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2014年8月10日 (日)

Evernote Days 2014 Tokyoに参加した(8)

こちらのエントリーの続き.

今回は茂木健一郎氏の講演のレポ.開演のかなり前の時間から行列が出来ていたのですが,何とか座って聴講できました.

内容を簡単にまとめると,『みんなでイノベーションをしようぜ』的な話を,脳科学の側面から…と,いった感じでしょうか.

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講演のタイトルは『脳とイノベーション』です.

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テレビ番組等でもおなじみの茂木氏ですが,非常に早口でガンガンとマシンガンのように話し続け,そして大きなリアクションと共に壇上狭しと動き回る姿が印象的でした.

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前回同様,スライドの写真などはエントリーの後ろにまとめて貼り付けてありますので,ご興味がある方はそちらをご覧下さい.

講演の内容を私の主観と偏見でまとめると,次のようなものでした.

  • メリケンはこんなにクレイジーワクワクするようなことをガンガンやってる.そしてそこにイノベーションが生まれている.
  • 血で血を洗うレッドオーシャンがある.例えば偏差値社会のような物がそれなんだけど,イノベーションはブルーオーシャンを造ることが出来る.新しい産業が生まれる可能性がある.
  • 古い書籍をそのままOCRにかけても認識率が悪い.画像を表示してテキスト入力を促す仕組みを導入しているサービスが多いけど,ここにその古い書籍からスキャンした文字画像をバラして表示するようにしている場合がある.大勢の人が知らないうちに古い書籍の電子化に協力している場合がある.
  • IBMのワトソンプロジェクトは,雑学クイズで圧倒的に人間を叩きのめす所まで来ている.人工知能に対する人間の無力感を感じる.実際に大学を受験させると大抵受かるレベルにまで来ている.
  • IBMはディベートの利用を考えている.ビッグデータを使用した超大規模なコピペが出来る.例えば『集団的自衛権とは?』と問うと,『賛成には○○みたいな考えがあり,反対意見には…』というようなエレガントなコピペが出来る.殆どの大学の先生も要らなくなるでしょう.
  • 医療系の応用も考えられている.大規模なデータを背景に出来るため,普通の医者では分からないような数百人くらいしか患者がいないような病気であっても診ることが出来る(珍しい病気であっても,常に臨床数の多い医師になり得るという意味).
  • MITのmedia labやGoogle Xは論文作成よりもイノベーション優先
  • 脳は新しいことをやるのが大好き.『報酬系』が興奮し,新しい回路を造る.そして繰り返すことによって強化学習を行う.
  • 確実な回路を作りながら新しい回路を造るのが良い.例えば子供にとっては母親が安全回路.新しいことをする際には,会社という安全地帯を残しつつやるのが良いだろう.
  • Aを追い求めていたらBが出来たというのもイノベーション.例えば3Mのポストイットも,このような流れで出来た.
  • 常に考えることが重要.例えばジョブズ.常に考えていたらからXEROXでGUIをみたときにピピット来た.ぼーっとしていたら気が付かない.
  • Flowのときは楽しい.高いパフォーマンスを出しているときは楽でストレスがない.例えば私(茂木)は一人ブラック企業だけど楽しい.楽しくないからブラックなんだ.
  • 遊ぶのがイノベーションに一番良い
  • 猿の脳の研究で,毛繕いする相手の数と脳の大きさと比例していることが報告されている.多くの人と接することが重要であると考えられる.
  • コミュニティ/ネットワークを繋ぐことによりイノベーションを起こすことも出来る.例えばジョブズは,オタクとカリグラフィのネットワークを繋ぎ,イノベーションを起こした.
  • 年取った棋士がAIと将棋を打つことによって,メキメキと実力を上げるという話がある.
  • 『きのこの山とたけのこの里とどっちが好き?』の問いに対し,会場半々に割れる.『好きか嫌いか』.これが人間にしか出来ないこと.今後は色々とAIに任せてしまう方向に行くと考えられるが,感性や好き嫌いの判断は人間にしか出来ない.AIの限界.
  • 正直この国はダメなんですよ.Google等をみて正直私達には関係ないと感じてしまう.ニホンは最先端ではなくなってる.
  • フローになって走って欲しい.
  • 質疑応答で出た話題:コミュニケーションを上手くやる方法.名刺を渡さないこと.いきなりトップスピードで話す.挨拶から入るのはダメ.脳的には最初の数秒が大事.名刺見てたら勿体ない.大事なことをまず言おう.

本人曰く,プレゼンでビデオを使用してペース配分を誤った結果,肝心の部分が凄まじい速度の駆け足で説明されてしまいました.残念.個人的には,サービス精神旺盛な語り(*)が時間を圧迫した主原因ではないかと思いましたけど(^^;

しかし質疑応答も入れ,最後は1分未満の誤差できっちり時間通りに終わったのは流石プロだなぁと唸らされました.

(*)古巣の某研究所や某メーカーを揶揄したり等,洒落っ気たっぷりな話で実に楽しかったです.『こっち見てくださーい.強い光が出て全てを忘れますよ~』と,言われ,今ひとつ覚えていない部分もあるんですけど(危ないネタのときに使われたMIBネタ)

色々と考えさせられたことがあり,そして最後の『脳科学的側面からは…』の部分は,改めて調べ直して掘り下げたいなぁと思ったりもしています.ただ,そういった末節の部分ではなく,氏のメッセージということでまとめると,『新しいことをして楽しみながらイノベーションをしようよ』といった所ではないかなぁと思います.

海外と繋がっている方のお話しを聞くと,やはり日本の閉塞感は半端ないなぁと感じてしまいます.そして先日読んだ良記事に,このような記事がありました.

2日目の2つの講演をまとめると,人混みで身動きが取れず,そしてお互いに叩き合いをしているレッドオーシャンを如何に綺麗に泳ぐかを考えていたらダメなんですよ.海抜ゼロメートルから山を造って登るとか,イノベーションをしてブルーオーシャンを作って泳ぐかを考えないと と,いった所でしょうか.

次はようやく私がEvernote daysで最後に聴講した講演です.

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