TSファイルのエンコ用に『TMPGEnc Video Mastering Works 5』をお薦め
今年の1/12に発売になった『TMPGEnc Video Mastering Works 5』ですが,私はと言うと,当然ながら(笑)発売日に購入致しました.
これまでは
TMPGEnc 4.0 XPress
を使用していたのですが,PT2で録画したり,BD経由で抜いたTSファイルを,安定して(*)H.264に変換出来る』ものの,
- 数日間連続してバッチエンコードを行うと,エラーで途中終了することがよくある
- x264と比べ,画質が悪い.特に低ビットレート時は酷い.
という不満点がありました.
(*)ある瞬間にパツンと内容が異なるストリームに切り替わったりする(画像サイズの変更や音声多重の変更等)ので,どんなTSファイルが来ても安定して変換出来る…というソフトは少ないのです.定評のあるTMPGEnc4でも,たまにうまくハンドリング出来ないファイルがありました.
そんなわけでビットレートを高め(720pのH.264 6Mbps)にし,たまにエラーが出ていないか見ながら回していました.
そんな折,x264に対応したTMPGEnc Video Mastering Works 5の発表&発売です.嬉しくないわけがありません.
旧版ユーザに対しては,
- v5へのアップグレード(v4は使えなくなる)
- v5のライセンス買い増し(同時にv4も使える)
という選択肢があります.差額は2千円程度であるため,保険のために後者を選択する人が結構居そうな印象ですが,私は迷わず前者.背水の陣です(※前者でも,約1ヶ月間はv4を併用出来るらしい).
なお,私がエンコに使用しているマシンは,OS:Windows7 Pro 64bit.CPU:PhenomII x6 1090T,Chipset:AMD880G mem:4GB(近々増設するかも)という環境のマシンです.
余談: x264でエンコを開始すると,全てのコアの使用率が100%近くに貼り付くのですが,他のタスク(例えばDVDを観たり,webブラウジングしたり)も,『少し遅いマシン』程度に利用出来ます.処理能力に余裕があるマシンって良いですね.AMD系はタスク切り替えに強いと言われているので,そういう点も利いてるのかも.
この構成のマシンで,約2週間ほど殆ど休み無く回し続けたのですが,エラーで終了したのは1回だけ.かなり安定性が向上した印象があります.
それと一番期待していたx264ですが,実に素晴らしい性能です.以前からlinux環境やHandBrakeで使用していましたので,その高画質を知ってはいたのですが,私のメインのエンコ環境&手順に組み込めたのが実に有り難い.性能,速度共に満足です.少々ビットレートを下げても,画質が殆ど変わらない程度であることが特に有り難い.
そのようなわけで,殆どデフォの設定でx264,720p,4Mbpsの設定で利用開始しました.以前と比べてビットレートが2/3に落ちていますが,画質は逆に上がったようにすら見えます.保存に必要な容量も減るし,画質も良くなるし,実に嬉しい限り.
と,いうことで,手軽にTSファイルを別形式にエンコードしたい人には自信を持ってお薦めします.なお,パッケージ版
は2011/2/10に発売です.
そして個人的に気になっているのは,Sandy Bridge対応の威力.元々TMPGEncはIntel系のCPU向けにチューニングされており,速度的にもメリットが大きい.そして今回の版では,Sandy Bridgeのハードウエアエンコーダに対応.巷の噂では,これを使うと処理速度が2倍になったり,消費電力が激減したりするのだとか.
上位のCPU(Core i7)の場合はCPUでブン回した方が速度が出るようですが,新Core i5を使用すると,低消費電力の高速エンコマシンが出来るのかな…と,思ったり…誰ですか?そこで背中を押そうとしているのは.
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