マニュアル製本用のちょっとした道具とか
電子的に配布した方が利便性が高いものはよくあるのだけど,こういうものが印刷物としてのみ配布されたり,逆に印刷して配布することを求められることはよくある.このようなときに抱く気持ちは,メールに添付されたWordファイルを開けてみたら数行のテキストだった…以上の虚脱感と言って良いだろう.環境にもやさしくないし(*),経費的にもやさしくない.
(*)この場合は単に『紙の無駄』ということなんだけど,この本を読むと,NHKのニュース報道ですら背景情報を色々と考えさせられますなぁ.
しかし,印刷したほうが圧倒的に利便性の高い用途は存在する.
常に手元に置き,作業と平行して参照するようなリファレンス物とか,使用する場所が不特定なもの,パラパラとページをめくって俯瞰する必要があるもの等がこれに当たると思う.この手のものは,ボリュームとして数枚で済まない場合が多く,印刷後に製本したりとか,穴開けをしてバインダーに綴じたりすることが多い.
今回のエントリーは,この手の物を家で作る際に,『あると便利なツール』についてです.
家庭では揃えにくい道具達
大抵の職場では,製本/ファイリング用の道具が揃っていると思う.具体的な作業は,レーザープリンタを使って両面2upで印刷し(節約,節約),その後に強力な裁断機でガッと裁断し, 強力な2穴パンチ でガチョンと穴を開けてファイルに綴じる…という流れになるだろう.はたまた,綴じる枚数が少ない場合は,ステップラーで綴じて 製本テープを使って体裁を整えるかもしれない.いずれにしても,あまり苦労無く最終的なものが得られるし,出来上がりの品質もソコソコのものが出来るだろう.
注)一応補足しておくと,ここで私が書いているのは,A5サイズで製本/ファイリングする場合を想定している.手元に転がしておくモノに関しては,この位のサイズが丁度良いと思うからだ.そしてオリジナルのドキュメントの殆どはA4出力を想定しているが,大抵の場合はA5出力しても問題無い情報量&可読性であるので,必ずしもオリジナルサイズで出力しなければならないということは無い.
ただし,書類はA4で揃えている環境も多いと思う.このような場合は,以下の『裁断』のプロセスは無視し,A4サイズのままで作業する…と,読み替えて欲しい.
しかし,同じことを家でしようと思ったら結構大変だ.殆どの家庭にはプリンタがあると思うし,大抵は両面印刷機能を持った機種だろう.しかし,強力な裁断機やパンチは持っていない人が多いと思う.これらは高価な上に場所塞ぎなので,購入を躊躇してしまう.頻繁に使用するのであれば購入した方が全てに渡って幸せになれると思うけど,そういう人はそんなに多くないだろう.
ということで,
- それほど高価では無い
- 保管場所もあまり取らない
- 使い勝手がそれ程犠牲になっていない
という条件を満たす道具ということで,これら道具に関して考えてみた.
購入した物
『イキナリかい!』と,怒られそうだけど,調査・検討プロセスに関しては割愛.私は以下の2つを購入しました.
ロータリーカッターの方は2千円くらい.ドリル1穴パンチは2千円中盤くらい.ホームセンターの事務機器コーナー等でも売ってます.店頭で購入する際には,ロータリーカッターの替え刃も売られているかを確認しておくと良いかも.
myloのマニュアルを製本する
それでは早速使ってみよう.
今回の素材はmylo(com-2)のマニュアルです.このマニュアルはPDFで配布されており,ページ数は252ページ.製品に同梱されているCD-ROM内にも入っているけど,オンラインでも配布している.pp.170-242は商標やライセンスに関して書かれているページのため,正直言って印刷する意味は無い.しかしその他のページには,キーボードショートカットをはじめとする有用な情報が書かれているので,印刷して手元に置いておくと何かと便利だ.そして暇なときにパラパラと読むと,『よく考えられてるなぁ』とか,『こんな機能もあったのかぁ』なんて発見があったりもする.
まずは例のごとくプリンタで印刷する必要があるわけだけど,私はCanonのPIXUS iP4300で印刷した.昨年末にこれを購入したのだけど,機能は必要充分な感じ.当然両面印刷にも対応している. 今は後継のPIXUS iP4500になっているのだけど,リンクを辿っても分かるように,Amazonでは1万2千円を切っている.バブルジェットなのでランニングコストは割高だけど,昔の感覚では信じられないほど本体が安くなっている.
『レーザープリンタ vs バブルジェット/インクジェット』に関しての話題は今回避けるけど,家庭用という意味では,後者で充分ではないかなと思う.余裕があれば,2台持ちをお勧めしますけど….
私は,このプリンタドライバで設定できる『冊子印刷モード』で印刷した.これは2up両面印刷になるわけだけど,出力をそのまま積んで,中央を綴じたら冊子になるようにページ順,レイアウト等が調整されて印刷される.しかし,当然ながらページ数が多いと厚みが増してしまうため,裁断しないと製本できない.
では,いざ裁断&穴開けと行きましょう.
ロータリーカッターの方は,あればあったで便利だけど,最悪『普通のカッター+カッティングマット』で代用しても良いと思う.だけど,パンチの方はメチャメチャお勧めです.学生であれば,PCを利用した単語帳の作成のときにも重宝するかもしれませんね.
おまけ
ロータリーカッターには,『ミシン目』用の刃が付いていることは書いたけど,それについても少し触れてみようと思う.
ミシン目がこんなに簡単に入れられるとしたら,『あんなこと』や『こんなこと』が出来るかも…と,妄想が広がりまくりです.
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