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2011年3月 6日 (日)

キングジムのShot Note

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アップがかなり遅くなり,少々乗り遅れてしまった艦があるけど,しまったけどキングジムのショットノート について.

デジタルツールとアナログツールを併用している人は多いと思うけど,『何故併用しているか?』を問われた場合,おそらく返って来る答えは同じでしょう.それは『得意とする物が違うから』.

デジタルツールの場合,検索や整理等,データ蓄積した後の処理がとても得意.その一方で,単純なテキスト入力や写真取り込みを除くと,入力にはやや柔軟性が欠ける.

ではアナログツールはと言うと,紙と鉛筆は入力に関しては最強で,何でも自由に書くことが出来る.しかしその一方で,紙に書いたものの管理は大変で,蓄積されればされる程その管理が大変になる.

と,いうことで,入力はアナログ,蓄積はデジタルという方向性が出るんだけれども,日々の作業で手軽に出来るようにしたツールが今回採り上げる『ショットノート』.

では,『ショットノートとは何か』というと,ブロックRHODIAと同じような感じの,上に表紙を跳ね上げるタイプのメモ帳.表紙に の二種類があり,さらにサイズには SML の3種類がラインナップされています.

アクセサリとしては,Sサイズ専用のカーバーが出ており,こちらは の2色展開.緑のタイプはEvernote用の これ とか これを彷彿とさせます.うーん.最近Evernoteが流行りまくっているので,『明るい緑 = Evernote』という感じに刷り込まれてきている…

で,今回私が購入したのは,黒の3サイズ.カバーを購入しなかった理由は,フラップの固定がマグネットだから.やはり磁気カードやハードディスク等,磁気の影響を受ける製品を使っていると,いくら便利とは言え,マグネット式は敬遠しがちになります.磁気の強さから言って,そんなに気にする程では無いんでしょうけれども….マジックテープはビリビリ音が出るので,出来たらボタン式のを出して欲しいなぁ.

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大きさはこんな感じ.全てRHODIAよりも少し大きいサイズになります.

こちらの紹介記事に解説がありますが,RHODIAを意識してサイズを変えたのではなく,後述するiPhoneのカメラで撮影した際の比率を意識してこのサイズを決定したとのこと.

こういう点からも,本製品は,『アナログ製品がまずありき』ではなく,『デジタル管理を前提としたアナログ商品』として企画されたことが伺えます.実に良い.

 

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『SHOT NOTE』のロゴは実にシンプルかつ良い味を出しています.

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詳しくは後述しますが,ショットノートは『単なるメモ帳』ではなく,『iPhoneアプリで取り込むためのメモ帳』です.そしてそのアプリは,iPhone 3GSおよびiPhone4でしか動きません.iPhone3やiPod touchの方は諦めて下さい….また,先に挙げたページによると,Android版も検討中とのこと.

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裏面に使い方の説明書きアリ.

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おそらく最も使われるであろうSサイズは,115x76.5mmの70シートです.

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裏面にはこのようにU字型の切り込みがあります.表紙を裏側に折り曲げた際に,端をこの部分に差し込むことにより,固定出来るようになっています.このアイデアは秀逸.RHODIA等にも導入して欲しい所.

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Mサイズは153.5x102mm.こちらも70シート.

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Lサイズは214x145.5mm.こちらも70シート.

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RHODIA同様,表紙をきちんと折ることが出来るように,このようにクセを付けてあります.

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表紙はこのような感じに折って行くわけですが…

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裏表紙に使用上の注意が書かれています.また,ページ上部にはOCRで読み取らせるためのエリアが存在するのですが,この部分の書き方に関しての解説も書かれています.

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そしてこれが表紙を裏側に折り込み,筆記可能にした状態.方眼はグレーの破線で印刷されています.四隅に取り込み用のマーカーがあることに注目してください.これがショットノートの肝です.

紙質は,ザラザラではなく,ツルッとした感じ.ただし,テカテカツルルツという程ではなく,筆記時に適度な引っ掛かりがあるため,書きやすいです.

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上部右寄りには,番号,日付を書くための領域があります.ここに描かれた番号,日付は,前述のようにOCRで自動的に数値情報として入力されます.

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裏面も方眼,マーカー等が印刷されています.ショットノートはやや値が張りますが,裏面もきっちり使えば,コストパフォーマンスを改善させることが出来ます.でも,裏面は破ってからでなければ使えないので,使い勝手としては悪いですな.

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そしてここからが『ショットノート』の本領発揮部分.App storeで無料ダウンロードした専用アプリを使用することにより,書き込んだ物をiPhoneのカメラで取り込むことが出来ます.

上の写真のように,四隅マーカーを範囲内にフレーミングして写真を撮ります.

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すると上のように,メモ部分のみが取り込まれ,また,番号及び日付部分はOCRで読み取られるという寸法.四隅にマーカーを印刷しておくことにより,範囲選択や台形補正(斜めから撮影した際の歪みを補正する)を簡単かつ高精度に行えるように出来ています.

撮影後,タイトル,タグ,日付,番号,撮影日は入力/編集が可能.単なる写真の管理という感じではなく,これら情報を付加した状態で管理を行うことが可能です.

ショットノート以前にも,台形補正を行って,iPhoneのカメラをスキャナ代わりに使用するソフトはありましたが,製品を主軸に置けるというのは文具メーカーの強味ですな.

なお,OCR読み取り部分は7セグメントLEDのように書くのですが,認識精度は『まーまーかな』という感じ.傾きがきつかったり,書く位置がずれた場合,簡単に誤認識します.

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取り込んだ画像はこのようになります.

Photo

アプリ内で管理することも可能ですが,Evernote投稿/メール送信/カメラロールに保存することが可能です.Evernoteの利用者は,速攻でEvernoteにアップですね.タグや番号,日付情報も引き継がれるので便利です.

他の特殊なサービスを利用されている場合でも,大抵はカメラロールからのアップに対応していますので,ショットノートとこのアプリの組み合わせは有用でしょう.ただしこの場合は,タグ情報等が無くなり,単なる画像データになってしまいますが….

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アプリ内でのデータ一覧では,サムネイルおよび付加情報のリストが表示されます.

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Evernoteアカウントやアップする際のデフォルト設定等はここで設定します.毎回『○○を入力/選択 してください』のようなことをされないのは良い感じです.サクサク使えます.このスピード感はとても重要.

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解像度は1024x768と480x360の2種類から選択.

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色に関しては,カラーと二階調(つまり白黒ですな)から選択.

実際に使ってみると分かると思いますが,白黒の物を取り込む場合でも,カラーにしておいた方が良いでしょう.

ちなみに下のようにかなり傾けて撮影すると…

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次のようなエラーが表示され,取り込みできません.

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色々と使ってみた感じでは,やや斜め上から撮影する感じであれば,問題なく取り込めます.ただ,使用場所によっては,撮影しているiPhoneや自分自身の影がノートにかかってしまったりするかもしれません.このような場合は,撮影する方向を変えて再撮影してみてください.

ショットノートは,マーカーの利用という原始的だけど確実な方法を利用し,デジタルとの融合を果たしています.このようなアプローチは実に手堅いなぁと思うことしきり.技術(例えば補正技術)に走り過ぎると,確実性が失われたり使い勝手が悪くなったりしますから.

そしてこのアプローチを,例えばホワイトボードに応用したり,取り込み用の下敷きを発売して様々な物の取込みに利用出来るようにしたり等して欲しいなぁと妄想.

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