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2013年6月 5日 (水)

拭いても取れない縦縞ノイズの除去:ScanSnap S1500の分解と清掃

ScanSnap S1500 はScanSnap iX500が出たために旧機種になってはいますが,性能的にはあまり変わらないこともあり,未だに多くの個体が現役で稼動していると思います.特にパッドユニットピックローラユニット のような消耗品をある程度の数量ストックしている(私のような:-) )人にとっては,少なくともこのストックが無くなるまでは,新機種に移行することは無いでしょう.

そんなわけで,こまめにメンテナンスしながら使い続けているわけですが,気が付くと,スキャン結果に派手に縦縞が乗るようになりました.このような症状の原因は,読み取り面に埃(雑誌に付いていた糊が付着している場合もある)が付いていることが大半です.そして脱脂綿等を無水アルコールで濡らし,綺麗に拭き取ることで解決します.

しかし,今回は拭いても綺麗になりません.Scansnapを使い始めて3年と少し経ちますが,こんなことは初めてです.そして取り込み面を確認すると,本体内部側に埃が付着していることが確認出来ました.

ScanSnapは,簡単に分解清掃出来るような構造になっていません.こんな所に埃が侵入するというのは,想定外なのかもしれません.かと言って買い換えるのは勿体無いですし,メーカーにメンテに出すのも大げさな感がします.この手の製品は,構造さえ分かれば何とかなることが多いので,自分で何とかする方向で試行錯誤してみました.

まず重要なのは,埃が侵入したのは,ScanSnapを設置した際に,上側の面をスキャンする側(両面スキャンの偶数ページ側)の光学系のみという点です.下側(奇数ページ側)は綺麗なもので,埃の進入は認められませんでした.そのため,今回は上側の面の分解と清掃のみに留めることにします.

そしてこれがスキャンサンプル.昨年も行きましたが,今年も行ってきました.今年はEOSにSIGMAの万能ズームを付けて.

Scan_001

奇数ページ(表面)は綺麗なものです.が,偶数ページ(裏面)はと言うと…

Scan_002_2_2

一見綺麗にスキャンできているように見えますが,左上の部分を拡大すると…

Scan_002

このように派手に縦縞が乗っていることが分かります.

前述したようにアルコールでスキャン面を拭いても取れません.ホコリは内部に侵入していました.

では早速分解に移りましょう.

なお,分解によってメーカー保証が受けられなくなる場合があります.また,誤って故障や破損する可能性がありますので,分解は自己責任でお願いします.

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まずは排紙トレイを外します.ヒンジの部分を少し内側に押し縮めることにより,赤枠の部分が外れます.左右それぞれ外します.

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外れるとこんな感じ.

次に上側ユニットの分解を開始.

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ジャムを取り除くときと同じように解放し,左右のネジを外します.

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次に本体下側にある左右2カ所のツメを(写真向かって)上側に押して外します.外装ケース全体をやや外側に押し上げ気味に作業するのがコツ.

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このように外れます.折らないように慎重に作業すること.

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次に左右のツメを外す作業に移りますが,このツメの位置が分かりにくい&作業しにくい.ネジが付いていた部分のやや下側の裏にあります.

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裏側を照らしてみるとこんな感じ.これもツメを押し上げるようにして外します.ややこじる必要がありますが,折らないように慎重に.左右あるので両方共外します.

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上側にもツメがありますが,これは引っかけてあるだけです.下側のツメを外し,左右のツメも外れると,上に引き出すとカコッと外装が外れます.

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外装が外れると,中のスキャンエンジンにアクセス出来るようになります.

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外装を裏から見た写真.写真上が給紙側,下が排紙側です.

赤枠はツメの位置.専用の工具があるのかもしれないけど,メンテしにくくなっていますなぁ.

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外した状態で見てみると,下側のツメはこのような形状をしています(ピンぼけスマン).写真を見ても分かる通り,かなり内部に紙のカスが侵入していることが分かります.

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サイドはこんな感じです.この部分のツメが実に外しにくい.

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そしてこの赤枠の部分が,この後外すべきツメ.組細工との戦いは続きます.

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まず基板右側のツメを外します.

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こんな感じで容易に外れ,基板が浮きます.

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右側のツメが外れると,上側のツメは基板をスッと引き抜く感じで外れます.この部分は基盤が外れないように上からテンションをかけているだけのパーツといった感じ.

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そしてれがスキャンユニットを固定しているツメ.左右にあります.構造は見ての通りなので,上側を押し広げて外します.

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スキャンユニットを外し,持ち上げます.このときにケーブルに傷を付けないように注意.

上の写真は,スキャンユニットを180度回転させて上側に持ち上げた状態です.下の赤枠はガラス部分(原稿が通過する部分の裏側),上側の赤枠にはスキャンエンジンの原稿通過側のミラーがあります.

ここに侵入しているホコリを除去します.

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ガラス部分のアップ.

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ミラー部分のアップ.私はブロアーでホコリを吹き飛ばしました.

綺麗になったことを確認して組み上げます.そして試しに同じ物をスキャンしてみると…

Scan_002_2

見事に縦縞が消えました.これで安心してスキャンが出来ます.

それにしても….この部分にホコリが侵入する構造になっており,そして侵入した場合は相当苦労しないと除去できないというのは,設計/構造的な問題のような気がするなぁ.まぁホコリが少ない環境で使用し,かつ,裁断した紙のような細かなカスの出る物をスキャンしなければ,それ程気にしなくても良い問題かもしれませんが….

ただ,自宅使用の自炊派にとっては,切実な問題であることは確かです.

で,綺麗になったことで,先日再入手出来た貴重な本を安心してスキャンできそうです(^^

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この本ですが,ドイツ軍命だった幼少の折,小遣いを握りしめて買いに走り,そして何度も繰り返して読んだ覚えがあります.

その後図書隊編成前に,実家に置いていた大量の本(この本含む)が捨てられるという憂き目に遭い(本を捨てられない病は,このときのトラウマかも),ずーっと探していたのですが,先日状態の比較的良い古本を発見.かなりプレミアが付いてましたが,入手しました.

この本,実に良いです.それにしても…昔の本は密度が濃いなぁ.今の本が羽毛に感じられる程に.

と,いうことで,電子化&バックアップを多重に取っておけば,蔵書/コレクションは永遠に不滅なり.それにしても…あのとき持っていた本,現在は相当プレミアが付いているんだけどなぁ(HJのタクティクスの創刊号~とか).勿体ないことされたなぁ….

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