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2008年6月29日 (日)

夏を迎える前の準備

拝啓

向夏の候,24時間365日稼動の自宅サーバPC運用の皆さんにおかれましては,心穏やかでない季節になって参りました.日々上がっていく温度計の数字を見ながら,さぞや気を揉まれているのではないかと推察致します.

拙宅においても,思い起こせば6年間もの長きに渡って年中無休で働いているTerminator TUが,きちんとした空調の無い部屋で,現在でも自宅サーバとして稼動しております.そして一昨年前に行った引越しの折,設置場所は以前よりも過酷な場所となりまして,夏は暑く冬は寒い場所に変更と相成りました.そのため,昨年夏の出張中には,CPUやファンレス電源の温度変化を示すHotSaNICのグラフを出先からブラウザで眺め,『これは厳しい.何かあったときに嫁さんには対応できない.どうしよう』と,頭を抱える日もございました.

このような経緯もございまして,今年の夏は早めに手を打つことに決め,次のようなことを行った次第でございます.

まずはケースおよびケース内の掃除です.

フィルタ付きの吸気ファンを使用して空冷を行っている場合は,フィルタの掃除のみで事は足りましょう.しかし,排気ファンを回して冷却している場合はケースの開口部に埃がたまり,これがエアフローを悪化させ,冷却能力を低下させることになります.また,USBポート等の隙間にもビッチリと埃が圧縮されて詰まっている場合もございます.掃除の際にはPC電源を落としてコンセントを抜いた後に,爪楊枝やハンディ掃除機等を活用して念入りに掃除をしましょう.数年開けたことのないPCケースにおいては,見事に成長した鍾乳石のような巨大な埃の塊の発見報告もあります.

そして拙宅のTUのようにCPUファンレスで運用している場合は,フィンもエアダスター等で綺麗にしておかなければなりません.私の場合,ケース内の掃除にはサンワのエアダスターは手放せません.シュッシュと念入りに埃を吹き飛ばすのは,毎年夏前には必ず行っている儀式でございます.

次に吸気/排気ファンの調子を見てみましょう.そして必要であれば交換を行いましょう.

最近のファン,その中でも特に日本製ファンは高寿命で知られており,家庭向けの一般のPCの場合は故障によりファンを交換したという話は滅多に聞きません.とは言え,稼動部分や磨耗する部分がある関係上,長期間利用していれば故障率は上ります.ですので,例え故障していなくても,長時間稼動する/している自宅サーバの場合,定期的に交換する方が好ましいのではないでしょうか.外出中にファンが故障で停止し,その状況を外部からリモートで把握しつつも手出しが出来ないという状態は,誰もが見たくない悪夢だと思います.

今回私が用意したものは,Owltech扱いの山洋電気製92mm角ファンです.オウルテック・プロフェッショナルシリーズという名前からして強そうなシリーズの,F9-Nという型番のファンです.グレードとしては『標準』とされていますが,これは所謂凡庸な最低ランクという意味ではなく,文字通り『スタンダード』なタイプと受け取ってください.回転数を落として静音を目指すタイプでなく,高回転で風量を稼ぐけど騒音が激しいタイプでもないという意味でございます.

お目汚しですが,今回調達した写真を参考までに貼らせて頂きます.1枚目はシャッタースピードの関係でブレてしまいましたが,ご容赦の程を.

Fan0
Fan1
Fan2

ご覧のように,ワゴンで売られているようなファンよりもかなり割高な製品です.しかしご存知の通り,山洋製のファンと言えば性能・信頼性・耐久性・寿命等,『これにしておけば間違いない』と言われるカテゴリのファンですので,安心を買うと思って頂ければと思います.

ただ,静音ファンと比較した場合,騒音はやや大きめになります.しかし,耳障りな音域のノイズではありませんので,あまり気にはならないと思います.また,これは風量を稼いでいることの証明でもあり,冷却能力と天秤にかけたら,少なくとも夏場はある程度は騒音に目を瞑るのも良いかと思います.

実際に掃除とファン交換を行った後にどのような状態になったかを,先程Webブラウザで改めて確認致しましたので,HotSaNICのグラフで紹介させて頂きます.なお,交換前のファンは,ADDA製の標準ファンでありました.

Cpu_temp
Mb_temp

画像クリックで詳細にご確認頂けますが,ご覧のように,Week25の最終日に作業を行った結果,CPU温度で5度,ファンレス電源の温度(MB温度と表示)で5~6度低下致しました.両グラフの一番下の折れ線グラフは,過去1年間の温度推移を示しておりますが,この分であれば,温度上昇が昨年よりも安心出来る範囲内に抑えることが出来そうです.

ちなみに,動作環境温度が寿命に最も影響を与えるパーツであると言われている電解コンデンサでは,10度上がると寿命が半分になると言われています.設計上は,PCの性能面から来る実質的な寿命よりも,使用されているパーツ自身の寿命が長い設計である筈ですが,粗悪な電解コンデンサが広く利用されていた時期もありますし,用心に越したことは無いと思われます.

最後になりましたが,貴兄の自宅PC環境の益々のご活躍とご発展,今年の夏を無事に乗り切ることを心からお祈り申し上げております.

 

敬具

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