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2018年5月 1日 (火)

読むと幸せな気分になれ,そして京都を深く知るための知識も得られるマンガ:はんなりギロリの頼子さん

スケジュールを見て振り返ってみると,4月は結局3割ほど出張に出てました.そして出張と言えば東京方面が多いのですが,大抵は昼の打ち合わせに間に合うように朝早く出て,そして帰りは京都に21時過ぎ着になるのが普通.

京都駅の周りには様々なお店があるのですが,こんな時間だと観光客相手メインのお店は既に閉店時間なわけで,普通ならそのまま家に帰るだけの寂しい生活.しかし京都駅から少し北に歩き,京都タワーを少し越えた所には22時閉店の『ヨドバシカメラ』があります!!.文房具屋プラモデルや家電やカメラやetc,何でも揃います!!.更には専門店街もあって,アウトドア用品や書籍も購入可!!.もう救世主です!!!

で,そんな誘惑の多い場所に,打ち合わせやプレゼンでヘロヘロになってマトモな思考力の大半が奪われている状況の人間が迷い込んで,タダで済むわけがありません.逆にこんな状況下であれば,財布の紐が緩んだとしても,誰が責められましょうや(自己弁護).

そんなわけで,その日もプラモデルを二箱程購入(案の定,現在積みプラに…)した後,本を何冊か手に取って『他にもオモロイ本は無いかな?』と,大垣書店内を見て回っていました.しかし…店内に違和感が.いつもと違います.店内に,私も愛読している『はんなりギロリの頼子さん』のポスターが貼られまくっています.

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このマンガの舞台は京都なので,大垣書店の宣伝のためにタイアップしてるのかな…と,思っいつつ本を持ってレジに行ったらこの告示ですよ.

P1

心拍数が急に跳ね上がりました.ええ,もちろん予約してサイン会に行きましたよ.当然じゃないですか.

サイン&頼子さんのイラストを目の前で描いて頂けました.

私如きが言うのも何ですが,プロってやっぱり凄いですね.手にしたペンでスルスルと迷い無く線が描かれ,見る見ると生き生きとしたキャラクターになっていきます.目の前であっという間に.

『サイン会』と名の付く物には初めての参加だったのですが(あさの先生自身も『サイン会するのは初めてで』と,仰っていましたが),とても刺激的な体験でした.ありがとうございました.それにしても,メガネの似合うとても凜とした気品のある方でした.

そう言えば,義理の母が銀閣寺の近くで育った生粋の京都の人だったのですが,とても華奢なのにオーラがある人でした.京女はこんな感じの人が多いのかなと思ったり.

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それにしても,人数制限があったとは言え60人も居て,一人3分~5分くらいかけてイラストを描いたり少し話をしたりというのは相当体力が要るのではないかと.(ささっと短時間でイラストを描き上げることに関しては)『同人誌でやっていたので』とのことでしたが,それでも凄いなぁと.お疲れ様でした….

***

リアル店舗の本屋さんには申し訳ないのですが,物理的な保存容積の関係で,最近コミックはkindleで主に買っています.でも,気に入ったコミックや画集(的な本)に関しては,kindleでデータを買いつつ紙の書籍でも買うという感じでやっています.作者も書店も応援しないとね.『はんなりギロリの頼子さん』も両方買ってます.

最近は紙の書籍の売上げが減少し,電子書籍の売上げが伸びるという傾向にあるようですが,全体としてはやはり縮小傾向.これは『出版不況』という単純な問題ではなく,人口減少に伴って消費その物が全体的に減少するという問題の一部であると思ってます.今後国内の人口は減り続けるわけで,従来のような数を狙う戦略,ないしは,数が維持出来ないと崩壊する業種では先行きは色々と厳しい事になりそうです.例えば書籍に関して言うと,『内容にとても価値があるけど執筆に時間も労力もかかるけどあまり売れない本(例:分厚い専門書)』が絶滅しつつある現状は実に残念でなりません….

閑話休題.

電子書籍が出始めた頃,『紙の本は近い将来絶滅する』なんて話も出ていましたが,紙の書籍ならではの魅力もあるわけで,絶滅は無いでしょうな.あと,最近コミックでは魅力的なオマケが色々と付いて来るので,これ目当てに購入する場合もあります.それにしても,今回『あぶらとりがみ(右)』が付いてくるとは….京都らしいなぁ.

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大垣書店で購入したので,ポストカードサイズのイラストとマンガも頂きました.

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『はんなりギロリの頼子さん』の内容など

で,『このマンガ読んだこと無い!』って人向けに簡単に内容を紹介すると,タバコ屋の頼子さんが,観光客相手に織りなすほっこりするような話がメインです.主人公の頼子さんは目付きのキツイこともあって色々と誤解されるわけですが(*),第一印象と中身が違うってギャップが毎回良い味を出します.あと,最近流行の『ゆるふわ日常系』ではなく,舞台の京都ならではの話が盛り込まれ,話をシュッと締めています.なので,『気軽に読めてほっこりしたい』という人と,『実用的な話を読みたい』の二正面作戦を同時に戦える骨太のマンガです.

(*)一昔以上前,社内を歩くと『何か怒ってる?』と言われたり,エライ人から『いつも怒ってるみたいだけど何かあったの?』とか声をかけられたりしたくらいワタクシは目付きがキツかったみたいです…いや,当時の写真を見ると,自分が見ても真面目に怖いわ(^^;.電車の中で目の合った乳児を面白い顔して笑わそうとして愚図られ,フォローしようとして表情を変えたらお母さんにしがみついて本泣きされ,嫁さんに『やめとき!』と,ど突かれて『悪いことしてないのに…』と,天を仰ぎ見たのは遠い昔です.今は丸くなって(だれですか?『顔の輪郭が』とか言うのは!!)そういうことは少なくなったけど,真面目な目になるとやっぱキツイみたいですね….そんなわけで,目付きで損してるという点で主人公に親近感.

後者に関して例を挙げると,府外の人から見ると『京都』とひとくくりにされるけど,中の人的には住所によって階級分けされていて値踏みされることがあるとか,最近は府外にも広く知れ渡り始めている,所謂『いけず』という気質に関して等,京都について深く知るための詳しい解説が散りばめられています.でもディープな話もライトな笑いに転化している話が大半で,また,ガイドブックにあまり書かれないような『地元民』がよく知っている観光名所に関してとかちょっとしたtipsとかの役立つ情報が殆どなので読んでいて重くはないです.

あと,少しネタバレすると,頼子さんはバツイチなのだけど,夫婦間の育った環境の差で苦労したような描写があります.これ,凄く分かります.関西の人が関東に嫁入り(という書き方は好きではないけど)すると結構苦労するのは嫁さんの様子を見ていてよく分かるし(^^;,私も逆パターン(浜松→京都)で日々苦労しまくってる.最近は大分耐性が出来てきたので,嫁さんから河内弁でまくし立てられても言い返せるようになって来ましたけど(^^;

何はともあれ,先日刊行された5巻はあさの先生の産休復帰後の一冊目.今は育児の方も大変でしょうから(*2)無理されないように…と思いつつ,今後の展開が楽しみなのでペースよく読みたいなと言う矛盾した思いが頭の中をグルグルしています.

(*2)もう今は大きくなったけど,上の子なんてキュッと強く縦抱っこしないと中々寝なかったので,寝かし付けのときにどれ程苦労したことか….でもこの程度でイクメンとか言おうものなら,嫁さんから回し蹴り喰らいそうですが(^^;

『最近のマンガは異世界転生物とか料理物ばかりで食傷気味だなぁ』と,お嘆きの方にオススメのマンガです.読み始めると止まらない面白さです.未読でしたら是非.そしてあさの先生の前作の『閃光少女』も面白いのでこちらも是非(私はこちらから入った口).

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