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2010年3月18日 (木)

The Pacific

本ブログでも昨年採り上げたThe Pacificですが,3月14日に第1話が全米で放送開始.日本で放送されるのが待ち遠しい限りです.

Band of Brothersと同様,wowowで放送されるそうです.それも今夏.これ観るために再契約しちゃおうかな.

右の書影は原作の訳本です.The Pacificの本家ホームページはこちら.youtubeにはコレコレコレといった具合に3つ程Trailerが上がってます.そして本家の方には,"Guadalcanal: 24-Hour War"と題して,Band of Brothersの冒頭部分のように,インタビュー動画が上がっています.ウム.

と,いうことで,夏に向けて楽しみが増えたわけなんだけど,『ちょっとこれは…』という部分もありまして…

「太平洋戦争描くHBO局ミニシリーズ『The Pacific』の全米放送迫る」というタイトルで,3/11付けでwww.HollywoodNewsWire.net提供のニュース記事が上がってるんですが,気になったのは次の部分.

米TVガイド誌の取材に対し、もう1人の製作総指揮ゲイリー・ゴーツマンは『The Pacific』で描かれる戦争について「ヨーロッパでの戦いは、アメリカに似た町並みや風景の場所で行われた。しかし、日本軍との戦いは、砂と血と恐怖しかなかった」と話す。さらに、「日本軍の“カミカゼ”特攻はアメリカが初めて経験したテロとの戦い。自分の命を犠牲にして相手を倒そうとする考え方は、現在、アメリカが経験しているテロと不気味なほど共通点を持っている」とも語った。
-TUTAYA onlineニュースの記事より引用-

ちょっとこれは…

インタビュー内容はアメリカにしか流れないと思い込んでいたGary Getzmanの勇み足なんでしょうか.それとも,パール・ハーバーのように,思いっきり政策的な意味付けもされたアメリカ万歳な作品になっちゃうんでしょうか.いや,911のときも『カミカゼ』とか言ってたし,アメリカ人(の一部の人達)にとっては,こういう認識が普通なんでしょうか(*).一抹の不安があります.

原作は素晴らしい作品なだけに,もしそんな滅茶苦茶な作品になったら,非常に残念なことです…不安だなぁ.

(*)アメリカンインデアンの掃討作戦とか,米比戦争(*2)等,命を賭して向って来られた戦闘は,アメリカの歴史を振り返れば一杯あると思うんですが….さらに言うと,宣戦布告済みで,国家同士の戦争中に行われた正規兵同士の戦いを,テロ呼ばわりするというのは….確かに特攻は統帥の外道ではあるけれど.

(*2)広く配備されていた38口径ではストッピングパワー不足で,45口径(銭形のとっつぁんが持っているコルト1911A1等が使用している弾薬)が必要だということになったのは,この戦争の戦訓のため.戦闘中どのようなことが起きてたかは想像が付きますよね.

***

余談ですが,本作品の戦闘の舞台でもある沖縄に,仕事で1度だけ行ったことがあります.

沖縄は素晴らしく良い所でありました(*3).そして帰る直前に数時間捻出できたので,タクシーでぐるりと近場を回りました.そのときに,旧海軍司令部壕でタクシーの運転手さんと少し話をしたのですが,『Curtis Emerson LeMayだけは許せない』と,声を震わせて言われていたのを思い出します.

前任者のHaywood S. Hansellは,軍事施設を精密爆撃によって壊滅させることを計画.しかし,効果が上がらなかったために解任.後任のLeMayは,無差別戦略爆撃を推進します.非戦闘員相手の無差別爆撃を,史上空前の規模で,息の根が殆ど止まりかかっている日本に対して行いました.特攻をテロと呼ぶなら,このような作戦は何と呼ぶのでしょうね.

旧海軍司令部壕は,那覇空港から車で30分くらいの所にあるので,もし沖縄に行かれる機会があれば,是非立ち寄ってみて下さい.色々と考えさせられます.

(*3)当時の同僚の一人は,仕事をやめて沖縄に移住しました.沖縄とはそれくらい魅力のある所です.今度は家族でゆっくり行きたいなぁ.

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