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2008年4月 8日 (火)

列車の旅とか寝台車とかのとりとめのない話

『機能的に整然とかつコンパクトにまとまった空間』というのは魅力的だ.そして美しさを感じる場合も多い.と,いうことで,『男ならコクピット願望!』という路線に走っても良いのだけど,今回のエントリーはちょっと方向が違う.『列車』である.それも『客室』である.

一応書いておくと,私は所謂『鉄っちゃん』ではないので,そういう目線での記事は期待しないように(笑)

ここ1年程で急に火が付いた趣味なのだけど,列車旅行とか寝台車の構造とか作りとかに強い関心を抱くようになった.振り返ってみると,『旅』→『デザイン本』→『デザインホテル』→『寝台車』のように興味のリンクを辿り,ココに着いた感じだ.

惜しまれながらも休刊になってしまったTITLEが過去に2回ほど列車旅行を特集しているのだけど,『世界の鉄道旅行』を特集した,2007年 10月号は非常に美しい写真が多かった.つらつらと眺めていたら,寝台車でごろ寝しつつ車窓から眺める旅先の青い空…のような感じに心が解放された感じがして,その時点で完璧にオチてしまったようだ.ただこの号は,イギリス/スコットランドの列車旅行に頁を多く割いており,私が見たかったアメリカ,カナダ,オーストラリア,南アフリカの列車旅行はほんの少ししか載っておらず,欲求不満になってしまった.今年(2008)の号こそは…と,期待して待っていたら,休刊とのこと.残念無念.

長距離を走る列車の寝台車というのは,内装や構造が凝っており,走る『デザインホテル』と言っても良いくらいのモノすらある.そしてスペース上の制約を如何にクリアしつつ居住性を向上させるかという点に,様々な工夫がされている.『寝台車』と言うと,狭い2段/3段ベッドがギチギチに並べてあり,プライベート空間はカーテンでで仕切られた空間のみという古き良き(?)構造が連想されるかもしれないけど,そういう方はGoogleで検索してみて下さい.良い方向に裏切られると思う.

と,そんなわけで,火が付いたように色々と本を買い始め,そして読み始めた.今,近くに並んでいる本を眺めてみると,

みたいな感じ.この他にも本棚に数冊埋もれているはずだ.

いや~短期間に結構買ったなぁ.おまけにかなり重複した(似た)記事が多い本を.とりあえずこれらに一通りに目を通すことにより,欲求の腹八分目までは満たされました(笑)

で,流石に海外へまで行って列車旅行するのは,時間的にも懐的にも厳しいものがある.だけど,国内旅行だったら何とかなるかな~と,思い始めた今日この頃.ん~…でも人気列車は予約取れないんだろうなぁ.

それにしても,『列車でゆったりと国内旅行に行ってみよう』というコンセプトの記事/本は,対象年齢が私よりもかなり上のように感じた.それも,1~2回りくらいは余裕で上の世代向けのような感じ.これは『寝台列車旅行=年寄りくさい趣味』ということではなくて,単にその年代にならないと,ゆっくり旅行できるだけの余裕が出来ないという悲しい現実や,これら書籍は,リタイヤした団塊の世代をターゲットにしているという商業的な背景を表しているだけなんだろうけど.

あと,本で写真を見て感じただけなんだけど(^^;,国内の寝台車には,『もうちょっと若者向けのデザインにして欲しいなぁ…』と思うような内装が多い感じがした.『レトロ』というよりも,『古くさい』感じがすると言うか….確かに,若い世代は『短時間かつ廉価で目的地に移動する手段』という以上の物を交通機関にあまり求めていないと思うのだけど,やり方次第では一定数の客を掴めると思うんだけどなぁ.最近は結構若い人でも新幹線のグリーン車に乗ってるし(そういう問題ではないか(^^;).

あと,脱線ついでにもう少し脱線すると,朝日新聞社から,『世界の車窓からDVDブック』という雑誌が月2回のペースで刊行されとります.それぞれの本には約1時間分のDVD-Videoが付録.今のところ10巻まで出ているのだけど,スイス,アメリカ,カナダ,スェーデン・ノルウェー,オーストラリアの巻はかなりのめり込んで観てしまった. 旅行好きな人は,是非見てみてください.

※ただし,画質が『ん?』という所がある.ハイビジョン版とかを出してくれたら,間違いなく買うぞ!


以上,列車の話ばかり書いたのだけど,旅客機の方も,国際線になると長時間乗りっぱなしになる.そして苦痛でしかない場合のあるこの時間を,豪華に,かつ,ゆったり楽しむ方向にシフトしているモノがあるのはご存じの通り.例えばシンガポール航空に就航したエアバスA380の内装が公開された際には,かなり話題になった.特に『ファーストクラス』の上の『スイート』はメチャクチャすごい.ちなみに『せやねん』で紹介していたけれど,料金の方もすごかった :-)

シンガポール航空のページで各クラスの写真を見ると,

と,いった感じ.もっとちゃんと知りたい場合は,写真をふんだんに使った文庫本も出ているので,そちらを読んでみてください.

何だかとりとめのない話ばかりになってしまったけど,日本の場合,住居のスペースに関する制約は厳しいことが多い.限られたスペースで居住性や快適性を考慮した空間作りを行う際には,寝台車で使われている工夫・アイデアや構造等が参考になるんではないかなぁなんていう気も少ししている.写真を見ると,ホント,狭い割に快適そうに見えるんだよなぁ….

まぁ私の場合はそういうことを考える以前に,目の前に広がっている本の山を何とかしなければいけないんだけど…

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コメント

昨日になってしまいましたが、日本テレビで19時から放送された「モクスペ」、実にタイムリーでしたね。

私は、工業製品に限らず、全ての創造の原点は「(創造者が暮らす)環境」だと思うのですが、たとえば日本でも、欧州のように長期休暇を取る習慣があれば、旅そのものを楽しむゆとりが生じ、結果、選択肢として「豪華客車」も作られるのだと思います。

日本社会の環境が悪いとは断言できないものの、私が危惧するのは、人々が全ての物事に対して「待てなくなった」が故に、時間に関しても、切り取れる時間をどんどん切り取ってしまい、「過程」を愉しめなくなりつつあるのではないか、ということ。

私が小さかった頃、新しい特急電車の窓が固定式になり、開かなくなったとき、駅弁売りのおじちゃんが困った表情で立ち尽くしている姿を見て、子供ながらに寂しく思ったものです。

ところで、住宅に関しては、ここ数年で「狭小住宅」ブームも落ち着きつつありますが、その起点ともいえる「塔の家」が、先日、テレビ朝日の「建物探訪」で再び取り上げられていました。

実面積からは想像できない快適さは、設計図には落とし込みにくい工夫の数々によって実現しているそうで、私は、この工夫について、「階段下に収納を設けて・・・」云々ではなく、設計者の建物に対する「思想」や「志(こころざし)」が高く、また、依頼者への「思いやり」の深さがあり、その結果、依頼者(住む人)の快適性につながっているのだと思います。

tadachiさんの仰る「狭い割に快適そうに見える」のは、きっと、本当に快適なのだと思いますよ。


家に帰ってTVをザッピングしていたら,丁度『モクスペ』やってました.でも,時刻は20時半頃.インド編は全て観る事ができたけど,北欧のは観られませんでした.残念.

それと住宅に関しての話ですが,私も『memo 男の部屋』等で写真を楽しく眺めたりしているのですが,一見奇抜なデザインの作品であっても,設計者は常に『お客様視点』な点に驚かされました.『オレの作品を見ろ~』的な芸術家ではなく,かと言って『私の超絶技巧を見たまえ』な職人でもなく,『お客様が求めているものを形にするのだ~』のエンジニアに近いものを感じます.これは,ユーザでもある依頼主と直接話をし,設計を詰めて行くからという理由があるからかもしれないですね.

ただ,『子供が小さいうちはこういう家には危なくて住めないなぁ』と,思う構造も結構あります(笑).おそらく最適な設計・デザインは,住む人は同じでも,時間と共に変わるってことなんでしょうね.

あと,半分ソフト(?)的な話になるのですが,美崎薫氏の『記憶する家』というコンセプトも個人的には非常に興味があります.こちらは,小規模なものであれば個人レベルでも実現できるんじゃないかなぁと妄想中.

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