IPSパネル,LEDバックライトのLG IPS236V-PNを買う
長いことアップグレードを放置していたリビングのPC.昔は私の(別マシンで不要になった)お下がりパーツを使って,毎年のようにアップグレードしていました.
しかし,ここ数年は私のデスクトップマシンに手を入れることが少なかったため,自然とこのマシンも陳腐化が進んでいました.
どのくらい時代に取り残されていたかと言うと,OSはWindows2000だし,CPUはSocket754のSempron 3400+といった具合.Socket754であることからも分かる通り,既にアップグレードパスが無いので,パワーアップのためには完全リプレースしかありません.CPUの世代交代(IntelはSandy Bridge,AMDはBulldozer)が間近に迫っているため,少々微妙な時期ではあるのだけど,Corei5マシンにリプレースしました.そしてそのついでに液晶モニタも変えることにした次第.
これまで使用していたのは,NANAO FlexScan L465というもので,16inchのSXGAのモニタ.記録を見たら8年程前に7万で購入しています.当時はL461と共に話題になった名機だったのだけど,やはり経年変化で発色がおかしな感じになって来ています.
と,いうことで,買い換えるなら画質優先で三菱のコレ かNANAOのコレ かなぁなんて考えていたのだけど,つい先日,『IPSパネル+LEDバックライト』という組み合わせなのに驚くほど廉価なFull HD液晶モニタがLGから発売になりました.そんなわけで,物は試しにこれを購入してみた次第.
今回購入したのは23インチのIPS236V-PN.この他に弟分とでも言うべき21.5インチのIPS226V-PNがあります.これらの違いは後述しますが,1)家族が主に使う 2)設置場所に余裕がある ということで,大きい方の23インチモデルにしました.値段は前者が2万円強,後者が2万円弱です.
ショップの通販で購入したのですが,この写真の箱のまま届きました.結構端の方にブツケた跡があったりしたのですが,中身は無事でした.案外大丈夫なものですね.
キャリング用の取手も付いているし,重さ的にも持ち帰ることが可能なので,店頭でビビッと来た→購入→そのまま持ち帰り という流れもスムーズに出来ます.何でも,『持ち帰ることが出来る商品は,配達のみの商品よりも10倍は売れる』って話があるそうな(昔の『VHS vs β』の戦いの際に,松下幸之助が言ったとか言わなかったとか.今は逆に,ネット通販で扱いの無い商品は売れないかもしれないですけどね).
反対側はこのようにカラフルな印刷.売りであるIPSパネル,LEDバックライトであることがデカデカと印刷されている他,対角58cm(23inch=23*2.54=58.42cm)と大きなサイズであることも印刷されています.
箱はカラフルな印刷の方から開けましょう.反対から開けると,パーツが取り出しにくくて難渋することでしょう.
箱の両サイドのベロの部分に説明があります.片方はケーブルの接続について.
もう片方はスタンドの取り付け方について.
内容物一覧.ドライバ等の入ったCD,マニュアル,スタンドの土台,ACアダプタ,DVIケーブル,DSUBケーブルが同梱されています.付いてないのはHDMIケーブルくらい.他に何も買い足さなくても(HDMIを使いたい場合以外は)使えます.
裏側はこんな感じ.スタンド取付用の支柱が本体に取り付けられた状態になっています.
しかし…この支柱と色合とデザイン…昭和の匂いが….個人的には,無骨なヤツの方が好みです.あと,裏側のツルテカの光沢処理も好みでありません.こういうデザインが好きな人って日本人に居るのかな…
家/職場でアイランド型の卓上に置き,裏側も見られるような場所に置く場合,諸々ギラギラ反射して目障りに感じるかもしれません.
端子部分.上段左から,HDMI,ヘッドホン,ACアダプタ,DVI,DSUB用端子です.
モニタにスピーカーを内蔵していないため,HDMIで音声を出力している場合,ヘッドホン端子経由で再生装置を外付けしないといけません.まぁ『無いよりはマシ』程度のスピーカーを内蔵されるよりは,こういう割り切りをしてコストダウンを計ってもらった方が,個人的には嬉しい.
見てお分かりのように,土台が大きな円形をしているため,結構な接地面積(奥行き)を必要とします.大体25cmくらいかな.その分安定性が確保されるのですが,痛し痒し.
そしてACアダプタ.ノートPC用の物と同じくらいの大きさ.
電源内蔵タイプの方が扱いやすいけど,本体がデカイし,まぁ気になる程ではないかな.
元々こんな感じだったものが…
こんな感じに.
あ,もちろん店頭展示用のシール(モニタ右上と左下のポップ)は使用前に剥がしましょう.ワイドになった分場所を食いますが,思ったよりもスッキリ収まりました.
ひとつ気になったのはケーブルを挿す方向.写真のように,接続したケーブルが後ろに飛び出る形になります.
しかし, そもそもスタンドの土台が結構な奥行きを必要とするため,実質的には問題になりません.後ろが見える場所に置く場合は,少々見栄えが悪くなりますが,まぁその程度です.
***
そして実際に使用してみた感じは,
- 2万ちょっとでこの高画質は驚き.流石IPS液晶.表示する画像・動画にまったりとした深みが出る感じ.流石に10万クラスのモニタには敵わないけど,同価格帯のモニタと比べると雲泥の差.プロ向けのローエンドという感じではなく,一般ユーザ向けのハイエンド的な画質かな.
- ノングレアのため,リビングでも照明がギラギラ反射することが無い.実に良いしかし,液晶の枠はツルテカなのでちょっとアレな感じ.
- LEDバックライト採用のため,本体が薄く,コントラストがしっかりしている.そして長時間使っていても本体が熱くならない&消費電力的にも有利
- 青が少々強い感じ.購入後,Windows7で『色の調整』を実行して調整した.モニタ側の調整は,明るさを70,コントラストを10,画質を5にした.一般的な調整方法は,このエントリーも参考になるかも.
- 高さが丁度良く,モニタスタンドが無くても首が疲れない.微妙なチルトの調整も出来るので,実に良い感じ.
- ゲームをしないからなのか,反応時間は気になったことが無い.普通に動画を観ている分には全然問題ない.
- タッチ式の操作ボタンはかなり違和感がある.特にメニューが表示された後,誤って液晶パネル側をタッチしてしまうことが多い.ハード的な操作性に難有り.
- 23inchは広い.21.5inchだと,『少し精細過ぎるかな?』と,感じることがあったけど,これは余裕.
という感じ.
昨年,ほぼ同価格で別の液晶モニタを購入したのだけど,隔世の感があります.まだ1年しか使ってないけど,買い換えたくなる程の魅力があります….
そして冒頭に少し書いた23inchモデルと21.5inchモデルの差ですが,単にパネルのサイズが違うだけではありません.前者がUH-IPSパネルを使用しているのに対し,後者はS-IPS IIを使用しており,より開口部の広い高級な物を使用しています.表示特性に関しては以下のレビューページに詳しいので,詳しく知りたい方は参照してみてください.
最後に一言でまとめると,『液晶モニタの購入を検討中』という人には,積極的にお勧めしたいモデルです.
レビューページ:
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