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2013年7月18日 (木)

NEXでクローズアップレンズ/フィルタを使い,お気に入りレンズをマクロレンズ化する

コンデジとデジイチ/ミラーレスを比較した場合,コンデジの方が自由度があるなぁと感じるときが結構あります.確かに画質は雲泥の差があるのですが,例えばコンデジの場合,望遠が出来る一方で,同じレンズで1~3cmまで寄ってマクロ撮影出来たりします.

確かにこちらこちらのエントリーで書いた通り,望遠レンズなのだけど,簡易マクロとしても使用出来るデジイチ用のレンズも探せばあります.特にこのレンズは18-250mmをカバーしているので,付けっぱなし可能なオールラウンダーでとても便利.欲を言うと,もっと寄れると嬉しいですけどね…

が,しかし,NEXではこの手のレンズがありません.大抵のレンズは最短撮影距離が30cm~40cm以上.かなり引いての撮影になってしまうので,(小さく写ってしまうので)小物撮りには使えません.また,夕食時に『お,これウマそう』と思って出された料理をさり気なく撮ろうとしても,カウンター席だと,仰け反ったり中腰で撮らないとあかんくなる.これはスマートでは無いですな.

マクロレンズを使えば解決なのですが,現在EマウントのマクロレンズはSEL30M351本だけ(2013年7月現在)で選択の余地はありません.デジイチ並の画質を小型のパッケージに…と,思っても,持ち歩くレンズが増えてしまっては元も子もありません.

少しフォローしておくと,こちらのエントリーに書いたように,このレンズも結構良い具合に写りますので,普通の単焦点レンズ的にも使えます.が,出来ればもっと明るい/写りの良い/小型のレンズを使いたいときもありますよね.

この問題の解決策として,ちょっとしたアダプタを取り付けることにより,最短撮影距離を縮めるという方法があります.例えばエクステンションチューブ
これをレンズとボディの間に入れると焦点距離を稼げるので,レンズを対象物に近付けて撮影出来るようになります.
しかし,取り付けの都度レンズを外さないといけないので,かなり面倒.そこで今回は,手持ちのレンズを手軽に簡易マクロレンズ化出来る,クローズアップレンズ/フィルタを紹介.

まず紹介するのは,上海問屋のDN-84062

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いくつかの径のタイプがあるのですが,こちらで紹介したSigma 30mm F2.8 EX DN SE用に46mmを購入.導入目的は『システムとしての荷物のコンパクト化』.

このレンズ,既に鏡胴がカッチョ良くなった新製品にモデルチェンジしているのですが,そこそこ明るくて写りが良く(特に解像度が高い),小型で軽量で非常に廉価という実に魅力的な製品です.正に今回のような目的には打って付けのレンズです.

光学系は同じという話なので,興味のある人は新モデルに行っちゃって下さい(^^

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『上海問屋だからなぁ…』とか思っていたのですが,意外にも(失礼!)しっかりしたパッケージの製品が届いて驚きました.

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前述した通り,46mm.そして倍率は無難に『+3』.

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『クローズアップフィルタ』とも呼ばれることからも分かる通り,普通のレンズフィルタ並に薄いです.

では早速,その効果を見てみましょうか.

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Sigma 30mm F2.8 EX DN SEは最短撮影距離が30cmです.そのため,右側のDVDパッケージを撮影しようとした場合,これが寄れる限界.

デジイチの場合,鏡胴がゴツイ&長いので,同じ30cmでももっと寄れている感覚があるのですが,小型のレンズだと,半端なく離れている感じがしますね.

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クローズアップレンズを,レンズプロテクタの上に取り付けます.普通にフィルタを付けるようにねじ込むだけなので,レンズを外す必要が無く,実に手軽.

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ここまで寄れるようになりました.『1cmまで寄れます』的なマクロレンズに比べたらマダマダな感じですが,これだけ寄れると,世界が変わります.

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ノーマルのときに撮影するとこんな感じだった物が…

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クローズアップフィルタを付けると,このように大きく撮れるようになります.

殆どの人にとっては,これくらい寄れたら実用上問題無いかなと思います.もっと寄りたい場合は,『+4』を付けるという手もあります.

こんなレンズが650円以下で買えるので,『ちょっとお試し』的に購入というのもアリかと.

# 出張中に某ホテルの卓上で撮影したのですが,ホワイトバランス&照明のコントロールに失敗しました.『色味がおかしい&メタルの質感が出ていない』のは,私の腕のせいでございます… orz

***

で,最近お気に入りのレンズはこちらのエントリーで書いた,SEL35F18.このレンズの一番良い点は,やはり明るさかな.

ワタシ的には30mmの画角の方が好きだけど,電源を入れてから撮影可能になるまでにラグが無いので(Sigmaは有る),前出のSigmaレンズよりも出動機会が多いです.

気合いを入れずに撮っても綺麗な一葉が撮れるときがあるので,その意外性&手軽さも好き.

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これなんて液晶すら見ずにパシャッと適当に撮った物.構図的にかなり甘いけど,あじさいがフワッと浮き上がって綺麗に写り,自分の腕を錯覚 :-)

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定番の料理写真.お約束でFBにもアップしたった :-)

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ある程度寄ると,こんな感じで撮れます.まぁこれだけ寄ることが出来れば,普通は十分かもしれません.が,ワタシはもっと寄りたいんです(^^

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と,いうことで新規に購入した2枚.先のSigmaレンズとは径が異なるため,買い増しではなく,買い足しです.

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径は49mm.今回は『+3』と『+4』を1枚ずつ買ってみました.

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まずはKenkoのMC クローズアップレンズ No.3 49mm

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パッケージ裏側.

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49mmの+3(No.3)です.

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こんな感じで入っています.保護用のフィルタと同じような感じ.

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注意書き.

特に注意する点は,ピントが合いにくくなる場合があるので,撮影時にピントを確認することと,レンズ周辺の解像度が悪くなるので,絞って撮影した方が良い の2点ですかね.

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次なるはmarumiの49 mm MC クローズアップフィルター +4

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49mmの+4です.

Kenkoは『レンズ』で,marumiは『フィルター』としています.呼び方はどちらでも良いけど,取り付け方を考えると,『フィルター』の方がシックリ来るかな.

 

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このような表が入っています.

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marumiのは携帯用ケース入り.少々大きいですが,携帯して必要になったときにその都度取り付けるであろうことを考えると(レンズに付けっぱにしないであろうことを考えると),持ち運び用のケースを同梱してくれる心配りが嬉しい.

 

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まずはKenko製.レンズ保護フィルターよりも少し厚めかな…程度の厚み.

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CLOSE-UP No.3(+3),49mmの印刷.

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そしてMade in 『じゃぱーん』

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marumi製+4はKenko製+3よりも少し厚め.メーカーのロゴが大きく印刷されているので,Kenkoのレンズと2枚持っていても,さっと区別できます(私が+3,+4でメーカーを分けた理由はココ).

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49mm +4の印刷.

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こっちもMade in 『ジャパーン』.

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クローズアップレンズが何故近接撮影出来るかについて説明すると,カメラレンズの前にもう一枚レンズを置き,拡大するという原理.そのため,単体で覗くとルーペのように使えます.

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では早速.SEL35F18に…

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取り付け.全長が少し伸びるけど,許容範囲.

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ノーマルで最も寄って撮影すると,こんな感じに撮れます.

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Kenko +3を取り付けると,ここまで寄れるようになります.絞りはF1.8.被写界深度が浅くなり,周りが少しボケているのが分かります.

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F11まで絞って撮るとこんな感じ.被写界深度が深くなり,フリスクの端までシャキッとクッキリ写ります.

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marumi +4で撮影.+3より若干拡大されているのが分かります.絞りはF1.8.

kenko +3以上に被写界深度が浅くなり,ピントが合った所以外は盛大にボケています.

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F11に絞るとこんな感じ.小物をアップでシャープに撮りたいときは,こんな感じですかね.

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参考までにSEL30M35.写真を見ても分かる通り,クローズアップレンズを付けたSEL35F18よりもかなり長くなります.

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が,流石はマクロレンズ.ここまで寄れます.花を撮ると花粉の一粒一粒まで見えそうなくらいに寄って撮れます.やはりマクロを本格的に撮りたいときはマクロレンズ一択.

絞りはF3.5.

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F11まで絞るとこんな感じ.微細な綿埃まで写っています.改めてマクロレンズの真価を実感&見直し.

***

と,いうことで,今回クローズアップレンズ/フィルタを紹介したわけですが,僅かな出費で,手持ちのレンズを簡単に『簡易マクロレンズ』にすることが出来ます.そして切り替えも簡単で,一旦レンズを外して…ということをする必要もありません.

その一方で,マクロレンズを使用したマクロの奥深さというのも確かにあり,個人的にはこの世界を堪能する人が増えて欲しいなぁとも思うわけですが,『便利さ』や『手軽さ』という点においては,今回紹介したレンズに勝る物はありません.

そんなわけで改めてまとめると,

  • 手軽に寄って撮りたいけど,持ち歩く荷物(レンズの本数)を減らしたい
  • お気に入りのレンズを簡易マクロレンズのように使いたい
  • マクロを試してみたいが,いきなり何万も出してマクロレンズを購入するのは躊躇する

のような方には,この夏の旅行時に持って行くことをオススメしたい製品です.千円もしないという懐への優しさもグッドです.

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