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2008年4月25日 (金)

達成感を感じる瞬間

アクアニさんのエントリーを読んでいて,『プロコン』という言葉が目に留まった.

あぁ懐かしきかな.

私も工業高校出なのだけど,今振り返ると,在学中は部活動以外にも結構色々とやる機会を与えてもらったなぁと思う.大抵は先輩に『やらないか』(笑)と,声をかけられて引きずり込まれるプロジェクトだった.

そのうちの1つはマイクロマウス.自立型のロボットを作り,迷路のスタートからゴールまでをいかに短時間で探索して走破するかを競う競技.私は大会には1回だけ参加したけど,残念ながらゴールに辿り付けずに予選落ちだった.ソフトのみで行ったシミュレーションでは完璧だったんだけど,やっぱメカ部分や物理的な稼動部がある場合,なかなか計算通りにはいかない場合があるもんですなぁ.

現在も競技が行われているのかな…と,思って探してみたら,今も健在ようだ.ただ,当時とはロボットの質が全然違い,戦いも極めて高度なものになっている感じ.世代/時代が違うというよりも,当時とはまるで別世界みたいだ.

そしてもう1つがプログラミングコンテスト

アクアニさんが参加されたのは『日本語プログラミングコンテスト』だと思うのだけど,私が参加したのは『情報化月間』に合わせて行われていた,『全国高校生プログラミングコンテスト(現在はU-20プログラミングコンテスト)』だった.

夏休みにエアコンの利いたコンピュータの鎮座する情報棟で涼み篭り,先生までつき合わせて夜までプログラムを書いてたりした.複数人で作品を作る場合,今ならネット経由で他の人とやり取りしながら自宅で作るってスタイルをとると思うんだけど,当時は同じ部屋で顔をつき合わせて『ああでもない,こうでもない』言いながらやっていた.そして『せっかくの夏休みだし遊びに行こ~』とか思っても,『待ってるぞ!』って電話がかかって来て,45分くらいヒィヒィ言いながら自転車漕いで登校したもんだ.

私は2年生のときに初めて参加した.先輩達はグループで作っている所もあったけど,私は個人で作って出した.結果,工業高校部門で優良賞(だったかな?)が取れたけど,その上の全部門(工業高校だけでなく,商業高校等の部門から優秀作品が持ち寄られ,全部門での審査がある)での受賞というのには程遠かった.『全国の壁は厚いんだなぁ』なんてノホホンと考えたのだけど,3年になってからは個人で1作品,後輩を4人拉致して集めてグループとして1作品の合計2作品を出すことにした.

結論を先に書くと,個人で出した,回路図作成&プリント基板用パターン作成を支援するプログラムは工業高校部門で受賞した.そしてグループで出した方は,何と全部門の最優秀賞に輝き,通産大臣賞を受賞した.作品の内容はと言うと,中間言語コンパイラで,ターゲットCPUは8086とZ80.一応エディタも含んだIDEモドキ付きというものだった.本当はもっと大きなものを考えていたのだけど,時間の関係で言語仕様がアセンブラに近いものになった.

内容に関して今改めて振り返ると,結構青かったなぁと思う部分も多い.今は圧倒的に調べ物が楽になっているので,様々なロジックを自分で考え出さなくても,似たようなことは誰かがやっていて公開している.そのため,繋ぎ合わせていけばそれなりに優れた物が比較的簡単に出来てしまうので,オリジナルで開発する場合,昔と比べてかなり高度な物を作り出せないとアカンと言えるかもしれない.そういう意味では,成果物の完成度に対するハードルが上がっているように思う.言葉の壁がもっとゆるくなったら(日本人の大半が英語を流暢に扱えるようになったら),さらにハードルが上がるかもしれないね.

そのときに得た経験が,今も結構役立っているのかなと思うときもある.

仕様策定やグループ内の調整,工程管理,時間に追われ始めたときにはどこをどう変え&何を削って間に合わせるかを考えたり.また,その合間を縫って自分もコードを書く時間を捻出したりとか.無論,当時はマネゴトに近かったけど,そういう作業をしたのはあのときが始めてだった.今では日常茶飯事にやってる(笑)

そしてコードを書いて書いて書きまくって徹夜して疲れ果てて仲間たちと床でゴロ寝ってのもあのときが初体験だった.

受賞の知らせを受けたのは,応募したのを忘れかけていた頃だったんだけど,授業開始時,みんなの前で先生が『お知らせがあります.おめでとー』と,唐突に話を始め,『へっ?』ってなったのを覚えてる.少し経ってから実感が沸いて来たのだけど,あのときは凄くうれしかったなぁ.

表彰式はたしかニューオータニだったと思うのだけど,新幹線代は学校持ちで先生と2人で出席し,大臣と記念撮影とかしたり(情報化月間の企業表彰等も同時に行われていた),立食形式のパーティーの料理に舌鼓を打ったりした.そして帰りは先生に頼み込んで秋葉に寄り,友人たちに頼まれていたノーブランドの5inch(!!)や3.5inchフロッピーをしこたま買い込み,手間賃上乗せして(笑)売ったり.おまけに副賞は受賞者1人当たり図書券を3万円分(だったと思う)ももらった.

何らかの競争に飛び込むのは自分を鍛える近道だと思うのだけど,ある時期から『競争』には『足の引っ張り合い』的な要素も含まれてくる.そして所謂『組織内の力学』の問題もあって,本質的でないけど神経を使わないといけない部分も増えてくる.そういう点,プログラミングコンテストのような健全な競争は,『相手がいまココだから』みたいなことを気にしたり,イヤラシイことを考えて妨害したりされたり他者を踏み付けたりすることもなく,自分が描いた道をゴール目指してひた走ることが出来るので,走ってて気分が良いと思う.さらにそれが成功体験になった日には,気分的にも『サイコー』って感じだしね.

以上,チラ裏でした.

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