マルシン デリンジャー 8mm HW ブラックHW
ふらっと寄った店先にてYujinの『The 銃 Part10』というものを発見.ガチャガチャのラインナップも侮れないですなぁ.大人でも遊べそうなものが結構ある.で,早速200円投入.1回目にショットガンタイプ,2回目にシルバーのデリンジャータイプをゲットした.
ショットガンタイプはポンプアクションで撃鉄をコック出来るし,デリンジャーの方は上下2本になっている銃身がパコッと中折れし,上下1発ずつ弾を込め,パチッとハメて打つというギミックがきちんと可動する.特にデリンジャーの方は,安全装置兼上下の打ち分け用のスライドスイッチが付いていたりなど,細かな所も工夫されている.
ただし工作精度はちょっとアレな感じで,例えばバレルの内径よりも弾が若干細くなっており,弾を込めて銃身を下に向けるとスルスルと弾が落下してしまったり,弾によっては逆に太過ぎてうまく入らなかったり.射的に使えたらもっと楽しめたかなと思うとちょっと残念.この辺りが200円の限界か….
と,いうわけで,値段以上に楽しめた感じがするのだけど,遊んだことによって逆に欲求が深まった部分があった.極端に喉が渇いているときに中途半端に喉を潤すと,前にも増して乾きを強く感じるようになるとといった感じ.そのようなわけで,『マトモなレミントン・デリンジャーが欲しい』と,非常に強い欲求がフツフツとわき上がってきた.もちろん実銃ではなく,オモチャの銃のコトですが.
と,そのようななわけで,所有欲を満たし,なおかつ楽しく遊ぶことも出来,そして質感も良いデリンジャーは無いかなぁ…と探してみたわけですが,あっさり見付かりました.ピッタリなものが.それが写真のマルシン製の『デリンジャー 8mm HW ブラックHW』.
少し余談ですが,『デリンジャー』と言うと写真のタイプがメジャーなわけですが,正式には『デリンジャー』というのは手にスッポリと収まる小型拳銃のカテゴリであり,製品名ではありません.写真の形の銃は,正しくは『Remington Derringer』という名前の製品であり,1860年から製造されている物です.米国の南北戦争勃発の前年からということになりますな.『レプリカや構造をコピーした製品が多数製造されている』ということからも分かるように,このデザインや構造は未だに人気があります.詳しくは wikipediaのこのページやこのページ辺りを読んでみてください.
さて,写真をご覧になり,『あ!この形,見たことある!』と,思われる方は多いと思います.結構な頻度で映画やアニメやマンガに登場しています.私が一番記憶に残っているのは,ルパン三世でふ~じこちゃんが使ってたシーンかなぁ.日本でも結構人気があります.
で,楽天にマルシン工業が出店していたので,今回はそこから購入することにしました.このHW(Heavy Weight)モデルは人気があるようで,すぐに在庫切れになる印象があります.『あと在庫4丁かぁ』なんて見てる間に1丁売れ,無くなる前にということで速攻でオーダー.6,480円也.ちなみにHW以外のタイプ(ABS)であればカラーバリエーションもあり,値段も若干安めです.なお,マルシン工業で在庫切れの場合でも,楽天で『マルシン デリンジャー』で検索すれば,在庫がある店が見付かるかも.あ,ちなみに18歳未満は購入できません.本製品はコドモの玩具ではありません.
なお,8mmBB弾は同梱されていますが,ガスは別売りなので,購入時にはガスボンベも一緒に購入しましょう.また,サバイバルゲーム等をしなければBB弾を湯水のように使うことは無いと思うけど,BB弾の重さとして0.27g, 0.34g, 0.40gと3種類がラインナップされているほか,屋外にばらまいても自然に還る素材のバイオBB弾もあるので,興味があれば弾も併せて購入しても良いかもしれません.
ちなみにBB弾と言えば,普通は6mm弾です.『そう言えば昔大量に買ったから,追加はイラナイよなぁ』なんて人は,一応直径をチェックしてみるのが無難.
私の場合, マルシン純正の250gガスボンベ と 8mm ( 0.34g)BB弾 を一緒に購入しました.あと,機械的な物は使っているうちに動作がシブくなって来るので,メンテナンスも重要. シリコンメンテナンススプレーのようなものを1本持っておいた方が良いでしょう.
遊んでみた感想を簡単に述べるとすると,『見て良し,さわって良し,撃って楽し』といった感じ.
昔は長物も含めて何丁か持っていた(*)けれど,今の手持ちは5年以上前に購入したガスブローバックの 東京マルイ製 GLOG26 (『K'sトイガン』へのリンク)のみ.GLOG26 は命中率が良いし,ガスブローバックが痺れる程気持ちよいし,撃っているときの感覚は非常に楽しいのだが,このデリンジャーを見てしまうと,存在感の面で少し物足りない感じがしてしまう.グロッグは元々,実銃でもプラスチックを多用した玩具っぽい造りなので,比較対象として難アリかもしれないけど….Vz61とかP90とかも欲しいなぁ.
(*)BB弾でないSS9000とか.当時はガスガンなど無かったので一発一発撃つのが大変だった.ボルトアクションのライフルならそれなりにイイ味を出していたのだが,圧縮したスプリングの力だけで発射&ブローバック&排莢までするSSオートマグなど,スプリングを押し込むときに「どんだけ~」って感じだった.その後サバイバルゲームとかが流行り出したのだが,その頃私はエアガンに対する情熱が冷めており,ガスブローバックシステムを見るまでは,欲しいとは思わなくなっていた.
実際にターゲットを置いて撃ってみた感じだと,弾着がやや左上に流れる傾向がありました.そして約2mの射距離で10発撃ってみた所,直径5cmの円内に散らばりました.グルーピングは正直あまり良くない.え?オノレの腕のせいもあるんじゃないかって?ごもっとも.
ちなみに GLOG26 でも同じ射距離で17発程撃ってみたところ,直径2cmの円に収まりました.グロッグの方は『競技用』というBB弾を使った影響もあると思いますが,正直デリンジャーで精密射撃は厳しいかなという印象.ちょっと離れたところに置いた物を射的のように打ち倒す感じには丁度良いかもしれない.
* * *
こういう質実剛健的なメカを触っていると,ワクワクして来る部分がありますなぁ.コンピュータ系のエンジニアだと,何らかの動作機構を考えるときに,どうしても電子的・ソフト的な制御で考えがち.そんな中,様々な工夫を施した純粋に機械的なメカニズムだけで動くものに触れると,色々と刺激になるし,凄く面白いですなぁ.仕掛け人形や時計にも度肝を抜かれることがあるけど,一つ一つの仕組みは極めて単純だけど,組み合わせ方などがよく考えられていて唸らされる.特に銃器はローテクだけど動作確実,堅牢みたいなものが多い.
最後に一言.エアガンはルールを守り,安全に配慮して遊びましょう.
参考リンク:
- デリンジャー8ミリ マルシン(K'sトイガン)
- 8mmデリンジャーを6ミリカートリッジ仕様に(K'sトイガン)
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