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2007年11月 7日 (水)

ブレードランナー

 先日はスターウォーズ関係のネタに少し触れましたが,今年は30周年という節目に当たる関係で色々と発売になります.世の中にはビックリするほど商魂たくましい方々が跋扈しているためか,スターウォーズ関係でもホントに色々なものが出ます/出ました.そして既に一部書籍は入手難になっています.

 ただ,スターウォーズ関係の商品は,ファンに散々なじられようが現世代メディアで最後の一滴まで旨味を搾り取っておこう…と,やっているのではないかと邪推してしまうような某社のようなえげつなさは,「あまり」無いように思います.でもまぁ某社扱いの商品にしても,新規顧客にとっては良い面もあると言えばあるので(BOXでかなり安く売られることもある.単体で買って揃えたファンが暴れたくなる程に),こういう姿勢は全否定は出来ませんが….

 閑話休題.

 で,SF映画でスターウォーズと同様にカルト的な人気を持つ映画が,今回採り上げる『ブレードランナー』です.この作品も,今年は製作25周年と節目の年.でもって,コレクター向けの商品がやっぱり出ました.現在予約受付中です.

 

 『ブレードランナー』と聞いて「オッ」と,反応するのは,おそらく30代以降の年代でしょう.でも,この映画を観たことが無くても,本作に影響された映画に触れている人はとても多い筈.そんなわけで,この映画を観た際には,案外かなり下の年代まで『既視感』とか『懐かしさ』に類似した感覚を引き起こすことでしょう.そういう意味では,間接的に影響を受けている人は凄まじく多いと言えると思います.

 例えば本作で描かれたシーンである,近未来のロサンゼルスの描写では…雑多なアジアテイスト満点な薄暗い高層ビル街の中,宙を車が走り回り,ネオンに照らされた怪しげな看板が….ほら,映画を観たことの無い人であっても,かなり詳細にイメージできるでしょ?「あぁ,あの映画/アニメ/マンガのシーンみたいな感じかな」と.

 

 この映画の原作は,フィリップ.K.ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です.SF好きの人であれば,読んだことがある人は多いと思う.原作は映画と背景設定がほぼ同じなのだけど,展開がかなり異なるため,映画か小説のどちらか一方しか観た/読んだことしかない場合は,もう一方を観る/読むことをお薦めします.原作と言えども別物と言える部分が多く,とても楽しめるので.そして映画の難解な部分を補完するような説明もあります.

 

 ここで再び脱線.三国志物や戦国物で今や広く名前が知れ渡っているメーカーである光栄が,昔アダルトゲームを出していたことをご存じだろうか.NECのPC-8001やPC-8801が全盛の頃の話で,「オランダ娘は電気ウナギの夢を見るか?」「団地妻の誘惑」等.当時のPCのスペックを想像したら分かると思うけど,グラフィックで楽しませるというよりも,ゲーム性そのものや想像で楽しませるという感じのゲームでした(私は後者しかやったことないですが,前者もナカナカ練り込まれた展開であったそうです).このような流れ,ファミコン世代も「最近のゲームはグラフィックばかり綺麗で,肝心のゲーム性が…」と,いう話をよくされますが,歴史は繰返すといった所でしょうね.

 うーん,それにしても,これらの広告が載っている当時の『Oh! PC』(雑誌)を捨てずに取っておけば良かったなぁ…現在も悔やんでいます.

 ちなみにこれらゲームは「光栄の黒歴史」と呼ばれているようで,公式な社史(?)からは抹殺されているようです.で,「オランダ娘は~」は「アンドロイドは~」を捻ったタイトルだったというのは有名な話.当時はPCユーザとSFフリークはかなり被っていたため,多くの人はそのタイトルにニヤリとしたものです.

 話戻してブレードランナー.

 導入部分のあらすじを簡単にまとめると…

  • 過酷な環境の開拓を行うためにレプリカント(アンドロイド)が作られた未来社会(2019年)
  • 地球外の基地から,男女6人のレプリカントが脱走した.
  • こうしたレプリカントを狩る職業に就いているのが映画の主人公(ハリソン・フォード)
  • レプリカントを追う主人公
  • レプリカントの寿命は予め定められており(細胞が死ぬ),不可避
  • レプリカントの外見は普通の人間と何ら変わらない.そして内面も….
  • いったいレプリカントは何を求めて脱走をしたのだろうか….そしてレプリカントと人間を隔てるものは何なのだろうか.

 と,いう感じでしょうか.とても大雑把な説明だけど.

 この映画は,最初に観るときは話の内容や主張を追うよりも,芸術を眺めるような感じで映像を追っていった方が良いです.とにかく難解.話が複雑で理解できないというよりも,尺が短いために説明不十分であるとか,本来は説明があったけど,編集でバッサリ切られていたりとかいう部分が多い.

 より突っ込んだ諸々の話は この辺りのページ を参考にしてもらうとして,この映画の特異な点は,非常に多くのエディションがあることが挙げられます.監督も相当本作品に愛着があったんですね.で,今回発売になるBOXには,これらが全てはいっているとのこと.うーん.感涙物だ.

---amazonの商品の詳細より---
1.リドリー・スコットが製作25周年を記念して再編集。『ブレードランナー ファイナル・カット』(2007) 初ソフト化
2.劇場公開前のリサーチ試写で使用された、オリジナル本編『ブレードランナー』ワークプリント(1982) 初ソフト化
3.オリジナル劇場版『ブレードランナー』(1982) 初DVD化
4.オリジナル版から削除された残酷シーンなどを追加したインターナショナル劇場版『ブレードランナー 完全版』(1982) 初DVD化
5.音声・画質初リマスター『ディレクターズカット/ ブレードランナー 最終版』(1992)

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 でもって,諸々特典が付いて1万セット限定発売.海外ではBlu-ray版の限定版も出るみたいなので,ちょっとアレな感じもしますが,日本で13,000人に1人しかこのセットを手に入れられないのかぁ…とか思ったら予約してました.なお,特典が少ないけれども廉価なセットも発売になりますので,オマケはいらないけれど映像は観たいという方は,あちらを購入すると良いかも.

 

 で,このBOXが出て何が一番嬉しいかというと,『〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀』という本で知った,リサーチ試写版である所の「ワークプリント」が含まれていること.観客に不評であったためにエンディングを変えて上映することになったという曰く付きのもの.この話を読んでからというもの,何とか観る方法はないものだろうかと悩んでおりました.また,TVで観たときも,時期によって内容が変わっていたような…とか考え出したら夜も寝られず(これはちょっと大袈裟か…).

 うーん.早く観たい.ワークプリントの他にも私が観たことのないエディションが入っているので,届くのがホントに楽しみである.

 あと,『映画の見方がわかる本~』は,映画そのものの裏話の他に,社会的な背景や上映による影響にまで言及しており,「なるほどー」と,興味深く読める本です.ブレードランナーの他にもいくつかの映画が採り上げられているので(*),SF映画好きの方は是非.

(*)採り上げられている映画は,ビデオドローム,グレムリン,ターミネーター,未来世紀ブラジル,プラトーン,ブルーベルベット,ロボコップ,ブレードランナーの合計8作品.いやはや、題材の映画チョイスもそうですが,内容も濃いです.

 ところで,映画冒頭にて屋台でハリソン・フォードが何やらウドンを食べる際に,店主に「2つで十分ですよ」と言われ,押し問答をするシーンがあります.店主に何が2つで十分と言われたかご存じでしたか?

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コメント

真面目で超紳士で博学なただち様の口から「団地妻の誘惑」などという
似つかわしい言葉が飛び出すとは思いもよりませんでした。
余りに意外過ぎるただち様に萌え-(*´Д`*)

投稿: シマコ | 2007年11月 9日 (金) 17時03分

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