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2015年6月 1日 (月)

AppleWatchを約一ヶ月使ってみて感じた『良い点』と『凄まじく悪い点』

仕事の関係でAppleWatchを購入,普段使いしはじめて約1ヶ月経ちました.

発売日前日に『買ってみよう』ということになってオーダーしたのですが,そのときは一ヶ月以上待ちの表示.まぁ気長に待つか…と,思っていたら,発売日直後に発送され,あっという間に届いて拍子抜け.ニュースとかでは発売日当日は入手困難みたいな話だったと思うのですが….

なお,購入したのは42mmケースのWATCH SPORTSです.

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既に数多くの開梱の儀やレビューが出ていますが,商業誌は基本的に『良い点を探そう』的な話が目に付きます.そしてその一方で,個人で購入した人のレビューも,Apple信者バイアスが結構利いていたり,『それなりの額を払ったので損したと思いたくない』という感じのレビューが多い印象.

そんなわけで,『Apple製品は好きだけど,盲目という程では無い』かつ『自分の懐を痛めて買ったわけではないので,自分を納得させる必要がない』という二点から,かなり中立的に書ける立場の私が書きますよと.

良かった点

腕に付けていることを感じさせない

薄くて軽く,更にはバンドが適度な締め付けかつ肌触りのため,腕に時計を付けていることを忘れる程でです.

私は普段,このプロトレックを使っていましたので,比較対象が悪い気もしますが,この『何も付けていない感覚』というのは驚異的です.空気と言いますか,透明感と言いますか,邪魔にならない感じがとても良いです.

朝起きたら巻き,夜風呂に入る前に取るという感じで装着しており,ほぼ1日中付けているのですが,邪魔になる感じは全くありません.この感覚はとても新鮮です.

通知や着信を取り損なうことが減る

私の場合,AppleWatchで(携帯アドレスの)メール,メッセージ,LINE,ハングアウト,電話着信辺りの通知を受けるようにしています.音では無くて手首の振動で通知を感知出来,そして手首をスッと捻って内容確認という動作が流れるように出来るのでとても便利.

流石にガッツリしたメッセージを読むことは難しいのですが,前述の宛先は大抵短文のため,iPhoneを取り出してメッセージを確認する機会が激減しました.そしてiPhoneをスリープから起こした際に,通知の山を見て脱力する機会も激減.

あと当初は,『うそやん.ありえへん』とか思っていたのだけど,電話の通話が時計で出来るのも意外と便利だと実感.

髭を当たっているときに電話がかかり,手を止めること無くハンズフリー電話のようにして会話出来たときは『これ,凄く便利』と,実感しました.また,iPhoneの所に駆けつけることなく電話を取れるってのも地味に便利です.

手軽に脈拍を測ることが出来る

『心拍』と『脈拍』は違うんです.医療系デバイスを扱うメーカーの場合は言葉の選び方が慎重なのですが,Appleは『心拍』と表記しています.まぁ普通の人にしてみれば違いがあることすら知らない人が多いわけで,気にしすぎという感じもしますが…私は気になるなぁ.

で,私はホルター心電図を付ける機会がこれまで無く,また,脈拍計を一日中付けていたことも無いので,10分おきに計測される脈拍数とその変化を見るのはとても新鮮でした.これを見るためだけに大袈裟な装置を装着するのは憚られますが,装着感がゼロのデバイスで自動的かつ定期的に計られ,そして蓄積されて行くって良いですね(そのデータを自分が利用する場合に於いてのみですが).

意外と水に強いので安心して日常使い出来る

『防水』とは謳われていませんが,このYoutube動画を観て確信しました.『これは日常防水を遙かに超える防水性能がある』製品だと.

精密機械を扱うときのように過保護に扱わなくても良いというのは,精神衛生上とても良いことです.手を洗うときはもちろんのこと,強い雨が降って来たとしても,腕から外して防水の袋に入れなくても良いのですから.

話のネタになる

もうそろそろ時期的に落ち着いて来ましたが,社外の人と打ち合わせの際に,『あ,それ,もしかして….使ってみてどうですか?』って所から会話が弾むことが多く,中々良いツールとして活用させてもらいました.

凄まじく悪かった点

電池が持たない

時計なのに,携帯電話並,いや,それ以上の頻度で充電する必要があるというのはかなり苦痛です.一泊の旅行や出張でも充電器を持って行く必要がある上に,充電器は専用品.使い方によっては多少粘ってくれるとは言え,丸々二日間は持ちません.

睡眠中は計れない

こちらで紹介したJAWBONEのように,一日中付けっぱなしで寝るときも外さなくて良く,そして睡眠の深さなども計測出来る…のようなデバイスなら最高だったのですが.特に睡眠中の脈拍を計測出来たら素晴らしかったのですが.そのようなわけで,活動量計としても使えるヘルスケア指向製品としては,少々中途半端な感があります.

iPhoneが無いと何も出来ない

内蔵メモリに最低限の音楽を入れ,BTヘッドホンを使って音楽プレイヤーに…のような使い方が出来ると言えば出来ます.しかし,殆どのサービスはインターネット接続,もしくはiPhoneという親機があってこそ活用出来る物なので,iPhoneが無ければ時計以下のような感じが.

時計として役に立たない

時刻の確認は出来ます.時計のデザインもカスタマイズ出来ます.でも,時計としては非常に使いにくい.これが致命的です.

CASIOのプロトレックには,加速度センサを使用し,手首を回したアクションを認識してバックライトを点灯させるという機構が付いていました.これはこれで便利な反面,面倒なシチュエーションもあったのですが,バックライトが点いていなくても普通の時計としては使用出来るので,深刻な問題ではありませんでした.

しかし,Apple Watchでは,手首を回して初めて液晶が点灯し,時刻を確認出来ます.普段消灯しているので,例えばキーボードを打っていてチラッと時刻を確認のようなことが出来ません.そして手首回転も,方向が違うと反応しません.時計を水平に出来なければ時間を確認出来ないため,例えば満員電車でつり革を持っているときは使い物にならない.

おまけに手首回転のアクションも含めて点灯にラグがあるため,サッと見たいときにワンテンポ遅れる.これ,結構なストレス.

私事ではありますが,先日講演をする機会があったのですが,経過時間を見るためにiPhoneに時計表示して演台に置くという本末転倒な状態に.時計のくせに時計として使えない.これは致命的です.

逆に反応して困るシーンと言えば,映画館.座る体勢を変える度にピコピコ光ってうっとうしい.

別メーカー製のスマートウォッチでは,普段はバックライトのみ消灯するというアプローチを採っている場合もあります.必要なときに時間を確認出来ない時計は時計ではありません.いらちな人なら,腕から外して床に叩き付けたくなるシチュエーション山盛りです.

中途半端

第一世代ということで,色々と残念な部分が多い感じがします.次第に熟れていくのかもしれませんが,現行品はソフトのアップデートだけで何とかならない可能性が高いので,少々厳しいですね.Jobsが亡くなって以降,MacOSも含め,完成度が急激に落ちた(見切り発車してリリースするようになった)ような気がするのだけど,気のせいでしょうか.

まとめ的な何か

確かに色々と便利な機能があり,『新しい体験』的な意味では面白い製品だと思います.しかし,既存製品の置き換えであれば,その製品の機能をきちんと押さえた上で機能追加を実現するべきでしょう.そういう意味では,時計としてマトモに使えないApple Watchは製品として失格です.

携帯電話で同じような経験をしたことがあります.

もう何年も前のことになるのですが,嫁さんのガラケーの調子が悪く,某日本メーカーのAndroid携帯に機種変しました.これが凄まじい地雷機種でして,OSの完成度が…という話以前に,デジタイザの性能が最悪で,画面タップもスライドも反応しないことが頻繁にありました.そしてその頃に義理の父が末期の肺ガンで入院しており,病院から電話がかかることが頻繁にありました.しかし,電話がかかって来たことが分かるものの,電話に出たくてもデジタイザが反応せずに出られない.『危篤です.すぐに来て下さい』って連絡かもしれないのに….凄まじいストレスを抱えつつ,反応しない液晶を何度もスライドする嫁さんを何度も見ました.結局,その後一ヶ月と待たずにiPhoneに機種変することになりました.

時計は流石に人命に関わったり,ここまでクリティカルなシチュエーションは少ないと思います.しかし,多くの人々の日々の行動は,時間に制限・制約されています.その時間を知る手段に対して手枷足枷があったとしたら,ストレスフルな日々になるでしょう.

AppleWatchは流石にそこまで酷くはありませんが,純粋な時計としての使い勝手は1000円くらいで売られているオモチャみたいな時計以下かもしれません.

そう考えると,Appleが敢えて時計型デバイスを出す意味があったのかなぁと思うわけですが,腕に巻く,もしくは体に常時付けておくタイプの端末は時計以外に考えにくく,そして液晶付きのそこそこ大きな画面となると,時計以外にはあり得ないでしょう.

腕時計を二本巻くのは見た目的にとてもダサイです.そこでApple的には,手首の位置という特等席を空けさせるため,時計機能も盛り込んだスマートデバイスを『時計』として出すしか無かったという事情があるのかもしれません.

それにしても…AppleWatch,常に時計が表示されていてバッテリが一週間くらい持つなら,凄く良い製品になったと思うのだけどなぁ….

時計の老舗メーカー複数社もスマートウォッチを出す予定とのことなので,AppleWatchの進化と共に,動向を見守っていきたいところです.

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