液晶モニタを買う -iiyama ProLite E2209HDS
ここ数年,家で机に向かって自分専用のデスクトップで作業…ということは少なくなってます.大抵は細切れ時間をノートPCで…とか,リビングに置いてある共有PC(朝から晩まで殆どいつも電源が入ってる)を使うことが多くなっています.
そんな状況にへそを曲げたのか,久しぶりに電源を入れたら,モニタの同期が少しおかしい.何度か本blogにも写真の片隅に登場している,iiyamaの19inchモニタです.もう10年選手に近いしなぁ….
当時は液晶の発色はちょっと…とか,1600x1200表示も出来るし…とか色々な理由もあり,家ではブラウン管を選択したのですが,流石に最近はフォーカスも少し甘くなって来ていました.そんなわけで,良い機会なので買い換えることにしました.
昔の液晶モニタ製品で存在した問題も,(殆ど)解決済みであり,これから購入するとしたら液晶以外は考えられない状況.ブラウン管のモニタは選択肢に入らない状態です.では,どの液晶モニタに…ということになるのですが,私が今回購入に際して検討した条件は以下の通り.
- ノングレア液晶であること
- SXGA(1280x1024)以上の解像度であること(例外アリ)
- 入力端子が豊富であり,D-SUBも普通に使えること
- MacもPCも繋がること
- PCラックに収まるサイズであること
- 安いこと
使用頻度がそれ程高く無い事,そしてマルチタッチ対応の液晶モニタが,今後値段も性能もこなれて来るのは明らかなので,2~3数年後には買い換えるかもなぁなんてことも考えられるため,そこそこのスペックがあれば,後は値段重視で.
後,私の特殊な事情としては,PCや周辺機器,その他諸々が1つのPCラックに収まっている関係で,このスペースに押し込みたいという事情があります.『PCラック』というジャンルの製品は既に死滅しかけているかもしれませんが,昔は奥行きのあるモニタ等も含め,必要な物一式を効率的に限られたスペースに押し込められるということで,非常に有用な物でありました.
しかしその一方,液晶モニタが主流になったため,今となっては不必要な程奥行きがあったり,無骨なデザインを採用している物が多く,その殆どは今となっては使いにくく見栄えも悪い物になっています.
私が現在使用中のPCラックは,殆どの点では使いやすいのですが,モニタが収まる場所のサイズに関しては今の状況にマッチしていません.今は広いサイズのワイド液晶が主流ですが,このラックに収めるには,横幅が少々微妙な感じ.
そんなわけで今回検討したのは以下のような感じ.Amazonのリンクでリアルタイムの価格表示込みで並べておきます.
最初は24inchにしようかなと思っていたのですが,21.5inchまでがサイズ的にはギリギリかなと考え,上記の4機種に絞りました(実際には24inchも何とかなりそうだったので,ちょっと後悔…).最終的にはBenQとiiyamaの21.5inchの一騎打ちだったのですが,BenQは最近PS3でうまく動かない物も流通しているとのことなので敬遠.結局PL E2209HSにしました.購入時,黒は2万円強だったのに,白を16,800円で購入できたのはラッキーでした.
あと,薄型化&低消費電力化された新製品が近々出ます(iiyama PLE2210HDS)ので,新機種の方が良い人はこちらを選定対象に含めると良いかもしれません.
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手提げ付きの箱に入って届きます.このサイズ,重さなら余裕でハンドキャリー出来ます. 配置換え等の度に,ブラウン管をヒィヒィ言って持ち運んだ頃から考えたら,良い時代になりました. |
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組み上げるとこんな感じ.つるっとしていて可も無く不可も無いという感じ.変にコテコテしたデザインは(私は)求めていないので,イイ感じです. |
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操作はこれら4つの操作ボタン+電源ボタンで. |
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背面はこんな感じ.同じくつるっとしてます. |
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スタンドのアーム部分はこんな感じ.傾きは若干調整が利きますが,高さは調整できません. |
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端子類は豊富で,HDMI,D-DVI,D-SUB,オーディオ入力. PL E2209HDSで嬉しいことは,これら端子での接続用ケーブルが全て一通り同梱されていることです. |
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MacBookProを繋げるときは,DVI-DかHDMIを使用すると良いでしょう. 左はmini DisplayPort からDVIへ変換するアダプタ.DVIはDVI-Iではなくて,DVI-Dであることに注意. |
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HDMIに接続する場合,変換ケーブルが必要です.私はELECOM HDMI-DVI-Dケーブル CAC-HTD30 上記アダプタのDVI-DからHDMIにダイレクトに変換できるので便利です. |
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Macに接続すると1600x900で認識されますが,解像度を1080pにすれば,1920x1080のプログレッシブ出力が可能になります. |
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デフォルトのプロファイルではイマイチな発色ですが,カラーのプロファイルを補正すると,ハッとする程綺麗になります. ただし,所謂きちっとカラーバランスを合わせる必要のある用途には,この製品はあまり向きませんので,その点はご注意を.主観的に綺麗に見えるように調整できるという意味です. 私はエコモードを常用するので,このモードであわせました. |
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と,いうことで,Macのモニタとして使用出来るようになりました. 奥行きがブラウン管モニタと比べて短くなったので,手前にMacBookPro本体を置いても少し余裕が出来そうな感じ.横幅も,元々は19inchのブラウン管がキッチリ収まるサイズでしたが,21.5inchの液晶が問題なく収まりました.良かった良かった. 何やら横にガンダムやらザクが転がってますが,気にしないでください…今年こそ本格的にこの部屋片付けたいなぁ…引越し後そのままになっている所もあるし… |
家の環境では,DVI-DはWinマシン,,HDMIはMac,D-SUBは切替器経由でサーバ機とかいう感じでフルに接続されています.DVIとHDMIはFullHDの解像度ですが,D-SUBの方は解像度がまちまちで,VGAのコンソール表示の場合もあります.しかし,PL E2209HDSはアスペクト比固定も出来ますし,ちらつきも無く,何れも良好に表示されています.良かった…
表示の精細さや発色も予想以上に良好で,私が手にした固体はドット欠けも無く,価格を考えると満足度は極めて高いです.
その一方で,少々使いにくい部分もあります.
まずは入力切替.これがワンボタンで行えないのは使いにくい.切り替えを多用する方は要注意.次にスタンドの安定性の問題.トップヘビーのため,ちょっとした震動で結構も似たが揺れます.
そして最後の問題ははかなり深刻で,スタンドが高さ調整が出来ないため,設置方法によってはとても首が疲れます.モニタスタンドや何かで底上げしないとかなり厳しい.5cm程底上げするだけでもかなり違うので,この製品に限らず,モニタを見て作業していて『何故か首が疲れるな~』という人は,以下のような商品の購入をお薦めします.
会社で私が購入して使い始めたところ,それを見て回りの人が殆ど全員購入し,姿勢がよくなったとか,疲れなくなったとか,机が広くなった等,ポジティブな話ばかりです.
それにしても液晶モニタは安くなりましたねぇ.何十万も出して購入していた頃が嘘のようです.あとこのモニターは繋ぎで購入するつもりでしたが,案外長期間愛用することになるかもしれません.
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