無印のロールペンケース
皆様は,『ペンケース』に何を使われているだろうか.
小学生の頃から馴染みのある文房具だけど,『筆箱』と言うくらいなので,昔はハードなカチッとした箱を使っている人が多かったように思う.でも,最近は こういうソフトタイプを使っている人も多いと思う(リンク先のSLIP-ONのファスナーペンケースは,デザインも実用性も秀逸でお勧め).そんな中,日本ではあまり馴染みが無いと思うけど,『ロールペンケース』というジャンルがある.
仕組みは非常に単純なのだけど,1本ずつペンを挿すところがあり,それをグルッと巻く このようなタイプ の他に,ポケットにガサッとペンを入れてそれを巻く,こういうタイプもある.文字通り巻くタイプのペンケース.bundoki.comの人気商品を眺めていると,コンスタントにロールペンケースがランクインしているので,最近はかなり人気があるタイプのようです.また,材質は革の他,帆布が使われているものが多いようです.
さて,ロールペンケースは,結構前からソコソコ人気があったように思うわけですが,一般に広く認知されたのは,無印から出たときではなかろうかと個人的には思っています.うろ覚えですが,たしか2005年末~2006年頭頃に,一部の無印の店舗でのみ売られていた製品があります.
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牛革製で,1890円で売られていました. 私は(今は無き)京都近鉄と難波で売られているのを見かけたのですが,全ての店舗で売られていたわけではないようです.セーラーOEMの透明の万年筆もそんな感じでしたね. 結構人気があったようで,何度か通ってようやく購入できた覚えがあります. |
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色は黒と茶がラインナップされていましたが,写真は茶のもの.値段のわりに結構高級そうなレトロな雰囲気を漂わせます. まぁ,よ~く見たら値段相応の作りなのですが,構造等はあまり手が抜かれておらず,さらに革が柔らかくて使い易いものでしたので,『もしかして定番化?』と,思ったものでした. |
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ただ,やはり細かな所を見ると,こんな感じ.まぁ味があるとも言えるかもしれませんが,『コパが~』と,気にされる方は敬遠した方が良い感じでした. |
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中はこんな感じで,ペン8本挿せますが,うち2本分の所は大きくなっており,小型の定規や消しゴム,シャープの芯等を入れることも出来ます. |
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私がロールペンケースに拘る理由は,rotring の600を持ち運ぶことが多いからです. このシャープペンシル(メカニカルペンシル)は,フルメタルボディの重量のお陰で,筆圧をあまりかけなくてもスラスラ書けるほか,床に落としたら『カッ!』と,刺さりそうな4mmもの長さのあるパイプが固定式で備わっているため,精細な図も書きやすい. 元々は製図用です. この他にもロットリングからは,300,500Nというシリーズで似たようなシャープペンシルが出ています.ただし,600,500N,300の順で重さが18g,9g,4gとなっていることからも分かるように,見た目はともかく全然別の製品です. |
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600に対する愛を語り始めるとキリが無いのでやめておきますが :-),このペンの困ったところは,グリップのローレット加工. 滑り止めとして&握りやすさの維持のために非常に重要な役割を果たしているのですが,かなりエッジが立っています. つまり,普通のペンケースにこのペンを1本入れておくと,ガシガシと他のペンをヤスリがけし,ペンケースを開ける度に,粉塵が舞い上がることになります. |
この製品は,帆布の廉価なタイプと殆ど同じくらいの金額で売られていたので有難かったのですが,気が付いたらあっという間に廃番になっていました.
かなり重宝していたので買い足しておきたかったのですが,その願いは叶いませんでした.そして気が付いたら,愛しのrotring 600が少しずつ革を刻んでおり,収納部が磨耗し始めていました…
きちんとした物が欲しい場合は,それなりの金額を出して購入した方が良いと思います.やはり縫製とか見てみても,無印のロールペンケースは値段相応かと…
しかし,所詮消耗品と考えたら,かなり良い製品だと思います.特に値段が手頃なのが有難い.私が現在抱えている問題は,これをストックしておくか,ストックしておくとしたらいくつストックしておくかです.数ヶ月したら廃番になりそうなフラグがビンビン立っているので,アクションを起こすとしたら早めの方が良いかも….
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