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2009年8月 9日 (日)

サマーウォーズ を観に行った

朝起きたらスカッと広がる青空.ジリジリと照りつける日差しに焦げそうな肌に,やさしく触れて通り過ぎてゆく風が心地良い.バイクに跨がってセルを回してエンジンに火を入れた.こんな気分の良い日はどこに行こうか….そうだ.映画館に行こう.そしてあの映画を観に行こう.(若干脚色あり.その後の映画館に入るまでのドタバタはtwitterのつぶやき参照w)

と,いうことで,サマーウォーズを観て来た.

オフィシャルサイトに『出口調査で満足度96%』と書かれていたけど,それも納得の作品.劇場が笑い声で満たされ,手に汗握って鳥肌が立ちまくり,心動かされて涙まで出る映画であった.そして観終わった後は,実に清々しい気持ちになれる素晴らしい映画であった.

映画の予告編はココで観られる.そしてオプニングの5分はここ.デジタルエイジ向けのちょっとマニアックな映画に見えるかもしれないけど,これは人情物の映画です.以下,少しネタバレもあるので注意.

ストーリーのあらすじはと言うと,主人公の健二が,夏希にフィアンセ役を頼まれて上田にある由緒正しき武家の末裔(真田家がモデルでしょう)の大家族の家に行くことになる.この世界にはOZと呼ばれるSNSとリアルな各種サービスとリンクしたようなシステムがあるのだけど,これがアレして大パニック.それを救おうと主人公と大家族が立ち上がって…これは合戦だ! と,いう話(こんな奥歯に物が挟まったような書き方では分からんか…スマン)

で,敵に立ち向かうために『えっ』って装置/設備を整えるんだけど,おぃおぃ田舎の電器屋さんが大学に納品するからってこんなもの(SX-9)を店の倉庫に置いておかないって(*).エアフローが計算されているからサイドパネルあけちゃだめーっ.氷柱で冷却?うそん.イカ釣り漁船の発電機で回す?SX-9だと200Tflops出すためには100ノードくらいは必要だと思うので,2MW弱くらいになるので電力足りないよ〜.他にも突っ込み所はいっぱいあって…

(*)昔居た所の隣の研究所がSXシリーズを導入していたけれど,購入してポンと置いて即稼働ってわけには行ってなかった(トラブったという意味ではない).昔と今では違うのかもしれないけれど,この手の装置は初期調整や保守・メンテナンスが重要だし時間もかかる.それにしてもあの研究所,当時スーパーコンピュータでEmacsやTeX動かして使ってたってぇのは色々な意味で凄いよなぁ.

とか細かい所はいいんですよ.面白いから.

時をかける少女のときも思ったけど,この監督の映画はキャラの描写とかが凄くうまい.キャラがそれぞれ生きている.特に今回の作品の場合は田舎の大家族という設定なので,登場人物が多い.そしてそれも『その他大勢』という感じではなくて,それぞれ個性的かつ重要な役回りがある.

さらに名前が出て来ないネット上のその他大勢の人たちすら,そこに居るのだという存在感がある.ストーリーの核心に触れる部分なので深い言及を避けるけど,これを実感させられるあるシーンでは,マジで鳥肌が立つ.

そんな大勢の登場人物の中でも特に重要なのは,陣内栄ばあさんだ.

 

これ以上書くとネタバレになってしまうので詳しい作品の話はここまでにするけど,本作品の設定には,個人的にグッと来ることが多かった.

うちの田舎は親戚が多く,何かあると,この作中の大家族以上の集まりになる.どのくらい凄いかというと,全員の顔と名前や関係を覚え切れないくらいだ(そろそろ電子データとしてまとめておかないと,全てを記憶している人が高齢のために亡くなりつつあるので,冠婚葬祭時にマジやばい).昔は大勢泊まるときは蚊帳釣ってみんなで寝たしなぁ.懐かしい.

そして昨年,母方の祖父が亡くなったのだけど,祖父は戦中に陸軍で職業軍人をしており(当時の騎乗した凛々しい姿の写真が残っている.私の宝物だ),金鵄勲章や旭日章,従軍記章を拝領していた…と,書けば,戦場でどうであったかは想像が付くと思う.あまり戦中の体験談は話してくれなかったけど.

経歴を考えると荒々しそうな人を想像されるかもしれないけど,私の知っている祖父の姿はというと,普段は寡黙で穏やかでにこにこしていて優しい好々爺という感じ.しかし,少しでも人として間違ったことをしようものなら,震え上がる程怖かった.

昨年秋,親戚にご連絡をと言われてから数週間もの間,医者も驚く程の驚異的な精神力で頑張り通したけど,最期は穏やかに息を引き取りました.享年91歳.大往生.

先月,初盆(私の田舎では盆は7月)に行って来たのだけど,生前その人柄は大勢の人に慕われていたいたんだなぁと実感する程大勢の方々が来られていた.

映画を観ているとき,そういうことがフラッシュバックし,陣内栄ばあさんのキャラと重なって,ホロホロ来てしまった.

 

しかし,観終わった後は清々しい幸せな気分に包まれていた.特に最後のシーンはぐっと来た.是非この夏,多くの人に見てほしい映画だ.観ればきっと気分の良い一日が過ごせる.

見終わった後の私はと言うと,青空に誘われて衝動的にフラフラと山の方へバイクで走りに行ってしまい,遅くに帰宅して嫁さんに怒られたのは秘密だ(笑)

あ,書き忘れていたけど,トップに貼ったリンク先の書籍はストーリー展開の全てが書かれている公式ガイドブックなので,購入された方は必ず映画を観た後で読んでください.

もう一つ追記.映画を観る前に,花札の役を知っておくとより楽しめます.(最近は花札で遊ぶ人あまりいないのかな….うちは子供ともよく花札で遊んでるけど)

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» BALLAD 名もなき恋のうた [tadachi-net 出張所]
サマーウォーズを観に行った際に,上映までの待ち時間があったので,ふらっと書店に入った.この本は,新刊とか映画原作本等が積んであるコーナーに積んであったのだけど,早速手に取ってパラパラと読んでみた.映画館で上映予告トレーラーを観て(現在は上映中),ビビッと来る物があり,興味があったからだ. 数ページ読み,思いっきり引き込まれ,レジに向った. 以下,少しネタバレもあるので注意.... [続きを読む]

受信: 2009年9月12日 (土) 23時00分

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