widgetの作成:mylo
jsファイルの読み出しはid:yambb氏によって成功した模様.素晴らしい.これで一気に諸々の解析が進むと思われる.流石にこれまでのように中身の公開は出来ないと思うけど,私も同じ方法で一通り吸い出してみようと思う.
そして本家のmylolabsでも動きがあり,新しいドキュメント(mylo(TM) widget overview)が公開された.次に公開されるであろう物は『mylo(TM) widget API reference』だと思うので,非常に楽しみだ.
徐々に動きが加速している中,私も何か実用的なものを作ってみようということで,sample widgetとして公開されているSearch Barをベースに,ちょっとしたwidgetを作成してみた.
多少人によって求めるものは違うと思うけど,この手の小型の電子ガジェットの場合,大抵はPIMやデータバンク的なものが求められる傾向にあるように思う.例えて言うならば,便覧の沢山付いた手帳的なものが求められていると言い換えても良いかもしれない.実際にネット上でも,スケジュール帳機能を持ったwidgetの登場を待ち望んでいる人の声が多かったりする.
私の場合,この手の機能はmini5の手帳でこなしているので,登場を切望しているという程ではないのだけど,あればあったで便利かも…と,いう気もしている.
まぁそれはさておき,私の場合はmyloを小型のネット端末(それと動画・音楽プレイヤー)として捉えていて,特に『検索の入り口として利用できる』機能と『ビューワ』機能に魅力を感じている.無論,フルキーボードを搭載しているで,ブログの更新をはじめとする編集を伴う作業にも『緊急時のサイドアーム』としては使えそうではある.でも,私にとって一番頻度が高いのは,『パッと思いついたときに,ちゃちゃっと調べられる』機能なんですね.
もう少し具体的に書くと,例えば辞書機能.本来であればローカルに膨大なデータを蓄えておかなければならない機能だけど,通信機能さえあれば,Internet上の様々なオンライン辞書が利用できる.そして百科事典的なものを調べたいのであれば,Wikipediaも利用価値が高い.
もう少し一般的な内容の場合は,いわゆる検索エンジン経由でのweb検索.GoogleやYahoo!が少ない操作でパパッと使えるととても良い感じ.そして『モノ』の検索としてはAmazonや楽天/Yahoo!ショッピングが非常に重宝する.
そんなわけで,今回作成したものは,これらエンジン経由の検索を簡単に行うための省スペースなwidget.Google用widgetはデフォルトで付いているけど,利用可能なエンジンを切り替えて検索出来るようにしたものと考えてもらえば分かりやすいかもしれない.
とりあえず今実装してあるのは,Google,Yahoo!,CreativeCommons Search,Wikipedia,Yahoo!辞書,Amazon,Yahoo!ショッピングの8種類.これらをプルダウンから選び,検索したいキーワードを入力してENTERを押せば,Wdbブラウザが起動して検索結果を表示してくれる.無線LANさえ繋がっていれば,『瞬時』と言っても良い程の待ち時間の少なさは感動的だ.
完成後に色々と試していたのだけど,使い勝手としては,Yahoo!辞書が特に便利に感じた.下手したら電子辞書は持ち歩かなくても良いかもしれないと思うほどに.無論,使えるのは無線LANが利用可能な所限定だけど.
あと,私は本の虫なので,Amazonもかなり重宝しそう.出先で良い本を見つけたらウイッシュリストに登録したり,書店で購入するか否か迷ったときにレビューを見たり.本当はバーコードリーダーも使えると嬉しいんだけどね.でもそれ以前に,myloの場合は無線LANが繋がらないと使えないというアキレス腱はあるわけだが….繰り返して書いていて悲しくなってきた.
widgetのダウンロードは以下のリンクから.「JSearchBar.mylow」というファイル名でダウンロードし,myloに転送してインストールしてみてください.
現在既にwidgetは限られた画面表示エリアの陣取り合戦の様相を呈しているので,出来るだけ省スペースにしてみました.テトリスちっくに,スキマに入りやすい形&サイズにしています.本当はもっと小さくしたかったのだけど,実用性とシステム的な縛りに引っ張られ,このサイズになりました.
実はもっと表示エリアを薄くして作っていたのだけど,widgetのインストール時に「ファイルが壊れています」のメッセージ.なんでやねんと思っていたら,今日公開された"widget overview"を読んで疑問氷解.あまりに表示エリアが小さい(または大きい)ものは弾くようになっているようだ.
ちなみに本widget,オンラインショップで大手の楽天やAladdinは対応していません.そして辞書に関してはgoo辞書にも対応していない.ピンと来る人も多いと思うけど,UTF-8で投げられる所だけの対応です.EUC-JPしか対応していないサイトに投げるのは,少々面倒でして…専用品としてなら何とかなるんだけど.widgetはオープンソースなので,「我こそは!」と,いう方がおられたら,チャレンジしてみてください.
この他にwidgetに関するアイデアとしては,時刻表とか 乗り換え案内的なものもあれば便利かなぁと思っています.各種データはmyloConfig.xmlもしくはtemp.xmlというファイル名でwidgetに持たせることが可能なようです.このデータファイルはインストール時にパック出来るし,widgetからも読み書き可能.数箇所の時刻表程度のサイズであれば,充分ローカルに持てると思う.つまり,無線LANが無くても動くwidgetとして作成できそう.
あれこれと夢は膨らみますなぁ.
widgetの開発やデバッグは,UTF-8対応のエディタとブラウザがあればPC上でもある程度出来るので,myloをお持ちの方は是非チャレンジしてみて下さいまし.
| 固定リンク
コメント
機械好きだけどプログラム組んだことのない俺でもつくることができるかなあ。
投稿: いわさん | 2008年3月 9日 (日) 00時10分
>>いわさん
HTML、JavaSctiptは他のコンピュータ言語に比べてはるかに敷居が低いと思うので、取っ掛りとしては最適だと思います。あとはPC/Macのブラウザ上で予行演習した後に…といった感じでしょうか。
健闘を祈ります (^^)>
投稿: tadachi | 2008年3月 9日 (日) 10時02分
こんにちは
励ましのコメントありがとうございました。
JSearchBar.を早速インストールしてみました。
マイロのwidgetてzipファイルだったんですね。
それから,JSearchBar.myloというファイル名ででやると入らなかったので,JSearchBar.mylowというファイル名で入れたら動きました。
附属のwidgetより便利でいいですよ。
ところで,mylolabsでパックマンも出ていたので入れてみたけど入りませんでした。
残念。
投稿: いわさん | 2008年3月 9日 (日) 17時33分
>それから,JSearchBar.myloというファイル名ででやると入らなかったので,JSearchBar.mylowというファイル名で入れたら動きました。
すみません…記述ミスを直しておきました.
パックマンはまだ試せていないのですが,次第に魅力的なものが出てきましたね.個人的には,エンターテイメント系でも色々と出てくるのを楽しみにしています.
Flashゲームをmyloで…ということを考えている方がおられるので,いずれレポートがあちこちで上がってくるかもです.
投稿: tadachi | 2008年3月 9日 (日) 20時48分