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2014年7月24日 (木)

Evernote Days 2014 Tokyoに参加した(6)

こちらのエントリーの続き.

Evernote days 1日目に聴講した最後のセッションとなる, 『仕事につかえる Evernote 術』というタイトルの,いしたにまさき氏,倉下 忠憲 氏,コグレマサト氏によるセッションです.

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アンバサダー陣はとても場慣れした雰囲気で(当然と言えば当然ですよね(^^;),会場内も和気藹々な感じで開始時間が来ました.

twitterからでも質問出来るよということで,ハッシュタグがアナウンスされていました

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順番はコグレ氏,いしだに氏,倉下氏,そして質問コーナーの順.

3人の使用する予定のスライドを固めようとしたところ,倉下氏のスライドが115枚もあって…と,いう話の流れで倉下氏が最後の話者になり,『前の2人は短めに話しますね~』的な話がされていました(関西人的には,オイシイいじられ方だったのでは(^^;).

なお,倉下氏が最終的に使用したスライドは36枚だったそうです.

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ここで一つトラブルが.1つだけマイク音量が大き過ぎ,更には調整困難.仕方なく和田アキ子ポジションに.

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コグレパート:『Evernoteこんな風に使ってます』ライトな使い方

まずはライトユーザー代表ということで,コグレ氏から.

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ご存じの方も多いと思いますが,ご尊顔を…はNGです.

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まずはプロフィールから.

本エントリーを読まれている方であれば,ネタフルはご存じですよね.読んだことないという方は,まずは読んで下さい.

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Evernoteは,ブログネタをクリップすることに使用しているそうです.

Evernoteの場合,『一旦作成したノートは削除はせず,(自分で用意した)ゴミ箱ノートブックに移動し,消さない』という使い方が一般的だと思っていたので,書いたら削除という潔さは逆に新鮮です.

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このセッションでは,ライトな使い方代表という立ち位置を明言されています.ノート数も1000も無いだろうとのこと.

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『Evernote活用術,なんだか…難しそう…』と,思うかもしれないけど,使いこなさなくて良い.自分が便利だと感じればOKと明言.

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そして実際の使い方として,スキャナを挙げられました.

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ScanSnap iX500

この業界・コミュニティでは定番ですね.Evernote Marketにも並んでいます

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そしてポータブル型のScanSnap iX100を導入し,持ち出しているとのこと.

たった400gでバッテリ駆動も出来る上,WiFiでiPhoneやiPadから接続出来る便利なスキャナです.

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外出先でもらった紙資料をスキャンしたり…

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飲み会で名刺をもらった側からスキャンしたりしているそうです.

なお,スキャン後に名刺は返しているとのこと.

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そして外出前に航空券もスキャンしていたところ…

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帰宅後マイルを登録しようとしたところ…無くした!しかし,Evernoteにあるから大丈夫!

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この他,出先で観光用のバスの時刻表を紙でもらった際に,スキャンして同行者と電子的に共有すると便利というTIPSも.

旅先ならオフラインノートに入れておくと便利.

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ちょっと役に立つでいい.Evernoteを楽しく使いましょう と,綺麗にまとめられました.

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いしたにパート. ひらくPCバックと仕事で助かったEvernote

続いて いしたに氏のパート.

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まずは自己紹介.

氏は,『みたいもん!』や…

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スーパーコンシューマーとしての活動で有名です.

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元々は物作りを考えていなかったそうですが,実は先に『スーパーコンシューマー』の企画があり,社長にいきなり『いしたにさん そろそろなんか作りません?』と,言われたそうです.

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そして生産可能なロット数の関係でカバンを作ることにし,出来たのがご存じ『とれるカメラバッ』.

iPad用に作ったそうですが,MacBookAir 11inchがピッタリと収まるということで人気を博しました.そしてユーザーからのフィードバックで,みんながPCバッグに困っていることが浮き彫りに.

そして用途限定ではなく,毎日使用するカバンの開発へシフトし,『速さは正義』ということで(パッと開けてさっと使えるカバンの理想型だと考えていた)ピアニカケースにPCを強引に入れてみたそうです.

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ただ,ピアニカケースではサイズ等に問題があったため,諸々組み合わせ…

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この形状に.

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そしてこのように削って開くようにして『ひらくPCバック』が完成.

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世に出したところ大量のフィードバックがあったとのこと.

『カバンをものを運ぶだけのものと設計するのはもったいない』『カバンにも仕事をさせるべきだ』と,考えたそうです.

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そして『ひらくPCバック』のEvernote Edition.Evrenote marketに並んでいます

あっちの方が写真が綺麗でくやしいよね.モデルが違う,金のかけ方が違うしねぇ…とのこと(^^;

お披露目のときの写真.紹介しているのは元AppleのJeff(EvernoteのBranded Products and Experiences).ここのとき凄く緊張してたよねとのこと(^^;

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そして会場で即売をしたそうなのですが,『こんなカバンはみたことがない』等,多くのフィードバックがあったそうです.なお,外国ではこのタイプのカバンを『Flap』と呼んでいるそう.

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Jeffも緊張から解き放たれてこの笑顔.

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"Everybody loves your bag."かな?

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Philもこの笑顔.

会場での逸話として,バッグ購入後に背負ってきたリュックから荷物を移し替え,さっきまで背負っていたリュックをゴミ箱へというシーンが目の前で繰り広げられたそうです.製作者冥利に尽きますよね.

そして生活の改善のツールとしてカバンを提供するが,最後の仕上げはユーザに託しているとのこと.『ひらくPCバック』の場合,仕切りなどをユーザが調整し,自分の使い方に合わせてカスタマイズ出来ます.

#個人的には,週アス版のカラーリングが一番好きです….

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続いて『Evernoteと仕事』の話.

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まずは会議ツールとして.

テンプレート化出来ない会議は無い.しかしテンプレートは作らず,前回の議事録ノートをコピーし,前の会議の内容を思い出しながら上書きしていくそう.

この方法は斬新で便利そう.

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会議の席に着いたところ,いきなり進行役を振られたことがあったそうな.

このような場合でも『えーと前回の会議では…』のように前の紙の資料を探して引っ張ってきて繰るのではなく,上記のような方法を使えばスムーズに進められるとのこと.

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で,私は知らなかったのですが,Evernoteって録音も出来たんですね.

保険として(会議の)録音をすることがあるそうですが,音質的にも意外と聞けるそうです.

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続いてEvernoteとIFTTTとの連携.

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Gmailでスターを付けると自動でEvernoteにコピー出来たり,twitterで『お気に入り』を付けると自動でEvernoteにコピー出来たり.この他tumberやpocketのレシピ(IFTTT内で自動処理させるための設定の名称)を紹介.

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(IFTTTを使用して)半自動化することにより生きたログになる.

同じ事(コピペや登録等の作業)を後でまたするのは無駄.貯めるだけで見返しする機会は少ないけど,基本は保険と考えている.『あれ何だったかな』のようなときにEvernote内を調べれば必ず引っかかるようにしている.

とのこと.

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この後,『ところで1年半くらい前の話題が急にブログに書かれたりすることがあるけれど,あれはどうやってるの?凄い記憶力』的なツッコミが出ました.

実は放置しているブログの下書きが500~600はあり,新たに話題になった際に『そう言えば書きかけが…』と,続きを書いて公開することがあるそうです.

また,Evernoteのエディタがリアルタイムで文字数カウントしてくれたらなぁ…や,Mac用のクライアントの出来が凄く良いのだけど,Win版は…(ディープすぎて自粛)…のような話が出ていました.


倉下パート:ヘビーユーザはかく語りき

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まずは自己紹介スライド.ブログ:R-styleで有名ですね.

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ご尊顔を拝し奉りシャッターを押下したところ,緊張のあまり手振れで…というシチュエーションではなく,左右に活発に動かれていたので,ズームしてレンズが暗くなっていたこともあってブレブレに….

ズーム側も明るいズームレンズが欲しいなぁ….

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物書きとして,毎月10万字ほど書いているとのこと.

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様々な著書があります.スライドに映っている書籍は全部本棚にある気がします.

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氏の使い方は,様々な情報を集約して一元管理するコアの部分にEvernoteを使用し,その後でアウトプットに結びつけるという流れを構築しているとのこと.

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そしてEvernoteは氏にとっては『メタOS』だとの宣言.

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意味合いとしては,Evernoteは各デバイス上で動くOSのような物である.そして氏にとってはデバイスではなく,OSのように動いているEvernoteが使えることが重要とのこと.

なお,WinはEvernoteのクライアントソフトの出来が悪いため,Macを使用しているそうです.

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そして実際の用途をタグクラウドのように見るとこんな感じで…

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実際のアーカイブはこのような感じになっており,象の墓場ノートブックは1万以上あるとのこと.

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そして氏の使い方の凄まじい所は,膨大なノートの管理手法だけではなく,様々な自動化を行っている点にあります.

例えば普通の人であれば手動コピペするような作業も,AppleScriptで自動化.

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以降,アイデアノートブックは3600以上,シンクノートブックは280以上等々,観艦式で超弩級戦艦の単縦陣を見るかの如くのスライドが続きます.

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そして日々の記録用のTIPS.週タスクノート,デイリーノートを取っており…

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デイリーノートでは前の日と次の日のノートへ,Evernoteの『ノートリンク機能』でリンクを張っているとのこと.この機能,知りませんでした.

また,Evernoteのリマインド機能も活用しており,順番の並び替えが出来,並べたい物をくっつけておけるので便利とのこと.

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そしてプロジェクト管理.

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作業記録.

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メディアマーカーと連動させた購入本管理.

(予めメディアマーカー側で設定をしておくと,書籍登録時にEvernoteに自動的に登録出来るようになる.メディアマーカーではAmazonのASINやバーコードを使用して購入物を一括登録できるので便利)

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手書きの読書メモもスキャンして登録.

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エディタから自動登録出来るようにするだけでなく,ノートで背景色も変更するというコダワリのAppleScript.

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kindleでハイライトした部分も,RSS->Evernoteという流で登録.

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新しい製品が出たらとりあえず買って飲んで記録.

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とりあえず買って飲んで記録.

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『艦これ』も.

『艦これはタスク管理が出来ないとプレイできないよね』に一同納得.

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そしてパズドラの記録も.

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合計36枚のスライドでした.怒濤のスライドストリームという感じでした.

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質問コーナー

まず出たのは,ノート数が多くなりすぎてEvernoteが重くならないかという質問.

この質問に対し,1年くらい前に凄く重い時期があったけど,最近はノートが増えても重くない.また,Winクライアントは重いので,不満を感じたらMacを使ってみたらという話しが出ました.

この他,Evernote ID毎にサーバに振り分けられているのだが,新しいユーザは高速な新しいマシンにアサインされている.古いユーザは古い(遅い)サーバにアサインされているが,古いユーザから順次新しいサーバへの移動が行われているので,待っていればいずれ速くなる…と,いう情報も聞けました.

それにしても…Win版のクライアントって誰が作っているのでしょうね….何気に重くて何気に使いにくいです.

***

そして次に使い方についての雑談に移りまして,いしたに氏曰く,『Evernoteはメモや断片を突っ込むモノと考えている.Todoは別でやるので,リマインド機能は使っていない』とのこと.

Evernoteは(頭の中が)アイドル時に使うツール.ToDoは本気になって頭を使うものだから,(シチュエーションに合わせてツールを使い分ける意味で)Evernote内ではやらないというのがその理由だそうです.

使い方に正解や王道はなく,人によってツールは姿形を変えると言った所でしょうか.

***

『DropboxとEvernoteの使い分けは?』という質問も出ました.

アンバサダーの回答は,使い分けずに両方に入れても良いのではないか.データ二重化もOK.何らかの形で保存出来たら良く,最短距離でその情報に辿り着ける仕組みが出来れば良いのではないかというものでした.

***

で,『17:00になったら未来館のドアがロックされてしまうので-』と,いうことで,最後は慌ただしく解散と相成りました.もう少し時間が欲しかったかな.


感想と考察と天気と攻殻と

ライトユーザーからヘビーユーザーまでという形で,アンバサダーの3人が分担して講演をされたという感じでした.

○楽しく使いましょう

個人的に特に共感したお話しは,『楽しく使いましょう』という点です.

ライフハックや仕事術,はたまた分厚い解説書等を前にしてしまうと,『使いこなさなきゃ』と気負う人が多いと思うのですが,どう使うかは使う人が決めたら良いのです.無理して使っても楽しくないし,楽しく使わないと使いこなせません.

また,メーカー主催の勉強会的なイベントでは,『こう使うべきだ』的な話が上から目線でされてしまいがちです.しかしユーザー目線のイベントの場合は押し付けが無く,『このテクニックは使える』とか『あ,これは私の使い方には合わないな』的な聞き方が出来るので,聴講していて心地良い物がありました.

○Evernoteを書庫ではなくワークスペースとして使う問題点

今回様々なテクを知り,ユーザーとして一気にレベルアップした感があります.Evernoteには本当に多くの機能があり,そして日々追加されていると実感.

で,上記の『楽しく使いましょう』と少し矛盾したことを書きますが,仕事で/チームで使う場合,これら機能を駆使した使い方を求められることが多いでしょう.そしてEvernoteを情報の書庫ではなく,ワークス-ペースとして使用することが期待される場合が多いと思います.

この辺りは先のエントリーでまとめたセッションの内容とも絡むのですが,場合によっては,他の人との共有のための最終的なアウトプットの場としても使用する場合があるでしょう.

現状,Evernoteは『記憶』という点が主にアピールされているため,このような『ワークスペース的利用』に関する話題はあまり深く議論されておらず,ノウハウもヘビーユーザーに蓄積されている一方,あまり広まってはいないような気がします.

Evernoteは,何となくフィーリングで使えてしまい,そこそこ便利に使えてしまうという素晴らしさがあります.しかしその副作用として多くの人はそこで満足してしまい,あまり深い使い方に辿り着けないということなのかもしれません.

と,いうことで,『もう少し知ることで,劇的に便利に使えるようになる』というノウハウが沢山埋まっているように思うので,この点を掘り下げた話を聞ける機会があると嬉しいなぁと思います(←他力本願).

ただし,『気軽に使える』という部分をスポイルする話になる可能性もあり,初心者も集うような場で一般向けに公開すると諸刃の剣かもですね….

○情報の流れを作る

多くの方と言いますか,私が話をお聞きしたほぼ全員が訴えていたことは,情報の流れを作るということです.

様々な場所やサービスで『情報』という名の水が湧くわけですが,それをEvernoteという大海原に集める方法や流れ.Evernoteを使いこなす際に一番重要な話はこれに尽きるような気がします.

あるときはスキャナという道具を使って流れ込ませる.そしてあるときはIFTTTという川を掘り,湧き水が自然に・自動的に流れ込むようにする.そして流れ込んだ水は熟成・昇華・蒸発し,やがて『アウトプット』という名の雨を降らせて大地を潤す…なんて書き方をしてみるテスト.

Evernoteが流れの通過点か最終地点かは別として,とにかく流れを作ることが重要に感じました.そしてデジタルの特性を生かし,あちこちにデータのコピーが出来ていたりしてもいいじゃない と割り切り,とにかく漏れなく全てを流すこと.そして現状はEvernoteが受け皿としてベスト.

更には,アウトプットや共有の仕組みまで構築し,エコシステムが完成したら最強ですね.

***

少し前までは『ポケット一つの法則』と言われ,情報は一箇所に入力し,一箇所で一元管理するというのが定石でした.更には,『電脳パンツ』と呼ばれるガジェットがあり,『何でもこの中に放り込む』というのが流行った時期がありました.

しかし今はネットワーク経由で全部クラウドに上げることが出来,流れを作っておけば自動的にそこに情報が流れ込み,様々なデバイスからシームレスにアクセス出来る仕組みが構築出来ます.最高です.

個人的には,国産のEsabaTADがマルチメディア対応し,ネットワーク対応し,最終的にクラウド化していたら世界制覇したのでは無いかなぁと思うと少し残念ではあります.また,HyperCardがネットワーク対応していたら,Webの世界もまた変わった物になったのではないかと思ったりも…閑話休題.

目下の個人的課題は,自宅鯖を立ち上げてからwikiベースで構築したデータを,如何にEvernoteへ持って来るかです.10年分以上あるので,数万ページあるんじゃないかな….まぁそのままコピーするだけであれば,スクリプトを組めば終わりですが.

構築当時は,『これでネットリーチャブルな端末があり,Webブラウザがあれば,私の持っている情報全てにアクセス出来る!!地球の裏側からでも!!』と,興奮したものですが…ノスタル爺に浸っている暇は無いですな.

***

1日目のセッションが全て終わり,外に出るとこんな空でして,台風の禍々しさを感じつつ新宿へ.そして,新宿では凄い風雨に遭遇し,コンビニで傘を買う羽目に.前日に台風を警戒して1本ゴツイのを持って来ていたので,翌日に傘を2本も持って帰る羽目に….

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そして目的地の新宿バルト9で写真のガルパン…ではなく,最終日だった攻殻機動隊を観てから宿に帰りました.

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中々密度の濃い1日目でございました.

2日目に続きます.

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