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2015年4月 2日 (木)

Shure SE535Ltdで極上音楽体験.遮音性もバッチリで出張の友

もう新年度に入ってしまったわけですが,今更ながら1月にアップしたSE535Ltdのエントリーのフォローアップをば….

私にも,『高級イヤホンはとりあえず外でもソコソコの音質で音楽聞けるって感じなんでしょ?コストパフォーマンスを考えたら割に合わないよね』とか思っていた時代がありました.でも実際にはと言うと,店頭で試聴を一度でもすると『あっ.全然違う』と誰でも気付ける程に音が違います.

そして今回の値上げでちょっと手が出にくくなってしまったけど,SE535Ltdは高級イヤホンの中でも実に素晴らしいイヤホンです.

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概要は前回のエントリーにも書いたのですが,SE535LtdSE535 にチューニングが施され,高音がより綺麗に再生されるようになっています.改めて書くと,

SE535 Special Edition(SE535LTD-J)なんですが,これは識者に『音の良いイヤホンを3つ挙げろ』と言うと,ほぼ必ず入ってくる製品です.Shureのハイエンドイヤホン(現在はSE846 が出たのでハイエンドではなくなってしまったけど)であるSE535に対し,シュア・ジャパンが企画を上げ,米国の本社がそれに応えて開発に至ったスペシャルモデルです.言わば,日本特別仕様.

パッケージも高級感溢れる物になっています.

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『SPECIAL EDITION』の文字が輝いています.

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SHURE社について.1925年創業の伝統ある企業です.当初は音響機器メーカーでは無く,ラジオ無線機器メーカーとして創業しました.

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実に多くの付属品が同梱されています.特にイヤーピースの形状・サイズの多彩さには驚きます.

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パカッと開くとこんな感じ.

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構造が図入りで解説されています.

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正直この辺りの説明を読んで購入を決める人は少ないと思うのですが,メーカーとしての拘りなのでしょうね.

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箱を開けるとこんな感じ.中の状態は普通です.

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中身一式.

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イヤーピースの付け方,所謂『Shure掛け』と言われる耳へのかけ方が図入りで解説されています.この説明書きが無いと困る人が多そうです.

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キャリングケース.セミハードカバーになっており,持ち運び時にしっかり守ってくれます.あと,容積に余裕があるので,イヤホンのケーブルをタイトに巻かなくても収納出来る&中で絡まりにくい点が良いですね.

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今一度付属品.フルサイズのステレオプラグも入っていたり等,『そこらのヘッドホンには負けないぜ!』的な意気込みを感じます.

パッケージにも印刷されていましたが,同梱されているイヤーピースの多彩さには圧倒されます.

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そして本体.スケルトンでドライバーが透けてメタリックに見えるレッドがカッチョ良いですな.

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内側に『535』の印刷.

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ケーブルはこんな感じ.かなり太いのですが,それなりにしなやかなので,普通に使う分には困らないでしょう.色はライトグレー.

SE535Ltdはケーブルを交換出来,サードパーティ製も含めると様々な種類のケーブルに交換が可能です.柔軟さやデザイン,カラー等,自分の趣向に合わせて好きな物に交換出来ます.あとオカルトと言われていますが,音質も変わる…と,言われています(*).

(*)現在リケーブルして使っているのですが,音が変わったように感じました.しかし周囲の工学屋さんからは,『オカルトだー』とか『二重盲検定しろー』と総スカン.科学的に言うと,線材が多少変わったとしても,抵抗値や周波数特性が人間に知覚できる程は変わらない筈なんです.少なくとも数値的には.

私はケーブルのカラーを黒にしたかったのとケーブルの更なる柔軟性を求めてリケーブルしました.そして変わったと感じた音は,クロストークの具合が変わったのが原因じゃないかと思っているのですが,計測してないので下手なことは言わないでおきます(^^;

音質に拘るSONYが大まじめにこんな製品を出す時代になっているので,オーディオには目に見えない(数値化出来ずに耳にしか聞こえない)魔物が棲んでいるのかもしれません :-P

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プラグはL型.

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内側に小さくR/Lの刻印があるのですが,慣れないうちは左右をよく間違えることでしょう.

写真は同梱のイヤーピースを付けた状態ですが,耳垢フィルタ付きでした.

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mmcx規格のケーブルにリケーブルすることが出来ます.

Amazonで探すとこんな感じ.純正ケーブルは4千円台なのですが,サードパーティの銀製のケーブルに至っては,2万 3万当たり前で,10万オーバの製品まであります.恐ろしや,恐ろしや.ピュアオーディオの沼はどこまでも深いようです.

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先日レビューしたJVC HA-FX850との大きさ比較.一回り小さいです.

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ケーブルのココに『Made in China』の印刷.うーむ…格好悪い….

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L型なので飛び出さないのが良いですね.

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肝心の音ですが,非常に綺麗で繊細です.透き通った音と言いますか,BA型特有の再現力・解像度と言いますか….陳腐な言い方をすると,『今まで聞こえていなかった音が聞こえてくる』って感じです.

『ボーカルの後ろから霊の声が聞こえるー』ってことじゃないですよ(^^;.今までは別の楽器の音に埋もれて聞こえなかった微かな音も聞こえるって感じ.

聞き慣れた音楽を聞き直しているときにこういうことがあると,『同窓会に行って仲間とワイワイ話してたら,懐かしい可愛らしい声が遠くの席から聞こえてきた…』なんてシチュエーションのような感動があります(表現として,余計分かりにくくなったかも.なお,この表現のシチュエーションはフィクションであり,登場人物や…(以下略)).

なお,『BA型は音を楽しむ物.ダイナミック型は音楽を楽しむ物』と言われるように,音がアッサリし過ぎていたり低音が盛られていないこともあり,聞く音楽によっては相性が悪い場合があります.

別の言い方をすると,原音に忠実です.ある意味優等生であり,天才ではありません.(人によっては)過大な期待をして使い始めると,理想の音から外れていてガッカリしてしまう場合があろうかと思います.そんなわけで,普段聞く音楽&プレイヤーを持って店頭に行き,購入前に試聴するのが良いと思います.

それとShure掛けのおかげもあって,遮音性もバッチリです.ここしばらくは高頻度で新幹線に乗る生活だったのですが,騒音を感じずに音楽を堪能出来,実に快適でした.

最近はノイズキャンセラ付きのヘッドホンが流行っていますが,原理としては外部の音の逆位相の音を再生しているわけで,常にある程度の音圧がかかっています.状況によっては結構耳に負担がかかるんですよね.音が消えて無音に近い筈なのに耳に圧力を感じるのはこのため.この手のヘッドホンで違和感を感じるのであれば,耳栓的な遮音性の高いイヤホンを選ぶ方が良いです.

最後に短所.

SE535Ltdは音は素晴らしく良いのですが,値段がちょっと….度重なる値上げでとんでもない所まで来てしまっている気がします.数年前のように3万円台であれば『値段なりのことはあるヨ』と言えたんでしょうが,5万を超えると,流石に気軽に買える額ではないですよね.

あと,発売日が2011年11月であり(SE535は2010年),発売からかなり年数が経っている点もマイナス要素かも.新しい物が必ずしも良いとは限らないけど,他メーカーも着実に良い製品を出し続けていますので,『他社のこのイヤホン,この価格なのに既にキャッチアップしてる』なんて状況が来るかもしれません(*).

(*)SE535程ではないのですが,ELECOM のEHP-CH1000の音には腰が抜ける思いでした.『あれ?別メーカーのイヤホンだった?』と,試聴機がエレコム製であることを再確認した程

***

次にイヤーピースに関して.

周辺パーツとして侮ることなかれ.それと詳しくは後述しますが,シリコンピース+カナル型を使うと水中で耳栓付けているような感じがして気分が悪くなる人にとって,コンプライは必須のアイテムです.

私はと言うと,『SE535Ltdを買ったよ!』と,師匠に報告したところ,『ならばコンプライを使いなさい』というご神託を得たので購入.

物は一番オーソドックスなTX,サイズはSE535系は100サイズ,私の耳のサイズはMが合うので…ということでComply Tx-100 ブラック Mサイズ (3ペア)を購入しました.

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サードパーティー製の高性能イヤーピースと言えば『コンプライが~』と,真っ先に名前が登るブランドなのですが,よく考えたら使うのは今回が初めて.

『コンプライ』と一括りにされますがいくつかシリーズがあり,形状が異なります.そして装着感だけでなく音も変わります.今回は一番最初に使ったTxについてのみレビューします.他のシリーズとの比較はまた後日.

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裏面には対応表.

少し大きめの店であれば置いてあると思います.それなりに値が張りますので,対応するサイズを間違えて購入すると涙目になると思うので気を付けましょう.対応製品をチェック出来るページを用意して下さっているショップもありますので,まずは確認しましょう.

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今回購入したのは3ペアです.

『次第に劣化して密着度が低下するので,3ヶ月/半年毎に交換した方が良い』なんて言われているようです.

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物はこんな感じ.低反発ポリウレタン製で,スポンジのようなゴムのような変わった質感です.

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Txシリーズは耳垢フィルタ付き.

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裏側.穴のサイズがタイトなので,SE535Ltdに付ける際には結構コツと力が要ります.

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下がバンドルされていた物,右がTx-100.

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元々付けていた物を外し…

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取り付けます.

つまむと弱い力でもフニャッとこんな感じに変形します.

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一般に,イヤーピースが耳に密着して隙間が無い状態がベストと言われています.隙間が空いていると(特に)低音の再現性に影響が出ますし,音漏れの原因になります.

しかし前述の通り,シリコン製のイヤーピースが耳にぴったりはまった状態を『気持ち悪い』と感じる人が一定割合でいます.そして私もその一人.特に耳に付けたまま歩くと最悪で,外耳道の気圧がグッと上がった感じがし,長時間付けていると頭が痛くなります.

で,そんな悩みを持つ同志にコンプライです.幸せになれます.

コンプライのイヤーチップは圧力を加えても容易に変形しますが,体温でも変形します.耳に装着した後,外耳道に密着するように変形します.しかしギュッと蓋をするような感じではなく,包まれている感じです.そして前述のような違和感が無く,これを付けたままで歩いても全然気分が悪くなりません.最高です.

では肝心の音質変化はというと,遮音性が高まっているせいか,小さな音まで聞こえるようになった感じです.でもその一方で低音が少し弱くなり,そして全体的に音が籠もったような感じも….あくまで感じが…という程度ですが.

その後の試行錯誤に関しては後日書くとして結論を先に書くと,耳に装着した際にイヤーチップが変形し,フロントハウジングの出口の部分を少し塞ぐのが原因のようです.

最終的にはコンプライの別のシリーズを試した結果,私にとってのベストな解を得ました.Txシリーズを使用した際に全ての人が同じように感じるとは思いませんが,外耳道の形状やサイズによっては,私と同じような印象を持つ人もいるかもしれません.

続きます

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