4C用のスタイラスリフィル
ふと気が付くと,PCも携帯ゲームも携帯電話も,タッチパネル搭載の物が沢山出ています.Windows7の登場により,この流れは今後さらに加速するのではないかなと思うのですが,そこで必要なのはスタイラス.
(指でのタッチ操作が前提でない)小型機器の場合,高精細な液晶上をピンポイントでタッチする必要があるため,指で操作するのは至難の業です.最近はさらなる小型化,高精細化が押し進められている関係で,この傾向はさらに拍車がかかるでしょう.
日頃私が難渋しているののは,Willcom のAdvanced w-zero3[es]と willcom 03.これらwindows mobileを搭載したスマートフォンは,(新しいバージョンは考慮されているようですが)iPhoneと違って指での操作を前提としておらず,スタイラスが無いと使い物になりません.03用に使っていた純正品がストラップから脱落して無くしてしまったときは,メール読むのにすらヒィヒィ言う始末.(このwillcom純正スタイラスは非常に使いやすいのでお勧めなのだけど,値段がちょっと….この作りなら,150円くらいが妥当だと思う….落としたのも1度や2度では無いので,安くしてほしいなぁ)
最近は指で操作することが想定された(そのため,爪の先や今回紹介するスタイラスでは操作出来ない)静電容量タイプが増えて来ているのですが,スタイラスを必要とするタッチパネルが絶滅することは当分無さそうです.そんなわけで,今回は,多機能ペンに仕込んでおけるスタイラスリフィルをいくつか購入したので,それらの中からいくつか紹介してみます.
余程のヘビーユーザでなければ,スタイラス専用のペンを購入し,普段持ち歩くペンを1本増やす人は少ないと思います.出来たら普段使いのペンの芯としてスタイラスも使えたら…と,思うのは誰もが思うことでしょう.
一部の特殊な物を除き,多機能/多色ペンは『4C』と呼ばれる規格のリフィルを採用しています.この規格は基本的(*)に世界共通規格であり,様々な色やインク,太さのリフィルが多くのメーカーから販売されています.4Cに対応した軸(一般に2色〜4色のボールペン,場合によってはシャープも)を購入し,自分の好きな組み合わせで使用することが出来るわけです.
例えば純正品は油性ボールペンなので,鮮やかな発色かつ滑らかなゲルインキのリフィルに変更したり,色を蛍光色やブルーブラックのような少し変わった色にしたり等のカスタマイズがよく行われます.
(*)例えばこちらのエントリーで触れたように,ゼブラの4Cリフィルは他社製よりも直径が0.1mm程太いため,一旦ゼブラ製のリフィルを使用すると受け口が広がってしまい,一般の4Cリフィルが使用出来なくなってしまう(挿しても脱落してしまう)ようなケースもあります..
前振りが長くなりましたが,以下,商品の紹介.
まずは最近の文具ブームで扱うショップが増えて来たLamy. LM70という型番で4Cのスタイラスリフィルが販売されています.先端チップはグレー.
次なるは製図用品メーカーのStaedtler.型番は92RE-ST.先端チップはホワイト.
同じく製図用品メーカーのRotringからも, 入力ペン として出ています.先端チップはオレンジと黄色のタイプがあるようです.私は4in1に入っていたオレンジの物を使用しています.しかし,昨年Rotringは一般向けの筆記用具から撤退し,製図用品に専念ということになりましたので,現在は入手性が悪くなっているかもしれません.
Rotringの一般向け筆記用具の一部ラインはParkerに引き継がれましたので, これ が後継品という扱いになるのかもしれません.ただ,先端チップはホワイトに変更になっています.もしかしたらStaedtlerと同じ物かも(OEM?).
そして国産品では,ZEBRAのSHARBO-X用として発売になった 入力ペン(型番:S4C)があります.ただし,前述したようにゼブラの4Cリフィルは他社と径が若干異なりますので,SHARBO以外で使用する場合は注意.
そして最後に紹介するのは4Cではありませんが,PILOTのHI-TECH-C colet用の タッチペンユニット(型番:LHKRF-15T) .先端チップは赤っぽいオレンジ.コレト用には シャープユニット(型番:LHKRF-18H5) も出ているため,機能的には本格的な多機能ペンにすることが出来るようになりました.まぁ見た目はチープですが,そこは質実剛健ということで.
おそらくDSのような携帯ゲーム機で使われることが多いんでしょうな.
私は試していませんが,加工して多色BPに入れてみるのも良いかもしれません.
私は昔,IBMのWorkPadやSONYのCLIEを何年も使用していた時期があるのですが,そのときは,スタイラスの背中がボールペンになっているペンを長期間使用していました.BPはおまけという感じで,スタイラス機能に力を入れたペンであったため,これは非常に使いやすかった.
使い心地で何が違うかというと,スプリングが入っていて,ある程度筆圧をかけると沈み込む感じで,固い棒でカツカツと画面を叩いている感じにはなりませんでした.
今回紹介した一連の商品は,使い心地で言うと,やはりこのような専用品には一歩及びません.先端のチップの滑りが良く,ギリギリと引っ掻く感じは皆無なのですが,圧力がかかったときにリフィル自身の剛性でクッションの役目を果たす設計なので,スプリング式と比較すると限界アリ.4Cという汎用の構造にするためにはある程度仕方が無い部分があると思いますが,製品としてはまだ改良の余地があるかなという気がします.
あと,多機能ペンで使用する場合,スタイラス以外にBP等のリフィルと併用することになります.すると,これはリフィル自体の品質とは関係ないのですが,スタイラスのつもりでシャープを出してしまい,さらに勢い良く液晶画面を引っ掻いてしまったら…ダメージ大.
トンボ鉛筆のリポーターは,ノック部分の形状で,選択されたリフィルが何かを判断出来るようになっているのですが,同様のことが出来るとベストかなぁと思います.とは言え,汎用の4Cではそういったことは困難ですし,振り子式だと絶望的に難しい.
ただ救いなのは,いずれのリフィルも繰り出した際の色や形状が通常のリフィルとは異なるため,ノックした後で一瞬先端を確認すれば,まず間違えることはありません.ノック後に先端を確認する余裕も無く,ガシガシとスタイラスを使う機会が多い人は専用品を購入しておいた方が無難ですが,普通に使う分には問題なさそうです.
普段使い慣れているペンと同様の使い勝手でスタイラスも使え,さらに持ち歩くペンの数を増やさなくてすむという意味では,非常に意味のあるリフィルです.
4色BPの場合,大抵緑は殆ど使用されることは無いと思いますので,スタイラスをよく使用される方は,このようなリフィルへの入れ替えを検討しても良いかもしれません.
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