MacBookPro 13inchのディスクを1TBに換装
手元のMacBookPro 13inchモデルは,購入後にサクッと500GBのディスクに換装し,既に1年以上経ちました.それ程ヘビーな使い方をしていないのだけど,『これも手元にあったら便利』という類のデータを入れ始めたところ,空き容量がSDHCカードよりも少なくなってしまいました.
ただでさえこのような状態だというのに,最近Mac Book Airを購入して母艦としても使用し始めたため,益々ディスクの空き容量が逼迫してしまいました.
このMBP,半ばデスクトップ的に利用しているし,Mac miniの方が良かったかも…という気がしないでもありません.しかし,省スペースかつオールインワンで可搬性があるというのが役立つシチュエーションもあるわけでして…
そのようなわけで,デスクトップ型へのリプレースも検討したけれど,MBPをパワーアップして使い続けようと考えた次第です.
購入したディスクは,WesternDigital製のWD10TPVT-R.2010年12月現在,2.5inchディスクの中で最大容量となる,容量1TBのディスクです.
このディスク,一般に1万前後で売られていますが,Amazonだと8万5千円を切っています.おまけに(ほぼ)いつも在庫があるので,プライム会員なら当日,もしくは翌日に届きます.『容量が足りねぇ~』と,思い立ったら即増設可.たまりませんな.
で,このディスクで注意する点は,2.5inchディスクではありますが,厚さが12.5mmであること.一般のノート型PCの場合,9.5mm厚のディスク用に作られているため,大抵はこのディスクに換装出来ません.しかし,ユニボディのMac Book Proの場合,容積的に少し余裕があるため,換装可能です(保証は出来ませんので,換装は自己責任で).
無駄な部分をギリギリまで削り取ったがため,性能強化が困難となり,戦場での要求スペックの向上に伴って次第に苦戦することになった零戦に対し,余裕を持って設計されていたため,様々な拡張が施されて終戦まで活躍出来たFW190を連想させます.
閑話休題.
用意した物一式.
基本的な作業はこちらのエントリーを参照してください.換装に際しては,プラスの精密ドライバーの他に,トルクスのドライバーが必要ですので,くれぐれも準備は怠りませんよう.
WD10TPVT-Rの表面.『1.0TB』の表示が眩しい.
一応裏面も.
本体の裏蓋を開けて…
元々取り付けられていたディスクを外します.なお,これは前回換装した500GBディスクです.オリジナルの構成の場合,別のディスクが入っている筈です.
左が今回使用する12.5mm厚のディスク.右が元々入っているディスクと同じ,9.5mm厚のディスク.厚さが結構違うのが分かります.
ネジ,アダプタ,その他をきちんと移植し,元の位置に取り付けます.詳しい手順はこちらのエントリーを参照のこと.焦って作業して壊したら元も子もないので,落ち着いて事に当たりましょう.
そして気になる厚さの増加による影響ですが…
9.5mm厚の場合,上の写真のように面一でピッタリと収まります.
一方12.5mm厚の場合,上の写真のように,少しはみ出ます.
しかし,バッテリと同じくらいの高さに収まっていますので,裏蓋が閉まらない訳ではありません.
裏蓋を閉じたら,元々入っていたディスクをUSB外付けケースに入れ,MacOS Xのインストールディスクで起動します.
この後に行う環境移行の作業も,ほぼ前回の換装時と同じです.
まずはディスクユーティリティを起動し,内蔵した1TBのディスク上にパーティションを作成します.その後に,環境を旧ディスクから新ディスクにコピーするわけですが,今回はOSの再インストールでなく,ボリュームの復元を行うことにしました(下の写真参照).
実行後はひたすら待つだけ.流石に500GB近くをUSBで転送するのには時間がかかります.寝る前にコピーを開始し,朝起きたら終わってるという流れで作業するのが良いでしょう.
上の写真のように,当初は予想時間が8時間とか表示され,その後一瞬,11時間と表示されていたような気がします.しかし,実際にはもう少し早く終わったようです(朝起きたら終わっていた).
このような環境移動の容易さは,Mac環境の大きなアドバンテージですな.Windowsだと,ソフトを再インストールしたり,諸々再設定したり等,結構手間なことが多いですから.
と,いうことで,冒頭の画面キャプチャのように,1TBという空間が手に入りました.これで当分は安心.コスト的にも,昨年からの同タイプのディスク価格の下落もあり,思ったよりもかなり安く抑えることが出来ました.パフォーマンスに関しても,流石に7200rpmのディスクやSSDと比べたら遅いのですが,まぁ普通に使っていて不満は感じない程度です.
いや~空き容量が大きいというのは実に気分が良いですな.極楽,極楽.
ただ,本当は,殆どのデータをネット上やクラウドに置きたい所です.しかし,例えばiPhoto等でこのような事をしようとすると,結構大変なんですよね….と,いうことで,ソフト側が対応するまでの当分の間は,ローカルディスクにデータを溜め込むことになりそうです.
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