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2016年4月26日 (火)

傑作QY8の後継Bluetoothイヤホン.使い易さに目からウロコが落ちるけど,イヤホンは耳から落ちません:QCY QY11

昨年末にQY7とQY8のレビューをポストしましたが,QCY QY8は現在もAmazonでベストセラー1位をキープしています.

約3千円(最近少し値上がりした?)という手ごろな価格,音楽の楽しみ方を広げるBluetoothイヤホンならではのワイヤレスの快適性,そして値段からは想像できない音質の良さ.『安い,便利,音が良い』という三拍子そろったイヤホンが売れないわけはありません.

そしてQYCはハイピッチで新製品を投入し続けていますが,今年の2月に後継となるQCY QY11が発売になりました.価格はQY8から約千円アップで4千円弱.ジワジワと上がってきたその価格とイヤホンの形状からか,QY8と比べるとあまり注目されていない様子.しかしQCYは多分期待を裏切らないでしょう…と,いうことで先日購入してみましたので,レビューしてみたいと思います.

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QCYはいつもカラバリが多い印象があるのですが,QY11はブラックホワイト の2色のみの展開です.今回は無難なブラックをチョイス.

で,届いた箱はこれ.バーコードがど真ん中に….嫌がらせっぽいw

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綺麗に剥がすと…

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『QCY』のロゴ.やはりメーカー名が隠れてました.

で,最初に感じた違和感は,『何,この高級志向』です.

通販で買うときは箱は見ないし,どうせ開梱したら箱は捨てるし,コストをかけてまでここまで高級志向を目指さなくても良いのではないかなぁと思ったりもします.庶民の味方と言いますか,『そこそこ良い音質だし使い易いのにビックリするほど安い』を目指して欲しいな….

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日本語の商品タグはこんな感じ.

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最近QCYの偽物が出回っているという噂を聞きますが,その対応策か,控えめなホログラムシールが貼られていました.

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箱を開けるとまずマニュアル.

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日本語マニュアルです.

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ざっと見た感じ,中華製品特有の『変な日本語』はありませんでした.こういう所をキッチリしている辺り,好感が持てます.

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使い方.うわっ.絞りを開けすぎて被写界深度が….

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マルチポイント対応で,同時に2台接続可.

スペックの目立ったところを列挙すると,Apt-X対応,連続待ち受け180時間,連続通話5.5時間,充電時間2時間,重量18.5gといった所.Androidな人はApt-Xで繋いでみて下さい.iOS系の人は…AACに対応していないけど泣かない.元々結構な高音質だから.

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改めて,操作方法ページ.

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この中にマニュアル,ケーブル,袋が入ってますってアイコンなのかな….

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中蓋を開けると本体がコンニチワ.擦れたりぶつかったりしないように,スポンジでカッチリ梱包してあります.

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その他,マニュアルその2(英語版)と付属品が入った半透明のジップ袋.

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QCYは付属のイヤーピースが豊富なことで有名ですが,QY11は本体に元々付いているタイプも含めて5種類.

ここで写真に注目.右二つはコロンと丸っこく,左2つはシュッとしています.丸っこい方は『クローズド型』で円柱型は『セミクローズド型』と説明があり,前者は音楽鑑賞に向き,後者は電話などの通話に適しているとのこと.

実際に使った感じでは,前者の方が遮音性が高く,後者は結構周りの音が聞こえます.周辺の環境音が全く遮断されると危険な場合があるので,ジョギング/移動中は後者の方にしておいた方が安全かな.なお,『通話に適している』というのは,耳を完全に塞ぐと自分の声が気導で聞こえてこないので話しにくいという意味だと想像.

余談ですが,ヒトは音を聞く際に,空気の振動を鼓膜→内耳経由で聞く『気導経路』のほか,頭蓋骨を振動させて内耳で聞く『骨導く経路/骨伝導』があることは広く知られていました.そしてこの他に第三の経路として,『軟骨伝導』が近年発見されました.これ,日本発(奈良県立医科大学の細井学長の研究成果)のもので,従来型の補聴器を使えない人や,外耳道閉鎖症の人にも使える画期的な補聴器が開発されています.

先日,細井先生の講演を聴く機会があったのですが,イヤホンへの応用等も実際に試されているそうで,音漏れ無しかつ,騒音下でもボリュームを大きくしなくても聞こえるとのこと.『繊細な音質』という方向性は難しいと思うけど,利用シーンの拡大に関しては期待したいところです.

…閑話休題.

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上の写真で下列の一番左のピースですが,下のような釣り具のガン玉のような見慣れないパーツになっています.詳しくは後述.

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充電ケーブル(microUSB).長さも適当で丁度良いです.

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更には絡まりにくい『きしめん』タイプ.使い勝手をよく考えられています.

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本体.

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目を引くのは,QY8に無かったイヤーフックでしょう.また,本体の形状が,ゴツイ巨大な円柱の本体からフロントハウジングが伸びている形から,薬のカプセル状の本体から控えめにフロントハウジングが伸びている形状に変更になっています.

QY8は正直『ゴツイ』と思いましたし,実際にイヤーピースで支えきれずに耳から脱落することがありましたが,QY11ならイヤーフックの効果もあって脱落することは無いでしょう.

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元々付いているイヤーチップはクローズド型の中サイズ.

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本体からケーブルが出ている部分に,表面の加工を変えて文字が書かれているのが分かると思います(写真でてかっている部分).ここには『R』もしくは『L』とあり,どちらが右か分かるようになっています.

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ただ,わざわざこの部分を見なくても,リモコンがぶら下がっている方が『右』と覚えておいた方が良いです.

下の写真はリモコンの裏.マイクの穴がある他,『Bluetooth V4.1』や『APTX』と誇らしげに印刷されています.

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操作ボタンは中央のマルチファンクションボタンを挟んで-と+の3つ.

QY8まではスイッチの配置の関係もあって使いにくかったのですが,このレイアウトなら手探りでも間違えることは無さそうです.特にマルチファンクションボタンが写真のような形状である所がキモで,指先の感覚でそれと分かります.

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前述の『ガン玉』の使い方ですが,下の写真のような感じで両サイドにケーブルを挟み,余剰のケーブルを束ねるために使います.正式名称は『ケーブル留めバックル』.余ったケーブルがブラブラとしていると,変に引っ掛かって難渋することがありますが,これを使えば事故の頻度が軽減するはず.首回りが短い人は特に重宝するんじゃないかな.

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充電はmicroUSBで行います.

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この蓋をパカッと開くとmicroUSBの口が出ます.防水性能はIPX2対応とのことなので,『鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない』というレベルには保護されています.

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マルチファンクションボタンを長押しして電源を入れ,iPhoneにペアリングしてみましょう.リストには『QCT-QY11』と出ます.

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ペアリングはあっさり終了.接続中は上部にバッテリ残量(BTのアイコンの右)が表示されます.何気に便利.

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イヤーピースを変えられるので,色々と試して自分に合った物を見付けるようにしましょう.

私はというと,今は付いてきた『クローズド型』を使っていますが,遮音性と音質が今ひとつに感じるので,これから色々と試してみようかなと.

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写真では分かりにくいのですが,イヤーフックは針金のように固いわけではありません.適度な柔軟性があります.多少外耳の形が特殊な人でも,問題無くフィットさせることが出来ると思います.

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LEDはこの位置にあり,ペアリング中などは青く光り,充電中は赤色で光ります.

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では,肝心の使用感について.

QY8は使っているうちに色々と不満が出てきました.

音質に関しては満足していたのですが,

  • 本体が大きくて重く,動き回ると結構な頻度で耳から脱落
  • ケーブルのタッチノイズがかなり大きい
  • 位置的に+/-ボタンが使いにくい
  • 充電用のmicroUSBの蓋がひじょーに開けにくい

の4点が気になっていました.特にmicroUSBの蓋の開けにくさは半端なく,結局ハサミで半分ほどカットして使っていました.

この他,QY8のマルチファンクションボタンの位置や大きさが引き起こした事故が,私にQY8に引導を渡させ,QY11を購入する決め手となりました.

家族旅行に出ていた際に,何もしていないのにiPhoneが勝手に電話をかけたり,Siriが出まくりました.iPhoneを落とす等,特に故障するようなことはしていないのに…と,思いつつ見ていると,再びSiri.Safariで検索していても突然Siri.Siri君,『何かご用?』と出まくりです.今はお呼びでないよ.引っ込んでて.

そしてIngressでグリフハックをしようとしたら,今度は嫁さんに勝手にダイヤル.暇さえあればリダイヤル.iPhoneよ,後生だから嫁さんに今Ingressやってることをチクらないでくれ.

と,いった感じだったのですが,原因はセミハードケースに入れて持ち運んでいたQY8でした.セミハードケースのため,鞄の中で圧迫されると中身が少し押されます.そしてその押された先には『Touch ME!』とばかりに存在する巨大なマルチファンクションボタンが待ち構えておりまして(QY8を持ってる人は分かるはず!),『長押し→電源ON』後,『長押し→Siri起動』,『2回押される→リダイヤル』ということだったわけです.

出先で携帯が壊れる恐怖(←ホント,困りますよね.一応バックアップ機のPHSはいつも持つようにしているけど)からは解放されてたわけですが,トラブルの原因に大いに脱力です.鞄の中でむき出しでの持ち運びはまず無理(上記のようなことをやらかす可能性が更に大)ですし,押されても変型しない&中でマルチファンクションスイッチを圧迫しないようなスペースに十分余裕のあるハードケースは嵩張る.うーむ…と,いう感じでした.

で,話戻してQY11ですが,デビュー戦は例の如く出張にて.近鉄線や新幹線,ラッシュの山手線等だったわけですが,これまで不満に感じていたことはスッキリと解決しました.具体的には,

  • イヤーフックのおかげで脱落無し
  • ケーブルが細く,そしてタッチノイズが感じられない
  • 独立したリモコンで,マルチファンクションボタンや+/-ボタンが使い易い.誤操作もほぼ無くなった
  • 充電用のmicroUSBの蓋が開けやすく閉じやすい

です.パーフェクトです.日帰り新幹線の往復+αの5時間超えの間,バッテリも持ちました.おまけに満員電車での激しい実戦テストも無事クリア.右へ左へとシェイクされますし,イヤホンが耳から脱落して床に落ちようものなら,ほぼ回収不可能という過酷な環境を生き延びました.

しかし良い点ばかりでは無く,

  • マスクしているとイヤーフックに引っ掛かって使いにくい(メガネの人もイヤーフックが邪魔になるんじゃないかな)
  • イヤーピースが合っていなくて音質が悪い(現在調整中)
  • イヤーピースが合っていなくて遮音性が悪い(現在調整中)

マスクの件は,花粉症の時期が去れば影響無しと相成るのですが,イヤーピースの件は少々深刻です.

QY8のときは,イヤーピースを外耳道に真っ直ぐ突っ込む形で音質も遮音性も大満足していました.しかしQY11では,同梱されているイヤーチップでは私に合う物が無いようで,電車では車内アナウンスが大きな音で普通に聞こえますし,再生される音楽の音質も『QY11のポテンシャルはこんなものでは無いはずだ!!』的な感じ.いや,それでもソコソコ綺麗な音なんですけどね.低音が少なく,高音の伸びも悪い…と,言いますか,ぼやけて解像度が悪く感じます.

原因の一つに,イヤーフックの関係で外耳道への挿入角度に制限が出来,ベストな角度で奥まで突っ込みにくい(下ネタでは無い)ことが挙げられると思います.構造的な問題ではありますが,イヤーフックは脱落防止の要なので,文字通り外せません.音質に関してはイヤーピースの選択でリカバリしよと考えています.

と,いうことで,ボックスレスのBTヘッドホンを使用中で,『ジョギング中にポロポロ外れて困るんだよね~』と,言う人は是非,QCY QY11 を試してみて下さい.不満がスッキリ解消されるはずです.

余談ですが,屋内利用オンリーの場合は,QCY QY12 も良いかもですね.Jabraで中毒患者が続出した『マグネットスイッチ』は便利そうではあります.あ,そこの人,背中を押さないで下さい!!.今月何個のイヤホン/ヘッドホンを買ってしまったと思ってるのですかっ!!既にHPはゼロよっw

[追記]QCY QY19のレビューをアップしました.このような手軽な改造を施すことにより,数万クラスのイヤホンに匹敵する音質に.激しく運動する人はQY11の方が良いのですが,多くの人にとってはQY19の方がマッチするかもです.

***

あ,そうそう.キャラクタ-原案が美樹本晴彦,音楽は澤野弘之ってことで放送前から大注目していた『甲鉄城のカバネリ』ですが,背景設定やキャラ,そしてアクションシーンの迫力など,予想の斜め上を行く作品でした.3話目以降も楽しみだなぁ….

で,この作品,『おどろおどろしい』話だし,かなり残酷な描写が多いので,人によっては合う合わないが激しいと思う.だけど,『合う』人はメチャクチャハマる筈.

ただ,『今頃紹介されても….1話から観ないと面白くないよね.録画なんてしてないし』と,いう理由から,途中から観るモチベーションが湧かない人は多いと思う.でも安心して下さい.イマドキははストリーム放送でリカバリ可能.Amazon中毒者(笑)としては,Primeで見放題になるAmazon Videoでの甲鉄城のカバネリを推しておきますです,ハイ.

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