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2008年3月16日 (日)

マニュアル製本用のちょっとした道具とか

Mman1ペーパーレス』…あぁなんて甘美な響き.

電子的に配布した方が利便性が高いものはよくあるのだけど,こういうものが印刷物としてのみ配布されたり,逆に印刷して配布することを求められることはよくある.このようなときに抱く気持ちは,メールに添付されたWordファイルを開けてみたら数行のテキストだった…以上の虚脱感と言って良いだろう.環境にもやさしくないし(*),経費的にもやさしくない.

(*)この場合は単に『紙の無駄』ということなんだけど,この本を読むと,NHKのニュース報道ですら背景情報を色々と考えさせられますなぁ.

しかし,印刷したほうが圧倒的に利便性の高い用途は存在する.

常に手元に置き,作業と平行して参照するようなリファレンス物とか,使用する場所が不特定なもの,パラパラとページをめくって俯瞰する必要があるもの等がこれに当たると思う.この手のものは,ボリュームとして数枚で済まない場合が多く,印刷後に製本したりとか,穴開けをしてバインダーに綴じたりすることが多い.

今回のエントリーは,この手の物を家で作る際に,『あると便利なツール』についてです.

家庭では揃えにくい道具達

大抵の職場では,製本/ファイリング用の道具が揃っていると思う.具体的な作業は,レーザープリンタを使って両面2upで印刷し(節約,節約),その後に強力な裁断機でガッと裁断し, 強力な2穴パンチ でガチョンと穴を開けてファイルに綴じる…という流れになるだろう.はたまた,綴じる枚数が少ない場合は,ステップラーで綴じて 製本テープを使って体裁を整えるかもしれない.いずれにしても,あまり苦労無く最終的なものが得られるし,出来上がりの品質もソコソコのものが出来るだろう.

注)一応補足しておくと,ここで私が書いているのは,A5サイズで製本/ファイリングする場合を想定している.手元に転がしておくモノに関しては,この位のサイズが丁度良いと思うからだ.そしてオリジナルのドキュメントの殆どはA4出力を想定しているが,大抵の場合はA5出力しても問題無い情報量&可読性であるので,必ずしもオリジナルサイズで出力しなければならないということは無い.
ただし,書類はA4で揃えている環境も多いと思う.このような場合は,以下の『裁断』のプロセスは無視し,A4サイズのままで作業する…と,読み替えて欲しい.

しかし,同じことを家でしようと思ったら結構大変だ.殆どの家庭にはプリンタがあると思うし,大抵は両面印刷機能を持った機種だろう.しかし,強力な裁断機やパンチは持っていない人が多いと思う.これらは高価な上に場所塞ぎなので,購入を躊躇してしまう.頻繁に使用するのであれば購入した方が全てに渡って幸せになれると思うけど,そういう人はそんなに多くないだろう.

ということで,

  • それほど高価では無い
  • 保管場所もあまり取らない
  • 使い勝手がそれ程犠牲になっていない

という条件を満たす道具ということで,これら道具に関して考えてみた.

購入した物

『イキナリかい!』と,怒られそうだけど,調査・検討プロセスに関しては割愛.私は以下の2つを購入しました.

  1. Nakabayashi ロータリーカッター・A4
  2. オープン工業 D-1ドリル1穴パンチ

ロータリーカッターの方は2千円くらい.ドリル1穴パンチは2千円中盤くらい.ホームセンターの事務機器コーナー等でも売ってます.店頭で購入する際には,ロータリーカッターの替え刃も売られているかを確認しておくと良いかも.

Mman2 A4サイズまでの対応機種であれば,ロータリーカッターもそれほど高価ではない.また,この機種でも裁断能力は12枚ある.これだけあれば充分かなという感じ.そして後述するミシン目用の刃まで付いている.

この製品にはマグネット式の紙合わせ定規が付くのだけど,これが予想外に便利であった.

家で使う際に便利なのは,箱に入れて立てて収納できる点.こういう点は重要です.
Mman6 ドリルパンチはこういう製品.

パンチと言うと,普通の事務用2穴パンチを連想すると思うけど,廉価な反面,せいぜい10枚程度しか一度に穴開け出来ません.穴開を何回かに分けて行うと,なぜか微妙にズレたりして,ファイルしてみるとガタガタになったりするんですよね….
Mman7 裏面はマニュアルになっている.一度に166枚(14mm)まで穴を開けられる.

『1穴パンチで2穴はどう開けるの?』と疑問に思う人は多いと思うけど,穴開け対象となる紙の中心にマークをし,パンチのゲージにマークを合わせて2回に分けて穴を開ければ,ピタッと2穴開けられます.
Mman10 本体はこんな感じ.ガタ付かないように,本体は重めになっている.

myloのマニュアルを製本する

それでは早速使ってみよう.

今回の素材はmylo(com-2)のマニュアルです.このマニュアルはPDFで配布されており,ページ数は252ページ.製品に同梱されているCD-ROM内にも入っているけど,オンラインでも配布している.pp.170-242は商標やライセンスに関して書かれているページのため,正直言って印刷する意味は無い.しかしその他のページには,キーボードショートカットをはじめとする有用な情報が書かれているので,印刷して手元に置いておくと何かと便利だ.そして暇なときにパラパラと読むと,『よく考えられてるなぁ』とか,『こんな機能もあったのかぁ』なんて発見があったりもする.

まずは例のごとくプリンタで印刷する必要があるわけだけど,私はCanonのPIXUS iP4300で印刷した.昨年末にこれを購入したのだけど,機能は必要充分な感じ.当然両面印刷にも対応している. 今は後継のPIXUS iP4500になっているのだけど,リンクを辿っても分かるように,Amazonでは1万2千円を切っている.バブルジェットなのでランニングコストは割高だけど,昔の感覚では信じられないほど本体が安くなっている.

『レーザープリンタ vs バブルジェット/インクジェット』に関しての話題は今回避けるけど,家庭用という意味では,後者で充分ではないかなと思う.余裕があれば,2台持ちをお勧めしますけど….

私は,このプリンタドライバで設定できる『冊子印刷モード』で印刷した.これは2up両面印刷になるわけだけど,出力をそのまま積んで,中央を綴じたら冊子になるようにページ順,レイアウト等が調整されて印刷される.しかし,当然ながらページ数が多いと厚みが増してしまうため,裁断しないと製本できない.

では,いざ裁断&穴開けと行きましょう.

Mman3 パカッと開けて
Mman4 裁断するものを挟む.紙合わせ定規で裁断物の端を合わせておくと良い.

そして鉋をかける/鰹節を削る(知らない人が多い?)ように,刃の部分を少し押しながらスライドさせるとスッと切れる.『ホントに切れてるの?』と,思うほど軽く鮮やかに切れるので驚き.

『カッティングシート+カッター』でやるのとは効率も出来栄えも雲泥の差.
Mman5 ちゃちゃっと裁断終了
Mman11 紙の中心線に軽くマークをし,ドリルのゲージを見て位置合わせ.しかる後にハンドルを回して一番下までねじ込む.

「ねじ込む」と書いたけど,非常に軽い力でクルクル回るので,『ホントに大丈夫?』と,不安に感じるほど.
Mman12 もう片方も位置合わせをしてクルクルと穴開け.快適.

10枚程度しか穿孔出来ないパンチの場合,回数もさることながら,穴が少しずつズレたりして,きっと大変なことになったであろう…
Mman9 1穴ドリルの刃
Mman14 パンチ屑はこんな感じになる.樹脂製のパーツか何かと思う程に『固い何か』に変化する.
Mman13 バインダーに綴じても良いのだけど,今回はペーパーファスナーを使用することにした.
Mman1_2 完成

ロータリーカッターの方は,あればあったで便利だけど,最悪『普通のカッター+カッティングマット』で代用しても良いと思う.だけど,パンチの方はメチャメチャお勧めです.学生であれば,PCを利用した単語帳の作成のときにも重宝するかもしれませんね.

おまけ

ロータリーカッターには,『ミシン目』用の刃が付いていることは書いたけど,それについても少し触れてみようと思う.

Mman18 本体裏には写真のようなパーツが付いていまして…
Mman19 回して外すとミシン目の刃(替え刃)が入っています.これを本体にセットされている直刃(?)と交換して使用すれば,ミシン目が簡単に入れられるという寸法.

なお,この部分と本体の刃の取り付け部分には弱い磁石が取り付けてあり,刃が簡単に脱落しないようになっています.こういう細かな気遣いが嬉しい.
Mman16 5x3の情報カードにミシン目を入れてみた.
普通のカットど同様,極めてスムーズに入れることが出来た.
Mman17 マイクロカットとまでは行かないけど,楽に切り離せる.雑誌等の折り込み葉書にあるようなミシン目と同じような感覚.

ミシン目がこんなに簡単に入れられるとしたら,『あんなこと』や『こんなこと』が出来るかも…と,妄想が広がりまくりです.

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