« ミリメシおかわり! 続―兵士の給食・レーション 世界のミリメシを実食する | トップページ | マイクロmoleskine? »

2007年3月18日 (日)

墜落!からの生還

 先日の胴体着陸の話,今日の「せやねん!」でも取り上げていましたが,やはりパイロットの能力や経験その他によって大事に至らなかった…と,いった感じでしょうね.特に,状況説明等がパイロットの判断できちんと乗客に対して行われ,また,パニックを起こさないよう,適切な内容や方法で行われていたというのには流石と感じさせられた.

 一連の報道を見ていて思い出したのが,今回取り上げる『墜落!からの生還 生存者が語る航空機事故の真実』と,いう書籍.この本は,飛行機事故を起こした航空機のボイスレコーダに録音されたコクピット内の音声および,乗員乗客のインタビューを淡々と記録したものです.若干背景説明もありますが,これは物足りなくなる程少なく(正直言って,原因やその後に関してもっと知りたいと思うことが多かった),全体を通じて極めて客観的に淡々と書かれています.

 本書に書かれている15機の事故,痛ましい事故になったものが大半なのですが,語り口調の記録がそのまま記載されているのがかえって生々しい.コクピット内で<不適切な>会話が交わされていたり,極限状態の中で何とか事態を好転させようと必死の操作をしていたり.ある意味,人の命を預かるパイロットも,人間なのだなというのと,(良い意味でも悪い意味でも)色々な人がいるのだなというのが実感させられます.


 そしてこの書籍の前作になるのが,『墜落!の瞬間 ボイス・レコーダが語る真実』です.これから読んでみようかなという人には,こちらの方から読むのをお勧めします.

 こちらは28機の事故を取り上げているのですが,全てがコクピット内のボイスレコーダの記録と若干の背景情報の説明のみ.乗客乗員のインタビューは(殆ど)無しです.そしてこちらには,日本航空123便や大韓航空007便,中華航空140便をはじめ,多くの日本人の記憶に残っている事故も数多く取り上げられています.

 内容はというと,最悪の結末になってもおかしくない状況下でのパイロットの冷静沈着な対応により,全員怪我も無く生還するという結果になった話も収められていますが(日本航空貨物機46E便等),その多くは不幸な結末のものであり,読んでいて何とかならなかったのか…と,いう無念さを感じることが多いでしょう.そしてこちらの書籍も事故原因等の解説が殆ど無く,そういう点では消化不良を感じますが,(多くの)乗務員の最後まで諦めないプロ意識には感銘を受けることでしょう...でも,書かれている(一部の)乗務員の言動には不安になる部分もあり.

~「墜落!からの生還」プロローグからの引用~

1983年から2000年の間に起きたアメリカの航空機事故から,実に95.7パーセントの乗客が生還した,と.そしてもっとも深刻な事故-火災が発生し,重傷者が出て,機体がかなり破損,あるいは大破したような場合-の46パーセント以上においても,80パーセント以上の乗客は生還している.

|

« ミリメシおかわり! 続―兵士の給食・レーション 世界のミリメシを実食する | トップページ | マイクロmoleskine? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198640/14293148

この記事へのトラックバック一覧です: 墜落!からの生還:

« ミリメシおかわり! 続―兵士の給食・レーション 世界のミリメシを実食する | トップページ | マイクロmoleskine? »