lenovo s9eに e-sataポートを付ける
しばらく仕事で使っていたS9eだが,先日ようやく戻ってきた.
現在この文章もS9eで書いているのだが,やはりキーボードが打ち易いと,使っていて気持ちが良い.
キーボードの品質は数値化困難なため,カタログに記載しにくいし,(カタログスペックだけを見て買ってしまうような層に対しては)購買行動に対する訴求力が少ない.液晶の品質(これは別エントリーで書こうと考えている)と共にコストダウンの皺寄せが来やすい部分にも関わらず,使いやすさを維持しているのは流石である.ideapadという冠が付いているが,ThinkPadの親戚という関係を感じさせる.
そして日本語IMEとして,Google日本語入力を入れたのも快適性に大きく影響している.Mac用もリリースされているため,MacBookProにもインストールして使い始めた.
私はこれまではATOK一択だったのだが,これからはこちらにするかもしれない.Googleへの依存度が高まるのは,色々な意味で怖いのだが…まぁそれはともかく,タイトルの件に関してまとめることにする.
ネットブックやネットノートに分類される廉価なノート型PCであっても,最低限の拡張性は保持している.これはUSBポートが様々な機器の接続用に使用可能なポートとして『使える』ものになっているからである.多くの人は,マウスやキーボード,プリンタ等を接続するためにしか使用していないと思われるが,モニタや外付けディスクや光学ドライブ,スキャナやタブレット,各種センサetc,本当に多彩な機器が接続可能だ.
そしてご存知の通り,USBはUSBハブを介してポートを拡張可能なため,本体に搭載されているポート数を遥かに超える数の機器を,同時に使用することが可能である.そして速度も,(カタログスペックでは)USB2.0では480Mbps,最近ぼちぼち対応製品が出始めたUSB3.0では,その10倍となる4.8Gbpsという広い帯域が利用可能である.
しかし実際に使用してみると,USB接続の外付HDDはこれほど高速に利用出来ない.様々な要因があるのだが,広い帯域が必要な外部ストレージを接続する際には,『現在は』e-SATA一択といった感じである.e-SATAであれば,内蔵ディスクと同等の速度でストレージを利用することが可能である.
この辺りを考慮してか,最近の少し高級な/気の利いたノートPCでは,e-SATAポートが搭載されている場合がある.同様に,外部モニタ接続用として,HDMI端子を搭載している場合もある.
後者に関してはまた別エントリにまとめようと考えているのだが,PC用モニタに接続する際には,D-SUB接続と比較して,非常に大きなアドバンテージがある.その一方で,(HDMI端子が搭載されている製品が多いこともあり)液晶テレビに接続し,大型のPC用モニタとして利用することを考えている方も多いかもしれない.
このようなことを考えている方は,あまり過度な期待をしない方が良い.
たとえばこのページを読むと,何故液晶テレビがPCモニタの完全なる代替にならないかを考える上で参考になると思う.確かにPCを接続した際に,パッと見綺麗に見えると思う.これは,テレビ放送を少しでも綺麗に見せるための,メーカーの努力の結晶である.しかし,PC用モニタとして利用する場合は話は変わって来る.各種フィルタを切れない場合,動画再生や画像表示は綺麗に観る事が出来て良いのだけど,PC用モニタとして常用するのはちょっと…ということになる場合がある.
S9eに限って言うと,そもそもHDMIが無く,D-SUBしか搭載していない.試しに1920x1080のFullHDモニタに接続してみたところ,案の定,アナログ接続特有の信号が劣化した表示になった.アナログ入力時でも品質の良いモニタ(私はコレの他に,ナナオのモニタを使っている.コレのメインユーザは嫁さんだけど…)を使用したとしても,XGA(1024x768)かSXGA(1280x1024)くらいが限界かな…と,個人的には感じている.S9eにDVI出力でもあればちょっと面白かったかも.まぁ私の場合,プレゼン時にプロジェクタに接続するときくらいしか,外部モニタ接続用端子は使用しないのだけど.
閑話休題.
S9eにはe-SATAポートは無い.しかし,実装面積やコストの問題のためか,最近搭載されることが少ない『ExpressCard』スロット(/34のみに対応)が搭載されいている.私がS9eを購入する際に,高く評価をしたポイントの一つはここである.対応製品はあまり沢山存在しているとは言えないものの,将来的な拡張に耐えうる選択肢が存在するという点は強い.ゼロは何を掛けてもゼロである.
少々前振りが長くなってしまったが,以下具体的な話に移る.
使用したのは,玄人志向 SATA2E2-EC34.ココのek-102のOEM製品だと思われる.ホットスワップ可能であり,また,ポートマルチプライヤにも対応している.カードに2ポート搭載されているため,ポートマルチプライヤに対応した箱を用意すれば,10台ものディスクを接続することが可能である.全てを2TBのディスクにすれば,合計20TBもの容量を持つ,コンソール&(本体のみ)UPS搭載のATOMサーバの出来上がりである.
管理の手軽さと価格の面から言うと,個人的にはCorega CG-HDC4EU3500をぶら下げたら面白そうだなと思っている.そしてカードとの間に玄人志向 PM5P-SATA2
を入れて10台繋いだら…なんて妄想を抱いたり.まぁそこまですることは無い(と思う)けど.
| 購入したものはSATA2ES2-EC34.Amazonで購入. メーカーのページは メーカーページ.Amazonで約4千円. |
|
| 中身. 本体,マニュアル,ドライバーを収めたCDが入っている. |
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| e-SATAポートは上下2段に配置されている. | |
| ExpressCardスロットからダミーカートリッジを抜き,挿す. 挿したら認識され,ドライバを別途入れる必要は無かった. |
|
| 奥まで挿してもこの状態になる. 若干飛び出ている(奥まで挿さっていないように)見えるのには理由がある. この微妙な隙間があるために,キーを打っているときにも右手がコネクタ部分に接触しなくても済む. |
なお,ホットスワップを行うためには,以前も採り上げた,HotSwap!をインストールしておくと良い.これが入っているか否かで,本カードのユーザビリティが大きく変わる.
では次に,本製品のパフォーマンスに関して見てみよう.
今回の実験では,外付けディスクケースにOWL-EGP25/EU(B)を使用した.これに元々S9eに内蔵されていたWDの160GB HDDを入れ,CrystalDiskMark2.2を用いて速度の計測を行った.
まずは比較用に内蔵HDD(WD5000BEVTに換装済)
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Sequential Read : 66.185 MB/s
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------
Sequential Write : 65.271 MB/s
Random Read 512KB : 26.588 MB/s
Random Write 512KB : 36.175 MB/s
Random Read 4KB : 0.358 MB/s
Random Write 4KB : 0.881 MB/s
Test Size : 1000 MB
Date : 2010/02/14 1:00:5
流石に高速である.
次も比較用のデータであるが,当該外付けHDDをUSBで使用した場合.なお,OWL-EGP25/EUは,USB2.0とe-SATAの両対応の製品である.
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Sequential Read : 30.501 MB/s
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------
Sequential Write : 25.020 MB/s
Random Read 512KB : 19.719 MB/s
Random Write 512KB : 24.446 MB/s
Random Read 4KB : 0.452 MB/s
Random Write 4KB : 1.263 MB/s
Test Size : 1000 MB
Date : 2010/02/14 2:04:48
SATAからUSBに接続を変更したことにより,実質的な帯域の大幅減少を受け,シーケンシャルな読み書きのパフォーマンスが半分以下になっているのが分かる.しかし,USB接続でこれだけのレート(seq. read: 240Mbps)が出たのには驚いた.OWL-EGP25/EUはかなり優秀な部類ではなかろうか.
最後にe-SATA接続の場合.
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Sequential Read : 65.190 MB/s
CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
--------------------------------------------------
Sequential Write : 64.992 MB/s
Random Read 512KB : 30.457 MB/s
Random Write 512KB : 39.375 MB/s
Random Read 4KB : 0.458 MB/s
Random Write 4KB : 1.216 MB/s
Test Size : 1000 MB
Date : 2010/02/14 1:31:01
内蔵と同じか少し良いくらいの速度が出でいるのが分かる.実に素晴らしい.e-SATAの本領発揮である.3.5inch HDDを内蔵した外付けケースを使用すれば,さらなる高みを望むことが出来そうである.
なお,OWL-EGP25/EUの場合,USBケーブルを接続して電源供給しなければならないのが玉に瑕だ.
このカードで想定される一般的な使い方としては,デスクトップPC用に売られているe-SATA外付けケースを倉庫代わりに使用し,ノートPCに持ち出すデータを吸い出したり,内蔵ディスクをバックアップしたりする際に必要に応じて接続するというものだろう.転送するデータ量が増えれば増えるほど,e-SATA接続の利点を生かすことが出来る.あとは,前述したように,箱を何個も繋げて小型サーバとして利用するとか…いや,これはマニアック過ぎるか(笑)
と,このように,非常に実用的なS9eの拡張手段が用意できた.その結果,将来的にS9eがモバイル端末としての旬を過ぎた後でも,別の用途に転用する等,潰しが利きそうである.今の所,性能に不満を感じていないので,当分は使い続けることになりそうであるが.
と,言いつつ,続々と魅力的なネットブックが出ていることもあり,他の機種にも色目を使っている今日この頃である.
今特に食指が動いているのは, HP mini 5102 と Asus T91MT の2機種.後者に関しては,クロックの低さを除くと,海外も含めて巷の評判も上場の様子.いや,絶賛に近い.
ただ,会社に出入りしている商社経由で聞いたところ,黒は5月,白は納期未定とのこと.流通量が少ないためなのか,激しく売れているためなのかは不明だが,店頭在庫が捌けたら,かなり入手困難になる可能性がありそうである.
某業務系の端末に使用することを検討していただけに,この入手性の悪さは少々残念である.
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