリーが同時進行で進み,そしてその人達が電車を接点として繋がっているという話.個別の話は『それ程大した事無いかな』(『ありがちな話だよね』と言っていた人も)とか思ってしまうのですが,映画を見終わった後,とても清々しい気持ちになれます.映画館も笑い声でとても賑やかでした.最後は『アクション無しで,ここまでスカーッと出来るのか』という感じ.
この映画,個人的に好きな女優さんを『これでもか!』と,集めた感じ.名前を挙げると,谷村美月,戸田恵梨香,中谷美紀,南果歩,そして宮本信子.有村架純は今回はじめて知ったのだけど,彼女の演技も自然でいいね.女優陣の演技が素晴らしく上手く,ヘタをすると白けてしまうようなストーリではありますが,グイグイと引き込まれてしまいます.特に宮本信子は久しぶりに映画館で観たけど,いや~痛快ですな.2時間程の時間で,ほんのりと幸せな気分になりたい方には,お薦めの映画.


次は『八日目の蝉』.角田光代のベストセラー小説の映画化.TVや書店などで流れているCMをご覧になった方が多いと思いますが,実にインパクトのあるストーリー.公式サイトはこちら.公式twitterはこちら.今も精力的に興味深い話がつぶやかれています.

粗筋はと言うと,子供をおろし,そのときの経過が原因で二度と子供の出来ない体になった女が,不倫相手だった男の家庭の乳児を誘拐し…というもの.原作も映画もそうだけど,出てくる男はクズか存在感の無い奴ばかりです.4歳まで誘拐犯に育てられた娘,本妻,そして愛人だった誘拐犯.この3人の女性を中心に話が進みます.

映画と原作は少しストーリーの流れが変わっており,映画は『回想』という感じで話が進みます.冒頭は裁判シーン.娘は既に大学生で,そしてお腹には不倫相手の子を宿している….

一体誰が主人公か分からないし,誰が良い人で誰が悪い人か分からない.最初は『観る映画の選択を失敗したかも…』とか思ってしまうスロースタートですが,気が付くと嵐の中で木の葉のように波に揉まれる小舟のごとく,激しい感情の嵐の中に叩き込まれます.気が付くと,映画館がすすり泣きの声で包まれていました.

あれだけ長い原作から,この映画の尺にこれだけの物を破綻なく組み立てて盛り込んだ脚本家の才能が光ります.また,永作博美の演技や子役との絡み.映画に絶妙にマッチしている中島美嘉John Mayer の音楽等々,実に素晴らしい.劇場で観ておいて損はありません.観終わった後,数日間は余韻が残るでしょう.また,原作 と映画,どちらから入っても楽しめるでしょう.


最後は『』.公式ページはこちら.原作のマンガはこちら.映画の原作本はこちら (小説).公式twitterはこちら

 

私の大好きな作品が映画化されるとのことで,居ても立っても居られずに観に行きました.原作はマンガです.マンガでは,主人公の『三歩』が常人離れしたスーパーマンとして描かれており,話自体に現実離れしている部分があります.が,しかし,織り成すストーリーは実に爽快であり,その一方で,深く考えさせられたり,涙なくしては読めない話もある.未読の方は是非読んでみてください.

そして映画の方はと言うと,小栗旬や長澤まさみが出演しておりまして,そっち方面が目当てな方々と,山屋さんの方々という両極端な組み合わせで映画館が埋め尽くされていました.ストーリーは,山岳救助隊を題材とした人間模様.当然犠牲者も一杯出ます.墜死体も出ますので,小学生くらいのお子さんと一緒に観に行かれるのは,避けた方が賢明です.実際,祖母(?)と一緒に来ていたお子さんが,『怖い怖い』を連呼し,途中退場されていました.

あ,そうそう,ストーリーの話でしたね.原作のマンガからいくつかの遭難話やレスキュー話のエピソードを抜き出し,映画としてのアレンジを加えたという感じです.ちょっと詰め込み過ぎかなという感じがしないでも無いですが,話自体は割と楽しめます.俳優さん達も,実に大変なアクションシーンをこなされています.あと,圧巻なのは,その雄大な北アルプスの自然.いやホント,ギャラリーを見るだけでも心が癒やされます.映画の大スクリーンで北アルプスの風景を見られると思ったら,それだけでも映画代の元が取れると思います.…また山登りしたいなぁ.私はクライミングではなくて,トレッキングだけど.

『山の美しい風景』という点だけで言ったら,『劔岳 点の記』の方がかなり上です.しかし,岳の方はアクションシーンが多いので,深い静かな話が苦手な人や,山屋さんでない人にも楽しめることでしょう.

残念なことは,CGがかなりショボイのと,表現の軽さかなぁ.原作の素晴らしい点として,『とても重い話を,表面的には明るくさらっと描き上げている』という点があります.このような描かれ方をすると,『後からジワジワ来る』ということがあり,後から何度も読み直してみたり.ホント,マンガは名作です.最新刊である岳の14巻も,阿久津君の結婚式の話は泣けました…

マンガの場合はかなり無茶が出来ますが,実写にしてしまうとかなり制限があるため,表現的に
かなり難しくなると思う.その点は理解出来るのだけど,今回の映画は少々残念だったかな.原作が偉大すぎるということかもしれないけど.

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