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2011年8月20日 (土)

孤高の人【16巻】

孤高の人 がクライマックスに近付いてきました.

 

所謂マンガ絵ではないので,この種の絵が苦手な人は居ると思う.しかしこの衝撃的なストーリー展開,緻密かつ圧倒的な画力,そして山以外はダメな男が山に入ったときの凄まじさ.読み始めたら止まらない.

未読の人が居たら,『今すぐに16巻まで大人買いして一気に読み,17巻が出るのを一緒に待とう』と,声を大にして言いたい.山好きの人もそうでない人に対してもだ.

この作品の原案は,新田次郎の小説.そしてこの小説は,実在の人物である加藤文太郎がモデルになっています.

加藤文太郎は,昭和初期に活躍した登山家です.単独行で有名であり,数々の困難な登攀や縦走をやり遂げ,『不死身の加藤』と,呼ばれていました.詳しくはwikipediaを参照してみてください.そして著名な登山家や冒険家同様,最期は槍ヶ岳で吹雪に遭って遭難死.享年30歳.

この作品は,実在の人物である加藤文太郎の足跡や偉業を描いたものではありません.そのため,新田次郎『原作』ではなく,『原案』となっています.

ストーリーはと言うと,とある事件が原因で人とあまり関わらないように生きてきた孤独な高校生が,クライミングと出会う.そして周りの人間の温かさ,裏切りや死別,これでもかと言うほどに主人公を苦しめる様々な困難を乗り越え,ソロクライマーとして成長し…という話.…と,書くと軽く感じられるかもしれませんが,まずは読んで自分の目で確かめてください.

この作品の『熱さ』や『重さ』をネタバレしないように表現するのは難しいんですよ….あと,時代背景が,モデルの生きた明治~昭和初期では無く,平成になっています.なので,古くささを感じずに,すんなりと没入出来ると思う.

そして今,長く連載が続いてきたこの作品も,最終話のクライマックスに向け,着々とステップを刻みつつあるんです.現在はK2北壁登坂中.

この作品は全編通して鳥肌が立つことが多いのだけど,話がなかなか進まないにも関わらず,15巻からは読んでいて鳥肌が立ちっぱなし.残暑の厳しい最中の筈なのに,氷点下の雪山を登攀して行く下りを読んでいると,圧倒的な迫力を持った絵に引き込まれ,思わず寒さを感じてブルってしまう.17巻が待ちきれない.

実話/原作(原案)のように,最期は山に還るのか,それとも無事に生還して家族の元に帰るのか,最終話まで目が離せない展開が続きそうです.

山を題材としたマンガとしては,『も有名だし私も大好きなのだけど,作品の性格は180度異なります.みぞおちにガツンと重いパンチを食らい,しばらくは立ち直れないくらいのインパクトのある作品を読みたい人は是非是非.

と,いうことで,山の話を書いていたら『ヒマラヤ ~運命の山~』を観に行きたいなぁという強い衝動が.明日か明後日辺り,梅田に出ようかな.

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