« iPhone4へ環境移行する際にハマッたこと | トップページ | iPhone4用液晶保護フィルムを試す »

2010年7月13日 (火)

梅棹忠夫氏が先日亡くなられていたとは…

久し振りにAmazonで和書のランキングを見たところ,『知的生産の技術』が上位に入っていた.最近テレビ番組か何かで取り上げられたのかな…と,一瞬思ったのだけど,得も言われぬ違和感があった.そして調べてみたら,7月3日に老衰のために死去されたとのこと.

本ブログをお読みの方で,文具系やLifeHackにご興味をお持ちの方に,私ごときが説明するのも烏滸がましいのですが,梅棹忠夫氏と言えば,知の神様のような方です.

京大カード(情報カード)を考案されたことでも有名ですが,『知的生産』のバイブルとも言える『知的生産の技術』を著されている他,多方面に渡って活躍されており,その業績は素晴らしい物があります.

氏の素晴らしいところは,表面的な部分を見るのではなく,深く掘り下げて物事の本質を見,そしてそれを人に分かりやすく説明することです.

例えば代表作である『知的生産の技術』は,刊行されてから既に40年程経っています.しかし,表面的な部分では時代を感じさせるものの,情報を得,蓄積し,考え,出力する方法論の真髄は,今読んでも色褪せていません.この本が刊行されてから,『知的生産』を謳った書籍は沢山刊行されましたが,未だにこの本を越える物は世に出ていないように思います.

最近は道具(特にデジタルグッズ.今は『クラウド』を絡めるのが流行かな)の使い方に関する表面的なノウハウ/TIPS集に終始してしまう書籍が多く,5年はおろか,2年の年月に耐えられる内容の書籍は少ないでしょう.

そういう意味では,文芸作品以外で『40年』もの長い年月が経っても風化しないドッシリとした内容を持ち,また,ワインのように熟成し,読み返す読者に対しても,新しい読者に対しても,素晴らしい刺激を与え続ける本書の素晴らしは類を見ません.

昨年は『発想法』の著者である川喜田二郎氏も亡くなりました(KJ法を考案された方です).

大学の書庫でこれら(-自分が生まれるより前に刊行された-)本を発掘し,芋づる式に見付けた関連書籍を読み耽り,金の鉱脈を見付けたような気持ちになった頃が思い出されます.

近年のインターネットの普及は,万人に対して知識を得やすくする反面,コピペや知識拝借で賢くなったような錯覚を容易に覚えさせるため,(多少効率が悪くても)自分の頭で深く 考える機会を損ねているような気がします.梅棹忠夫氏や川喜田二郎氏のような方が輩出されにくい時代になりつつあるように思いますが,またいつか,大学で初めてこの本を手にしたときのような感動を覚えたいものです.

梅棹忠夫氏のご冥福をお祈りします.

|

« iPhone4へ環境移行する際にハマッたこと | トップページ | iPhone4用液晶保護フィルムを試す »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198640/48859363

この記事へのトラックバック一覧です: 梅棹忠夫氏が先日亡くなられていたとは…:

« iPhone4へ環境移行する際にハマッたこと | トップページ | iPhone4用液晶保護フィルムを試す »