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2008年6月 4日 (水)

TerminatorII AE1にSATAカード増設

私の普段使いのWinマシンはAsusTerminator II AE1 でして,購入から3年程経っています.昔は毎年何らかのパーツを変更/増設していたのに,最近はすっかりおとなしくなったものです.家でPCを触っていられる時間が短くなったということが,大きく影響しています…

まぁそれはさておき,昨日書いたエントリーのように,家庭内LAN(死語?)にファイルサーバを用意してはいるものの,利用可能な容量はお世辞にも大きいとは言えないため,空き容量は日々厳しくなる一方.そんなわけでFIFO(First In First Out)的なデータの流れが出来るもの(例:録画データ)は,適時AE1のローカルディスクに移動して,暇を見つけてDVD-R(*1)に書き出すということをやっていました.

(*1)最近品質が不安定な感じもするけど,比較的安心な太陽誘電の8倍速セラミックコートをよく使っています.結構な量を消費しているので,たまにカートン買いで購入

しかし,この『作業』に必要となる労力は無視できないものになりつつあり,かなり苦痛になって来ました.この流れを作った当初は,『8倍速は速い~.おまけに安い~』なんて思いつつDDSでバックアップを取っていた頃を思い出しながら快適に感じていたものなのですが….贅沢って怖い.

と,いうことで…

外付けディスクへのバックアップを併用したりしていたわけですが(昔,この辺りの話をSoftwareDesignの記事にも書かせて頂きました),手元の環境ですと,外付けディスクで利用可能なインターフェイスはUSB接続かIEEE1394aしか選択肢はありません.そのため,大容量データの移動/コピーに際しては,スピードの点で少々厳しいものがありました.

仕方が無いのでAE1に500GBのディスクを増設し,外部への書き出し前の一時的なバッファとして使用しようとしました.しかし焼け石に水.あっという間に埋め尽くされてしまいました.もういい加減疲れてきたので,この辺りを抜本的に解決するために,高速なeSATA接続のディスクを使用して,一気にバックアップを行うことにしました.

そんなわけで購入してきたのは,AE1で使用するためのPCI接続のSATAカード.それと外付けディスクケース.後者は次のエントリーで解説することにして,今回は前者の話.

Tbb30 あまり下調べをせずに日本橋をフラフラし,『PCI接続のSATAカードを』という条件でかなり適当にチョイス&購入.
Tbb27 購入したのは玄人志向のSATAEI-LPPCI.ワンズで2380円也.Amazonでもこんな感じ.安い.

eSATA*1,内蔵用1ポートの合計2ポート.

玄人志向でもっとポートが欲しいのであれば,PCIカードでも,SATA2I4-LPPCIとかSATA2EI3-LPPCISATARE2I2-PCISATARE4-PCIとかあります.
Tbb29 カードの他に,内蔵用SATAケーブル,Low-Profile用ブラケット,ドライバCDが同梱されています.
Tbb28 コントローラーはSiliconImage Sil3512を採用.ホットスワップ対応.

ただし利用できるのはSATAであり,SATAIIではありません.最近のディスクはSATAIIに対応しているものが多いので,スペック的には少々見劣りがします.
Tbb25 カードのアップ.かなり単純な構成.

内蔵用に1ポートあるけれど,うちのAE1はベイが一杯の為,無駄になりそう.
Tbb24 eSATAポート
Tbb04 AE1は拡張スロットとして,PCI*1,AGP*1を持ちます.

当然PCI側に挿すわけですが,カードはLP対応なので,かなりスカスカな感じ.
Tbb03 そして元々挿していたGV-N66256DPを再び挿すと,こういう状態になり,かなり窮屈な感じ.

ぱっと見,『ショートする危険があるんじゃないか?』と,思われるかもしれませんが,一応若干の隙間が確保できています.

最近3Dゲームをしないので,GeForce6600は私の利用環境では役不足感有り.でもアナログ出力の画質がオンボードよりも良いので,手放せない.
Tbb01 外から見るとこんな感じ.

と,いうことで,eSATA外付けディスクを使用したバックアップに先立って,まずは Terminator AE1 で eSATAが使えるようにPCIカードを増設しました.当たり前といえば当たり前ですが,カード取り付け後にDriverを読ませたら,ノートラブルでスルスルっと動き始めました.

以下,薀蓄話.

PCのバスは,ISA,EISA,VL bus,PCI,AGP等様々なものが存在し,また,存在し続けていますが,その歴史を紐解くと,『より高速に』というベクトルを向いています.

以下の表は,PC用の代表的なバスと,その速度を一覧にしたものです.

名称 転送レート
ISA 8.33MB/s
PCI(32bit/33MHz) 133.3MB/s
AGP(x8) 2.13GB/s
PCI-X(64bit/133MHz) 1.06GB/s
PCI Express x1,x2,x4,x8,x16 0.5,2,2,4,8[GB/s] (*2)
PCI Express2.0 x1,x2,x4,x8,x16 1,2,4,8,16[GB/s] (*2)

(*2) PCI Expressはシリアル転送だが,他と比較しやすくするために,単位をByteとした.

そもそもバスに『速度(帯域)』が求められるのは,それが必要とされているからです.AGPはビデオカード用のバスで,登場したときは,『画面表示用に大容量のテクスチャデータ等をビデオカードに送らなければいけない.それも短時間で』といった具合にニーズが明確でしたが,もっと一般的なインターフェイスではどんな具合なのでしょうか.

以下の表に,代表的なインターフェイスと(カタログスペック値での)最高転送レートを示します.

名称 転送レート
Ultra ATA 133 133M/s
1.0 Gigabit Ether 125MB/s
SATA 1.5Gb/s (187.5MB/s (*3))
SATA II 3.0Gb/s (375MB/s (*3))

(*3)SATAは文字通りシリアルで通信を行い,1byteのデータ(8bit)を10bitで表現して通信する.そのため,SATAおよびSATAII の実際のデータ転送速度は,それぞれ150MB/s,300MB/sとなる.

以上,2つの表を見ていただくとお分かりの通り,高速なディスク,ネットワークを使うと,それだけでPCIバスは飽和してしまいます.いくら高速なデバイスを接続したとしても,バスの帯域がボトルネックになり,充分な速度で利用出来なくなります.

例えばSATAを4ポート搭載したカードの場合,バス側に必要となる帯域は,最大 150*4=600MB/sです.この帯域は,とてもじゃないですがPCIバスでは賄い切れません.そんなわけで,『高速なインターフェイスのパフォーマンスを充分に発揮させるためには,PCI Expressは必須』と,言うことが出来ます.SOHOも含め,業務で使うマシンを設計する場合は,このような点も充分考慮する必要あります.

とは言え,普通に家で使う分には,『まぁこのくらいの速度が出れば充分かな~』と,妥協できる点は多々あります.また,『カタログスペックと実際とではかなり差がある.(少なくとも現状では)ディスク単体でSATAの帯域使い切らないでしょ?』という点もまた事実.

次のエントリーでは,『実際に使ってみる』編を書こうと思います.

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コメント

EISAの影にマイクロチャネル(MCA)というのもありました。ライセンス料が掛かるのでEISA>VL>PCIの流れになりましたが。

投稿: あおしま | 2008年6月12日 (木) 11時40分

懐かしいですねー.
MCAを採用していたPS/55シリーズの一体型のモデルとか,非常に欲しかった覚えがあります.今でも,中身を総入れ替えする改造用の筐体としては,かなり魅力的かも(ちょうどColorClassicのように).

MCAと同時期のEISAはSCSIカードで一時お世話になっていたのですが,私の周りでは,普通のISAカード用スロットとして使われることが多かったですね…

投稿: tadachi | 2008年6月12日 (木) 12時02分

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